第10回ビジョン 未来を描く
『将来何になりたい?』
この質問、小学生や中学生の頃よく聞かれたり、卒業文集や作文で夢を語ったりしていた事を思い出します。
大人になると将来の事より現実のことが多く語られ、あまり「将来こうなりたい」「私の夢は○○です」と言う機会が圧倒的に少なくなるように感じます。
将来=未来、未来=現在のあとに来る時、ということは明日も未来ですし、明日も将来なのです。さすがに将来とは、少し遠くのことを指すものだと思いますが、最近、皆さんは未来の事を語っていますか?
「こうなりたい」と描くからそこに向かおうとしますし、そうなるために何が必要だろうと意識や行動が変わります。ただ毎日を繰り返すのと、こうなりたいという想いがあって過ごすのでは同じ1日でも大きく変わるはずです。
そして「こうなりたい」という想いがあるからこそ、目標を定め、日々努力が出来るのです。カーナビのように目的地を設定すれば、到着までの時間や道順が自動で分かる!ということはありませんが、目的地つまり、たどり着きたい場所に向かってどのように進もうかと計画を立てる事ができます。
キャリアデザインのセミナーを実施させていただく際に必ずと言って良い程お伝えするのは、目的と目標のお話です。
●目的:
実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい→つまりは字のごとく『的(まと)』です。
●目標:
見てすぐわかるようにつけたしるし→『的(まと)』に向かっていく為の『標(しるべ)』が目標です。
そう考えると、サロンをオープンさせる事、これは目的でしょうか、それとも目標でしょうか。
恐らく、サロンを開業することが最終到達点ではなく、そこは通過点のはずです。
開業したサロンを通じてお客様に何かを提供することに真の目的があるのだと私は思います。そして、重要なポイントは、そこをしっかりご自身が認識していて、ぶれることなく言語化できる!ということです。サロンを開業するにあたり、そして目標を一つずつクリアして目的に近づくにあたり、いくつもの決断や判断を求められます。そのときに重要な判断基準となるものが『目的』なのです。
皆さんは、なぜ美容室を開業しようと思われたのですか?
皆さんの美容室を通じて、来てくださるお客様にどうなっていただきたいですか?
ぜひ「こうなったらいいな」と思う理想の状態をきちんと言葉にしてください。言葉にする事できっとご自身にも周囲にも変化が生じます。ご自身の中の変化としては想いがより強固なものになります。そしてお客様や関係者つまり周囲はきっと熱心に支持してくださるようになります。本気で夢を語る人を人は応援したくなるモノなのです。重要なポイントはぶれない軸を持っていること。そして本気で叶うと誰よりも自分が信じている事です。
今回がコラム第10回目、最終回となりました。様々な角度からサロン作りのヒントをお伝えしようと試みることが私自身、恐らく誰よりも勉強になりました。こういった機会をいただけたことに深く感謝しています。そして読んでいただき本当にありがとうございました。
今後も一人でも多くの“その人らしさ”を見つけるサポート、そして一人でも多くの方が輝くサポートをして参ります!
今回のポイント
語るのは過去ではなく未来のこと!
Q&A
Index
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キャリアカウンセラー
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社会保険労務士
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【人材採用・育成コンサルタント】
人材採用・育成コンサルタント
菊池研

