〇〇に頼らない経営。該当しないかチェックしていきましょう。
開業をスタートしたら、従業員(スタッフ)から経営者としてスタートしていきます。
今まで関わってきた上司、先輩の経営を側で見ていても、いざ自分の店を持ち経営の全てをコントロールしていくのは本当に大変です。
「売上」「集客」「人材」は経営課題の永遠のテーマです。
昨今の経営課題をいくつか載せていくので、〇〇に当てはまらないような経営していくことがサロン繁栄をしていく中で必要となります。
目次
集客サイト依存経営
集客サイトを辞めたらサロン経営が成り立たない状態の経営です。
大手集客サイトを使い新規集客、リピート集客の獲得を目的として活用しているサロンが多いのが現状です。
しかし、集客サイト利用を辞めた途端に集客数が大幅に減ってしまうリスクを恐れて、継続利用をし続けるサロンも多く存在します。
ここで大切なのは集客サイトが良い悪いではなく、サロンの集客方法と来店している顧客属性を分析していくことで適切な集客方法が見ていく必要があります。
月額固定型の集客サイト
メリット
掲載費用に見合った集客効果が見込めるのが特徴です
集客サイト内での競争率も激しいですが、認知度が高い集客サイトは利用者も多い
デメリット
閑散月も月額の利用料は変わらないので、広告掲載費が売上に対し圧迫してしまう
ポイント
単純に他サロンを真似する掲載方法はお勧めできません。
新規集客を目的とする掲載にするのか、リピート客を定着させるための掲載なのか、ターゲットを明確にして、メニュー構成やクーポンを考えていくことが大切です。
サロンが本当に集客したい顧客に狙いを定めて戦略を含めた料金設定にしていきましょう。
成果報酬型の集客サイト
メリット
毎月決まった広告掲載費用を支払うことなく、サイトを経由してサロンを利用した場合のみ費用を支払う
デメリット
集客効果が出るまで時間がかかる
サイト内で強い打ち出しがあるわけでは無いので、自店の掲載情報が埋もれやすくなる傾向があります。
ポイント
サロン開業や若手がデビューしたから、お客様に入客できる機会を増やしたい場合は、想像していたよりも集客見込みは低くなる傾向があります。
固定客はすでにたくさんいるが、新規もある程度獲得したいサロンはお勧めです。
また、近年ではSNSを駆使して新規集客に成功している方やLINE等を使い既存顧客の囲い込みで、集客サイトに頼らない経営をしている方も増えてきました。
サロンに見合った集客方法を見つけて経営していくことが重要となります。
売上が高いスタッフ依存経営
売上の高いスタッフが辞めてしまうと経営が傾く状態です。
自身がオーナースタイリストから経営者に変わっていく過程(客数を減らす)なかで、このような事が起こりやすくなります。
例
サロン全体総売上:310万 人数:6名
経営者 売上50万
店長 売上170万
スタイリスト 売上60万
Jrスタイリスト 売上30万
アシスタント2名
こちらのサロンの店長が独立や退社の申し入れがあった場合、このサロンはどのようになるでしょうか。
サロンの状況が大きく変わってくるでしょう。
そういったことが起こる前に、サロンの次の展開を考えておかなければいけません。
2店舗目の準備(店舗展開)
1店舗目の軌道が乗ってきた段階で、次の出店準備は早めに計画立てが必要となります。
もう1店舗サロンをつくることは、また大きな金額が必要となり2店舗目が軌道に乗るまで時間がかかるケースもあります。
2店舗目のマイナスを1店舗目のサロンで売上をカバーできるような戦略をあらかじめ考えておくことが、経営では必要不可欠になります。
フランチャイズ・のれん分け
フランチャイズ
フランチャイズとはフランチャイズ本部に加盟者(開業者)が対価を支払って、ブランド・商標を使用する権利や経営ノウハウを得て行う仕組みです。
フランチャイズというとコンビニエンスストアが頭に浮かびますが、美容業界でもフランチャイズ制度を活用し、新たな独立の仕組みを構築しているサロンも増えてきました。
のれん分け
のれん分けとは、長年店舗・会社で働いていた従業員が独立する際に「のれん(屋号)」の使用を許可する制度です。
フランチャイズよりも店舗運営の縛りが少なく、経営方針などは独立した従業員が決められることが多いです。
フランチャイズやのれん分けについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
https://kaigyo.beautygarage.jp/archives/10975
感覚だけに頼らない経営
現状の良し悪しに対し、数字の中身が見えていない状態の経営です。
現状の売上だけを見て良し悪しを判断していくと、気付かない間に危機的な状況になるケースもあります。
サロン経営はお客様の一人一人の利用金額と来店頻度などで支えられています。
今月この商品やサービスが売れないとお店が潰れてしまうといった事は美容業界では聞きません。
「先月よりも数字が悪かったな」「去年よりも繁忙月が落ち着いていた」の繰り返しで経営が悪化しいきます。
気付いたときにアクションを起こそうしても右も左も向けない状況になるケースを耳にします。
そうなる前にサロン状況を把握し、感覚だけにならず計画や戦略を練っておくことが、繫栄していく為の一歩となります。
システムを活用
システムには大きく分けて2つの役割があり、予約管理と顧客管理があります。
顧客管理=顧客情報の管理と思っている方も多くいらっしゃいますが、決してそれだけではありません。
お客様の利用ごとに様々な情報が蓄積され、サロンの分析が出来るようになります。
サロン分析はイメージとして健康診断と一緒です。
健康診断をすると身体のことが数値化して健康状態がわかるのと一緒で、サロンの分析をすると数値化されたデータがサロンの健康状態が見えてきます。
今は簡単な手順で分析できるシステムも増えてきているので、利用してみる価値はあります。
まとめ
今回は〇〇に頼らない経営について解説をしました。
冒頭にお伝えした「売上」「集客」「人材」は経営課題の永遠のテーマでもあります。
お困りの事があればご相談ください。
●文/コンシェルジュチーム:藤平
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。