加入したほうがいい? 美容業界従事者のための『美容組合』入門

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美容師 カット

『美容組合』とは、美容室の経営向上を応援してくれる組合のことで、正式名称を美容生活衛生同業組合といいます。

 

業界全体の発展を目的とした組織ですが、お客さまから「美容組合についてよく知らない」「加入すべきかかどうかわからない」といった相談を受けることもあります。

 

また、美容組合に対して「古い」「規則が厳しい」といったイメージをもっている開業者も少なくありません。

 

そこで今回は、美容組合の目的や活動、サポート内容について解説していきます。

 

美容組合設立の目的

美容組合は47都道府県にあり、美容業界全体の向上のために作られた組織です。

 

美容業は、美容師法に基づいた国家免許を取得した人のみが施術することを許されており、必要な衛生措置を取得した者のみが行えるとされています。

 

専門職と言われる美容師は、しっかりとした資格を要するべきだと考えられているのです。

 

しかし、国は規制緩和推進政策を打ち出し、美容師資格を持たない人や企業の参入を促進しようとしました。

 

資格を持たない人や企業が施術を行うことは、正しい知識がないまま施術をするということに繋がり、トラブルの原因になりかねません。「美容業界全体の信用に関わる問題だ」という懸念が広がりました。

 

そこで設立されたのが美容組合です。

 

個人経営が多い美容業界では、一人ひとりの声が国に届きにくいという現状があります。

 

美容組合ができたことで、美容師が抱えている問題や改善策を組合が統括し、その声を国に届けることで改善案を提案することができるようになりました。

 

美容組合に加入するには

美容組合へ加入する際の組合費は、年間約35,000~45,000円程度と言われています。

 

地域によって組合費は異なっているので、これより安くつくこともありますが、初年度に関しては加入金なども必要となるため、金銭面では負担になることもあるでしょう。

 

美容組合の活動や加入メリット

経営相談

個人経営の美容師にとって、経営に関わる悩みは尽きません。そうした美容師が、経営の課題を解決できるよう相談窓口を設けています。

 

弁護士・税理士の紹介や、法の改正に関して情報提供などしてくれます。経営者は孤独です。相談や情報共有の場所があるのは大きなメリットです。

 

融資の低金利化

日本政策金融公庫から融資を受ける際、美容組合に入ると金利が安くなります。内装や美容器具にかかわる設備資金を低金利で借りることができるのは、開業時には非常に助かります。

 

互助会制度と賠償責任補償制度

美容組合に加入すると、互助会制度や賠償責任補償制度を利用することができます。

 

互助会制度を利用すると、災害時の見舞金や慶事の給付金を出してくれるので、万が一のときに助かります。

 

仕事中に起きた事故やお客様にケガをさせてしまった際も、賠償責任補償制度に加入していれば安心です。保険料を組合で負担し合うため、民間保険よりも料金を抑えることができます。

 

共同購入

組合を通すことで新商品や消耗品をリーズナブルに購入することが可能になります。共同購入によって、本来の価格よりも3~7割ほど安く購入できます。

 

まとめ:活動内容を理解したうえで判断を

このように、美容組合に加入するとさまざまなメリットを受けることができますが、都道府県によって内容が異なるので事前に確認しておくと安心です。

 

個人経営が多い美容師にとって、トラブル時にどう対応すれば良いか相談する場所があるというのは心強いものです。

 

美容組合に加入しておけば、美容業界の動きや政策などについても知ることができますし、万が一のサポートも万全です。

 

ただし、サロンの経営を助けるための組織というのは美容組合だけではありません。金融機関や商工会議所、民間のコンサルタントなどさまざまです。

 

美容組合の理念や活動内容を十分理解したうえで判断しましょう。

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