融資審査担当者に刺さる! 収支シミュレーションの書き方~粗利編~

2018/10/16

今回は『融資審査担当者に刺さる! 収支シミュレーションの書き方~売上高編~』に続いて、“粗利”の設定方法についてお話しします。

 

粗利とは、経費などを差し引く前の売上総利益のことを指し、基本となる利益のことです。売上高の設定ができた方は、粗利も続けて設定していきましょう!

 

技術原価を設定する

技術原価とは、技術サービスを提供するためにかけた材料費のことを指します。

 

技術原価の設定のためにまず必要なのは、技術原価率の算出です。

 

技術原価率は、

「技術原価÷技術単価」

で算出されます。

 

サロンの規模によって変動しますが、技術原価率は一般的に技術売上の9~12%程度となることが多いです。

 

多店舗展開しているサロンの場合は、全店舗で使用する材料の量が多いため、メーカーや仕入れ業者と交渉して仕入れ値を安く抑えられるケースもあります。

 

ここでは、『売上高編』で挙げた、お客様1名あたりの技術単価が【7,000円】のサロンを例に技術原価を計算してみましょう。

 

・450円×90%=405円(カットの技術原価)
・550円×30%=165円(カラーの技術原価)
・700円×15%=105円(パーマの技術原価)
・250円×10%=25円(トリートメントの技術原価)

 

上記のようなメニュー金額、材料費、利用比率のサロンの場合、お客様1名あたりの技術原価は【700円】と算出され、

「技術原価÷技術単価×100=700円÷7,000円×100=10%」

となり、技術原価率は【10%】となります。

 

そして、技術売上が525万円のサロンだった場合、

「技術売上×技術原価率=5,250,000円×10%=525,000円」

となり、技術原価(合計)は【52万5,000円】となります。

 

店販原価を設定する

店販原価とは、販売する商品の仕入値のことを指します。販売を予定している商品の仕入値は、仕入れをしているメーカーや業者に前もって確認をしておきましょう。

 

店販原価を設定するためには、まず店販原価率を算出します。

 

店販原価率は

「店販原価÷店販単価」

で算出されます。

 

サロンの規模によって変動しますが、一般的には店販売上の60~70%程度となることが多いです。

 

売上高編』で挙げた、お客様1名あたりの店販単価が【2,000円】のサロンを例に店販原価を計算してみましょう。

 

・1,050円×50%=525円(シャンプーの店販原価)
・1,470円×50%=735円(トリートメントの店販原価)
・1,750円×5%=88円(ヘアスプレーの店販原価)
・1,050円×5%=53円(ワックスの店販原価)

 

上記のような商品単価、仕入値、購入率のサロンの場合、店販原価(合計)は【1,400円】と算出され、

「店販原価÷店販単価×100=1,400円÷2,000円×100=70%」

となり、店販原価率は【70%】となります。

 

そして、店販売上(合計)が15万円のサロンだった場合、

「店販売上(合計)×店販原価率=150,000円×70%=105,000円」

となり、店販原価は【10万5,000円】となります。

 

仕入高(売上原価)を算出する

技術原価と店販原価が設定できたら、仕入高(売上原価)を算出をしていきます。

 

仕入高は

「技術原価+店販原価」

で算出されます。

 

上記で算出した数字をもとにすると、

「525,000円+105,000円=630,000円」

となり、仕入高は【63万円】となります。

 

粗利(売上総利益)を算出する

仕入高の算出ができたら、粗利を算出していきます。

 

粗利は、

「売上高-仕入高」

で算出されます。

 

上記で算出した数字をもとに算出すると、

「5,400,000円-630,000円=4,770,000円」

となり、粗利は【477万円】となります。

 

 

いかがでしたか? 粗利はサロンを経営する上で、重要な指標のひとつです。

 

次回は『営業利益の設定』を解説します。

 

「より詳しく収支シミュレーションの話を聞きたい!」という方は開業無料相談もご利用ください。

 

●文/コンシェルジュ室:原田

 

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