管理職の独立開業は有利?不利?融資面談で強みを伝えるポイント

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創業時に銀行、信用金庫、信用組合、日本政策金融公庫どこで融資を受ける形でも面談の場は必ず設けられます。

 

融資を受けるときのポイントは大きく3つ

 

  • 事業計画をしっかり考えられているか
  • 自己資金を準備できているか
  • 開業時の見込み客がいるか

 

今回は管理職者が気になる、「3.見込み客が減った場合」の融資面談で強みを伝えるポイントについて解説していきます。

 

固定客の変化

 

プレイヤーとして売上や新規入客など自分の数字を追い求め、後に実績が認められ管理職になる方も多いのではないでしょうか。

 

管理職になるとプレイヤーとして勤務できる日数や時間が減り、売上や客数が減る傾向となります。

 

反対にサロン全体の数字管理、集客、教育、採用に関わる時間が増えてきます。

 

固定客は減った状態ですが、実務経験の幅は変わっているのでマイナスにとらえるのではなく、プラスの要因として面談に臨む準備をしておくと良いでしょう。

 

実務を伝えるポイント

事業計画書を作成や面談練習をするときに「具体性」と「数字」の2つを意識して準備を進めていくと面談者にも伝わりやすくなります。

 

数字管理

お客様の髪の長さに対し適切量のサロン全体で基準を決めたところ材料費を12%を9%に削減

再来率を高める為、LINEグループ設定し定期的にサロンのお知らせを発信(顧客の8割が登録)

 

集客

ホットペッパー担当者と打ち合わせを行い、新規集客を月間平均30名獲得

地域平均は同プランで15名ほどだが、平日限定の新規特別メニューが成功

 

教育

アシスタントの早期デビューを目指し、選択制でカラー特化、トリートメント特化、スパ特化し、専門知識を高め、入社半年でオリジナルメニューを作成し早期デビューの仕組みを構築

 

採用

店内で採用チームをつくり、専門学校のサロン説明会参加とInstagramの採用アカウントをつくり、対面とデジタルの案内を強化

 

実務として行ってきたことを棚卸すると、経歴や実績が自分の言葉として伝えやすくなります。

 

NG集

・自分はそれほどのことをやってこなかった。

・あの内容は言うまでもないかな?

・そもそも日常業務で何を伝えたら良いか整理できない。

 

経験は自分にしかわからない事なので、内容を整理し自信をもって面談に臨めば、相手の納得度合い変わるはずです。

 

稼働日数の変化

冒頭にもお伝えしましたが、プレイヤーとマネジメントをしているときの稼働日数も変化があります。

 

施術が出来る日数や時間が変わるだけで、収益のアポローチできる要因が増えるかもしれません。

 

現在

店舗マネージャー 出勤日数25日 アシスタント利用なし

1日平均40,000円売上×20日=月間80万円売上

残り5日はマネジメントでサロン全体の数字管理、集客、教育、採用に関わる日数

 

このような方が1人サロンをオープンしたとき、どのようになるでしょうか。

 

マネジメント業務を無くし、プレイヤーとして働ける日数を増やしただけで収益は大きく変わります。

 

独立開業後

オーナースタイリスト 出勤日数25日 アシスタント利用なし

1日平均40,000円売上×25日=100万円売上

 

単純計算ですが、5日増えるだけで売上が大きく変わります。

 

今の売上だけで考えるのではなく、稼働日数の変化も考慮して収益シミュレーションを考えていくと、アプローチ出来る要因が増えます。

 

顧客層の変化

 

自分の年齢(経歴)が上がると同時に、自分のことを支持してくれる指名客の年齢も共に上がっていきます。

 

「スタイリストデビュー後、10年担当しているお客様がいる」など開業者の方から、お話を聞くことが多くあります。

 

指示して頂くお客様にとって、開業者のこだわって作ったお店はきっと喜んで頂けるはずです。

 

現在勤めているサロンより単価を上げたとしても、満足度が高いサロン空間やメニューづくりができていれば、長く寄り添ってくれたお客様は納得して頂けるのではないでしょうか。

 

創業時は新規客ばかりに頼るのでなく、固定客をベースに物事を考えていくと安売りだけをウリにしないサロンづくりがイメージできるはずです。

 

 

まとめ

 

管理職といっても店舗数、スタッフ数、売上高など、サロンごとに語れる要因は様々です。

 

・過去(これまで経験してきたこと)

・現在(過去の蓄積が今の自分)

・未来(今の自分が成し遂げたいこと)

 

経験や考えをまとめておくと、自分自身のアプローチポイントが掴めるはずです。

 

まとめるポイントが掴めない場合は、まずは開業無料相談にお問い合わせください。

相談者様のヒアリングを行いながら、理想のサロンづくりをサポート致します。

 

 

●文/コンシェルジュチーム:藤平

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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事業計画 管理職 融資 開業

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