アイラッシュサロン増加中!開業までの進め方をマスターしましょう!!
近年ではアイラッシュサロンの開業相談件数も増えてきました。
顔の印象を決めるのは「目元」と言われるぐらい、大きく印象を変えてしまうのがアイラッシュの魅力の一つです。
朝のメイク時間や労力も変わり、毎日のルーティンを少しでも楽にしたいユーザーも多いのではないでしょうか。
美容師の方がキャリアアップまたはセカンドキャリアとして資格を活かした職業でもあるので、職業としても人気が高まっています。
今回はアイラッシュサロンを開業する流れを見ていきましょう。
事業計画
まず初めに必要なのが事業計画を考えていく事です。
どのようなサロンをつくり、どれぐらい売上をつくり、お客様を呼ぶにはどのような戦略が必要なのかをまとめていき事業を計画していく事が必要となります。
融資を受けるときだけ事業計画が必要と思っている方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。
事業計画を考えていく事により、考えが整理されていくので迷いなく開業に向けた取り組みや、開業後にも指針としても役に立っていきます。
コンセプトを決める
サロンのコンセプトは事業計画づくりで核となります。
物件や内装のイメージだけではなく、開業するにあたっての夢やビジョン、開業するアイラッシュサロンがお客様にとってどのような存在になってほしいのかを考えていきましょう。
コンセプト決めはサロンを成功に導くための道しるべとなります。
コンセプト例
①最高級のくつろぎとワンランク上のアイデザインを提供するRelax&beauty Salon
②毎月通える地域最安値の実力派サロン
③まつ毛・目元・フェイシャルが一度の来店で同時施術可能なtotal beauty care salon
このようにコンセプトが違うだけで、来店する顧客をイメージできたのではないでしょうか。
同じように、コンセプトが明確だと顧客もサロンをイメージしやすくなり、来店の動機付けにもなるのでしっかり考える必要があります。
ターゲットを決める
サロンには年齢、職種、家族構成の違いなど、様々なお客様がいらっしゃいますが、ターゲット決めはどのようなお客様に来店してほしいかを考えていく必要があります。
開業者がイメージするターゲットが決まることにより、サロンイメージやメニュー構成、集客方法などがより具体的に決まってきます。
また、開業者のこれまでの経歴や現在勤務しているサロンのお客様を想像しながらイメージをしていくと考えやすくなるかもしれません。
このように、情報を出来る限り絞り込んで考えていくとターゲットが設定しやすくなります。
また、イメージが難しい方は今現在関わっているお客様を想像してみてください。
関わりが深い方やロイヤルのお客様をイメージして考えてみると、メインターゲットを設定しやすくなります。
物件
次に物件選びとなりますが、大まかにマンション・アパートまたはテナントのどちらか選択肢になります。
それぞれメリット・デメリットがあるのでポイントを押さえたうえで物件探しをすることをお勧めします。
マンション・アパートタイプを借りる場合
家賃や初期費用を抑えて開業したい方はマンション・アパートを借りて開業する方も多くいます。
しかし、マンション・アパートは不動産会社にサロン営業をして良いか必ず確認が必要です。
通常、居住を目的とした形態に、サロンのお客様(不特定多数の人)が出入りする事を禁止としているマンション・アパートが多く存在します。
トラブルを防ぐ上でも必ず確認と許可取りをしていきましょう。
また、集客面でも確認が必要なことがあります。
サロンを開業し、集客をかけようと集客サイト申込みをしたがマンションやアパートは掲載不可のケースもあります。
サロンの看板などもマンションの外、エントランス、通路等に設置は禁止の場合がほとんどなので、集客に関しては開業前にしっかり計画しておく必要があります。
テナントを借りる場合
まず、マンション・アパートと大きく変わるのが初期費用です。
テナントを借りる場合は、保証金(敷金)・仲介手数料・礼金・保証料など様々な費用がかかります。
目安として家賃の約10倍は初期費用として見ておくと良いでしょう。
集客面ではテナントを借りた場合は、集客サイトの掲載や看板設置などは出来る物件がほとんどなので、集客をかける準備としてはマンションやアパートよりは外部への発信の幅が広がります。
ランニングコストはテナントを借りた方が大きい金額が毎月発生するので、集客できる環境を強みにして外部への発信が必要となります。
美容所登録
アイラッシュサロンは美容所登録(保健所の検査)が必要となります。
美容所登録とは、出店地域を管轄している保健所に「美容所登録開設届」「構造設備概要書」を提出し、構造設備や衛生管理の基準に適合しているという照明をすることです。
大まかな流れ
1.事前相談~内装工事開始前に図面を持参し、保健所へ確認
2.開設届の提出~必要書類提出と検査料(20,000円前後)を納付
3.立ち入り検査~保健所職員の検査を受ける(面積や照明、消毒設備の確認検査)
4.確認書発行~受領印を持参し確認書を保健所に受け取りにいく
美容所登録には必要な書類がいくつかありますので、早めに管轄地域の保健所に確認しておくと安心です。
美容所登録に必要な情報は詳しくはこちら
開業届
開業届は税務署に提出する書類の1つです。
日本の法律では、事業を始めたら開業届を出すことが義務付けられています(所得税法299条)。
開業届を出さなくても、罰則は無く確定申告もできます。
しかし、事業を継続していくなら開業届は提出した方が良いでしょう。
開業届と一緒に青色申告申請書も提出しておくと、所得控除が受けられるメリットがあるので、忘れずに申請しておくことをお勧めします。
提出期限はサロン開業後、1カ月以内と決まっているのでオープンした後は新しい環境での仕事となりバタバタとしてしまう前に済ましておきましょう。
まとめ
目元に対しての需要が増えた分、アイラッシュサロンの開業軒数も増えています。
開業者が増える分、競争も激しくなります。
まずは、事業計画を考えていき他サロンとの差別化を図っていきましょう。
また、開業するまでは考える事だけではなく、資料を集める・提出・申請など手続きもたくさんあります。
適切なステップを踏んで、長く続けられるサロンづくりをしていきましょう。
●文/コンシェルジュ室:藤平
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。