今回は居抜き物件で開業した長野様の開業事例です。

「美容室」から「グレイカラー専門店」へ変貌を遂げたサロンの準備から開業までご紹介します。

 

■事業計画書

長野様の経歴としては長年カラー専門店で勤務をしており、店舗では店長を務めていました。

 

店舗運営はもちろん、スタッフ様の管理、サロンワークと多忙を極めていました。

 

サロンワークでは、途切れなくお客様がいらっしゃる状況で日中連絡を取るのが困難なほど忙しい毎日を過ごされていました。

 

限られた時間の中で事業計画をまとめ上げ、いつでも融資申し込みが出来る状況をつくりました。

 

今回、事業計画書を作成する中で時間を費やしたポイントが【コンセプトづくり】と【収益シミュレーション】の作成です。

 

カラー専門店は席数・スタッフ数・施術単価・施術時間を厳密に計算して売上のシミュレーションをしなければいけません。

 

ですが、大手カラー専門店の真似ばかりしていては、長野様が開業する意味が無くなってしまいます。

 

長野様が思い描くサロンをコンセプトや強みを設定しながら、収益確保がきちんと出来るように打ち合わせを行いました。

 

■融資面談

カラー専門店では「指名」という概念がほとんどの店舗でありません。

 

通常サロンの場合は、指名客をどれくらいの人数を現勤務サロンから開業サロンに引き継ぐことが出来るかは必ず聞かれます。

 

ですが、今回はカラー専門店です。

 

長野様も「指名」の概念を一度捨てて、ゼロからのスタートで集客見込みをお伝えしなければいけませんが、事前に想定していた集客対策や根拠を面談でしっかりお伝えしていたので面談はスムーズにお話できていました。

 

面談質問の回答は「準備」＝「事業計画書」が改めて大切だと感じた瞬間でした。

 

■物件選定

物件選びでは苦労しました。

 

当初、別の居抜き物件で決まる予定でしたが、物件オーナーの都合上、急遽申込みが出来ない状況となりました。

 

候補物件が流れてしまった状況でも、長野さんの開業の想いは途切れることなく、次の物件選びへと気持ちを切り替え引き続き物件を探す長野様の熱い思いが伝わってきました。

 

諦めず探し続けることで、タイミングよく別の居抜き物件が見つかり、今回の「グレイカラー専門店」の開業を進めることが出来ました。

 

■設備関連

今回は内装、器材は綺麗な状態で譲渡され、そのまま利用できるものばかりでした。

 

最低限必要なものだけを用意するだけで、スタートを切れるため資金的に余裕ができました。

 

資金余裕ができたため、シャンプー台周りを他のカラー専門には置いていない設備投資を行い、付加価値アップを行いました。

 

■まとめ

今回は居抜き物件での開業事例を紹介させていただきました。

 

限られた時間の中で、どのような状況になっても準備を怠らない長野様が掴み取った開業となりました。

 

どこかのタイミングで、気持ちが切れてしまっていたら手続き等が後手後手になってしまい、スムーズな開業が出来なかったかもしれません。

 

地域に愛される「グレイカラー専門店」の益々の繁栄をお祈り申し上げます。

 

 

●文／コンシェルジュチーム：藤平

 

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