図面では見えない!?引き渡しで確認するサロン動線の盲点

1ヶ月ほどかかった内装工事が完了し、ついに「引き渡し」。
図面上で何度も打ち合わせを重ねてきたはずですが、「紙の上の計画」と「現実の空間」には必ずギャップが生まれます。
引き渡後に受領印を押す(完了証等へサインする)ということは、「この状態で納得しました」と宣言することに繋がります。
オープン後に不備に気づいても、明らかな施工ミスでない限りは無償での手直しは困難です。
サロン経営初心者のオーナーが、プロの目線で厳しくチェックすべきポイントを整理しました。
目次
物理的な干渉の盲点
図面では余裕があるように見えても、実際に建具(ドア)や什器が入ると「干渉(ぶつかり)」が発生することがあります。
シャンプーエリア
図面では収まっているように見えても、実際に器材が入ると「数センチの差」が致命的なストレスになります。
シャンプーボウルの真後ろに立ってみてください。(または、スツールに座る予定なら実際に座ってみましょう)
このとき背後の壁まで60cm程度のスペースは確保されていますか?
スペースに余裕がないと、前傾姿勢で腰を痛めたり、スツールが壁に当たってスムーズに移動できなかったりと、毎日の施術に支障が出ます。
また、お客様役としてシャンプー椅子に座り、フルフラットに倒してみてください。
つま先が前の壁や什器にぶつかりませんか?これは図面上の寸法だけでは意外と見落としがちな盲点です。
リクライニングしても前を通れる距離が保たれているか、必ず寝た状態で確認しましょう。
扉や家具
すべてのドアを全開にして開閉がスムーズか確認ください。
その際、ドアが近くの棚や壁に強くぶつかりませんか?
もしぶつかる場合は、干渉を避けるために位置を調整するか、衝撃を和らげるための緩衝材(戸当たりを適切な位置に追加してもらう必要があります。
セット面
セット椅子を実際に回してみてください。
隣の椅子やワゴンにぶつからないかはもちろん、スタッフがお客様の周りを一周スムーズに歩けそうですか?
また実際に座ってみて足元のスペースには余裕がありますか?
お客様の立場で確認することが重要です。
インフラと掃除の盲点
保健所規定では問われない、あなたの経営(と財布)に直結する項目です。
エアコン
エアコンが部屋中に効くかの点検は当然ですが、フィルター清掃や修理のためにカバーを全開にできるかを確認してください。
オシャレな造作壁を寄せすぎた結果、メンテナンスが不能になる失敗は意外と多いものです。
髪の毛の掃き溜め動線
ほうきを持って、セット面からゴミ箱まで掃き集める動作をしてみてください。
什器の足元や隅に、髪の毛が入り込んで掃除しにくい「デッドスペース」はありませんか?
毎日の掃除のストレスは、ここでのチェックで決まります。
カウンターや収納棚
カウンターの内側に立ち、予約台帳を広げたりパソコンを打つフリをしてみてください。
また、お客様側からもサインがしやすい高さか確認します。
またタオル棚や材料棚は、無理なく手が届く高さですか?
逆に低すぎて腰に負担がかかりませんか?
実際に使う備品を置くシミュレーションをして、棚板の高さ調整が必要ならその場で伝えましょう。
コンセント
すべてのコンセントに通電を確認するのはもちろん、「差し込み口がワゴンや棚に隠れていないか」が重要です。
実際にドライヤーのコードを抜き差しして、ストレスがないか確認しましょう。
まとめ
内装業者との関係を気にして、小さな違和感を飲み込む必要はありません。
以下の3つを実践し最高のお店を完成させるために、最後の一歩まで厳しく、丁寧に検品しましょう。
「全部動かす」
すべての蛇口をひねり、すべてのスイッチを押し、すべての扉を開け閉めしてください。
「動画で記録する」
不具合や違和感があったら写真だけでなく、水の流れや扉の開閉音を動画で撮っておくと、強力な証拠になります。
「午前中にチェックする」
夕方以降の照明下では、壁紙の浮きや床の傷が見えにくくなります。
自然光が入る時間帯に、厳しい目で確認しましょう。
参照記事:これで安心!忘れがちなサロン開業準備のチェックリスト
参照サイト:理美容所の手引き(渋谷区)
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●文/コンシェルジュチーム:野呂
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
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