【テンプレあり】サロン業務委託契約書を作ってみよう!
美容業界はフリーランス、業務委託の方が席巻する時代になりました。
働き方改革の波をひしひしと感じる今日このごろです。
独立開業のサロンオーナー様もスタッフを業務委託契約で募集するという話をよく聞きます。
ただ、業務委託契約書はまだ作っていない、作り方が分からないという方も多いです。
1店舗だから弁護士に頼むほどでもないし自分で作ってみようかな・・・と悩んでませんか。
今回はご自身で業務委託契約書を作成する際に注意したいことについて書いていきます。
参考テンプレもありますのでお見逃しなく!
※注意※
テンプレはあくまで【参考資料】です。契約書として使用する場合、契約者といかなるトラブルが発生しても当方では一切の責任を負いません。
目次
業務委託契約書の記載項目
①委託業務内容
まずは委託する業務内容について記載しましょう。
基本的には技術売上に関する業務になるかと思いますが、店販等の物販業に関しても細かく指定しても良いかもしれません。
また講師業やSNSなど店外での活動にも一定のルールを定めるとよいでしょう。
また出勤スケジュールをどのように決めるかも記載をお忘れなく。
②契約期間
一般的には1年ごとの契約が多いかと思います。
③更新
毎年一人一人と契約内容を更新するのも大変なので、通知がなければ自動更新というかたちをとるとよいでしょう。
④解約、解除
解約=オーナーに伝えて円満に退社、解除=強制的に契約終了です。
解約するのは何カ月前に報告が必要か?
また強制解除しなければならないような禁止事項があればここで定めておきましょう。
⑤報酬
報酬算定に細かい基準があれば明確に記して下さい。
達成ボーナスやインセンティブのような制度も決まっているものがあれば記すと良いでしょう。
インボイス制度が始まることも見こし「消費税別」と明記しときましょう。
⑥支払方法
いつ、どこに振り込むか。
また振込手数料がどちら負担になるかなどを記載しましょう。
⑦秘密保持
これが忘れがちな大事なやつですね。
企業同士が新規商談を進める際にもNDA(秘密保持契約)を結ぶことが常識です。
契約者が顧客情報やサロンの売上等の秘密情報を外に漏らさないよう制限するのです。
解約後も秘密は漏らさないでね!という決まりを追加するとさらにリスクは回避できます。
⑧協議
社会情勢は日々変わっていきますので、書ききれない部分は別途協議というかたちにして、何かあればすぐにオーナーに相談する!という意識を契約者に持たせましょう。
業務委託サロンでの開業を考えている方のご相談もお受けいたしております。
テンプレ【参考資料】
お待たせしました、下記がテンプレです。
ExcelとWordと2つ作りましたので参考にして下さい。
しつこいですが、
テンプレはあくまで【参考資料】です。契約書として使用する場合、契約者といかなるトラブルが発生しても当方では一切の責任を負いません。
まとめ
今回はあくまでオーナー様が全てのスタッフを管理できる前提での小規模、且つ簡単な契約書作りのアドバイスです。
しっかりと契約書を作る場合は、必要に応じて下記等を追加すると良いでしょう。
追加項目
・契約の目的(⇒ 一緒にサロンを繫栄させるため!みたいなやつ)
・開業届や確定申告をする誓約
・代理人(再委託)の禁止
・設備(共有物)の使用方法、店舗の衛生管理
・独立出店やスタッフ引き抜きの制限
・反社勢力の排除
・違約金
・交通費や必要経費の扱いについて
・紛争解決手段(どこの裁判所で話すかなど)
これから店舗展開、事業展開を考えているサロン様は、必ず士業(弁護士、税理士、社労士、行政書士など)の方々にご相談したうえで策定ください。
簡単な契約書では絶対にリスクが伴います。
人材確保は美容業界の大きな大きな問題です。
また、 「業務委託は新規開業には向いてない」 という一面もありますので十分な計画が必要です。
美容業界の新しいスタイルを確立するため、サロン一つ一つが健全な業務委託契約ができるようにしましょう!
●文:コンシェルジュ室:野呂
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。