物件選び難航中!空中店舗のメリット・デメリット
物件探しをする中で、開業者の理想と完全一致する物件が見つかることは稀なケースです。
・想定していた家賃より高い家賃の物件で決定した。
・駅から5分圏内で探していたけど、少し距離が離れてしまった。
・インフラ設備が足りず、設備費用が高くなってしまった。
理想通りに決まる部分と妥協しなければいけない部分がどうしても出てきてしまいます。
今回は1階の店舗にこだわっていたけど、空中店舗(2階以上)は実際どうなの?と言った点を解説していきます。
目次
空中店舗のメリット
賃料
まず初めに、空中店舗のメリットは1階の店舗と比べると賃料が安く設定されるケースが多いです。
サロン経営で固定費を少しでも安く抑えたいのは皆様共通の認識ではないでしょうか。
物件によっては階が上がるにつれて、賃料が安く設定されている物件もあるので、2フロア空いている場合はどちらも確認することをお勧めします。
また、賃料が安く設定されていることから多店舗展開しているサロンの中には、あえて空中店舗を狙っている会社もあるぐらい実は空中店舗は人気なのです。
人通りの目線(メリット)
集客面で見ると人通りがある1階店舗の方がサロン内の雰囲気がわかるので、「ここのサロン今度行ってみようかな」となる可能性が高いです。
ですが、すでに来店している顧客目線になったときに、人通りが多いと見られている感覚になりリラックスできないと言った声があるのも現実です。
より落ち着いた空間を提供したい方にはあえて視界に入りにくい空中店舗はオススメできます。
空中店舗のデメリット
人通りの目線(デメリット)
先程の人通りの目線の話とは真逆になりますが、1階店舗は人通りの視覚に入りやすいため、直接集客に繋がりやいのが特徴です。
ですが、空中店舗は視覚に入りにくい為、よりサロンの発信力が求められます。
店舗環境のチェックポイント
同業種が入っていないか確認
ビル(貸主)によって考え方が異なりますが、すでに同業種が入っている場合、テナントが空いていてもNGといった場合もあります。
ですが、ここで諦めるのはまだ早いです。
先に入っているサロンのコンセプトやターゲットが、自分が開業するサロンのコンセプトやターゲットが異なる場合はOKになるケースもあります。
物件探しの前には事業計画を作成しておき、きちんと説明できる準備をしておきましょう。
エレベーターの有無を確認
顧客目線で考えると、エレベーターの有無は重要ポイントです。
狙っている客層によっては、エレベーターが無いと集客しにくい環境になってしまいます。
足腰が悪いお客様、車椅子、ベビーカー、お子様連れのお客様にも対応できるようにするためには事前確認を忘れずにしておきましょう。
看板やロゴ設置が出来るか確認
外から確認できる唯一の方法は看板やロゴ設置なので物件を見に行く際に確認しておきましょう。
確認基準として以下の項目を確認しておくと良いでしょう。
・設置場所(外壁・窓・テナント入口・エレベーター横のフロア表示)
・初期費用
・月額費用
店内の魅力を伝える
SNS発信
施術動画や完成したヘアスタイルは載せるのは今や当たり前となっていますが、店内の様子やスタッフの雰囲気がわかるものも積極的に発信していくことにより、行ったことがないサロンでも身近に感じやすくなります。
無料で簡単に出来るので、画面を通じて店内の魅力を発信していきましょう。
ホームページ・ポータルサイト
SNSばかりに気を取られ、ホームページやポータルサイトの情報が古いままのサロンも目にします。
スタッフ写真やブログ更新が開設当初のままだと、サロンの魅力が伝わらなくなってしますので、今一度確認をして更新頻度を上げていきましょう。
まとめ
今回、空中店舗の内容をまとめてみましたが、結論として店外へ発信するツールが以前よりも増えた為、デメリットの要素が少ないのではないでしょうか。
物件選びに難航している方は、柔軟な考えを持ちデメリットをメリットに変換して、別件選びの選択肢を増やして頂けたらと思います。
●文/コンシェルジュチーム:藤平
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。