利益が出ているのに倒産!? 本当にあったサロンの開業失敗事例5つ

公開日:2018/11/27  更新日:2019/03/07
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残念がる美容師

オープン前の準備段階で開業断念……開業直後に廃業……。念願のサロンオープンに際して、こんなことにはなりたくありませんよね。

 

今回は、自身の美容室を存続・成長させるポイントを失敗事例から学んでいきましょう!

 

【CASE.1】自己資金不足で融資がおりない

開業を断念するケースで特に多いのが、自己資金不足による借入の失敗です。

 

どんなに内容がよい事業計画書を作っても、借入審査基準を満たす自己資金がなければ、融資を受けることはできません。

 

「知り合いはこれくらいの額で融資を受けていた」「このくらいの額なら借りられるだろう」と勝手に判断し、物件契約などの準備を進めてしまう方を多く見かけます。

 

しかし、いざ借入ができないとなると、それまでに費やしてきた時間やお金、労力の全てが無駄になってしまいます。

 

物件契約時に支払った保証金や礼金などは、実際には入居していなくても返って来ない場合があります。

 

こうなってしまうと、自己資金をまた一から貯めていくことになってしまいます。

 

開業準備を始める前に、資金調達についてしっかりと情報収集をするようにしましょう。

 

▶資金調達に関しての記事はこちら

 

【CASE.2】物件契約時のトラブルで開業を断念

美容室を開業するまでには、数多くの準備項目があります。

 

その準備項目の中には、タイミングを間違えると開業を断念しなければならないほど、時間やお金、労力をロスしてしまうものがあります。

 

そのひとつが“物件契約時に起こるトラブル”です。

 

よく見かけるのが、物件オーナーと開業者のあいだで希望する契約のタイミングが合わず、契約を結ぶことができなかったという例です。

 

開業者が金融機関から融資を受ける際には、物件申込みをし、その後、融資申込みを行うので、物件申込み後すぐに契約をすることができません。

 

一方、物件オーナーとしては、すでに空室の物件であれば、できるだけ早く契約を結び賃料を支払ってもらいたいというのが本音です。

 

融資申込みの際に必要な事業計画書や各種見積もりの不備によって融資決定までに時間がかかると、物件オーナーは契約まで待つことができず、他の入居希望者と契約を結んでしまうこともあり得ます。

 

特に、人気のエリアや条件の良い物件であれば、入居希望者は多く出てきてしまい、融資決定まで待ってもらうことは困難です。

 

こうした事態にならないためにも、融資までの段取りや準備物は、事前に必ず確認をしておくようにしましょう。

 

▶物件に関しての記事はこちら

 

【CASE.3】開業資金が予想以上にオーバーして開業断念

予定していた開業資金を大きくオーバーし、資金ショートしてしまうというケースもあります。

 

開業準備半ばであえなく断念する場合や、資金不足のまま開業を強行し十分な運転資金が確保できないまま始めた結果、その後の資金繰りができず開業直後に閉店するケースも稀にあります。

 

予算オーバーになる原因はさまざまですが、ほとんどは開業資金の見積もりが正確でないためです。

 

運転資金を確保するために、美容器具をリースしたり分割で購入したりする方法もあります。

 

月々のランニングコストは多少高くなりますが、手元に現金が残っていないという最悪のケースを回避するために、こういった方法も検討してみるのも良いでしょう。

 

▶クレジットやリースに関する記事はこちら

 

【CASE.4】利益が出ているのに倒産(黒字倒産)

黒字倒産とは、利益は出ているのに、現金がなくて資金繰りが立ち行かず倒産するケースです。

 

開業後間もなく黒字倒産するケースで多いのは、利益のほとんどを返済に回してしまうようなケースです。

 

この多くは初期投資費用の配分を誤ったことにより起こります。

 

開業前に売上予測や初期投資費用を確認するようにしましょう。

 

▶収支シュミレーションに関しての記事はこちら

 

【CASE.5】開業日までにスタッフが集まらず売上大幅減

計画していたスタッフの数が集まらず、売り上げ予測を大幅に下回ってしまうケースがあります。

 

雇用するスタッフの人数に合わせた規模の店舗をつくったために、家賃等の経費も予定より大幅にオーバーしてしまう場合があります。

 

こういった失敗の原因は、採用スケジュール計画をしっかりと立てなかったために、スタッフ確保ができなかったことにあります。

 

また、入社を予定していたスタッフがオープン直前に入社を見送るケースも少なくありません。

 

原因はさまざまですが、求職者が同時に複数の美容室と採用交渉を進めていたり、今勤めている美容室が退社できない状況になってしまったりすることなどがあります。

 

「後輩が一緒に働きたいと言っている」「友人が手伝ってくれると言っている」などの口約束を鵜呑みにせず、スタッフを雇用する場合はしっかりと計画を立てるようにしましょう。

 

▶マネジメントに関しての記事はこちら

 

まとめ

自身のお金や時間、労力を使って準備をしてきたのに、開業直前で失敗……開業直後に失敗……。これほど悔しいことはありません。どれも共通して言えるのは、やはり事前の準備が大切ということです。

 

1人で準備をするのが不安、何から手を付ければいいのかわからないという方は、『開業無料相談』もぜひご利用ください。

 

 

●文/コンシェルジュ室:原田

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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