採用難の今こそ人件費について真剣に考えよう!という話

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SALONスターターの多くの記事でもお伝えしておりますが美容サロン業における人件費率は40%が相場となっております。

 

他業種と比較しても高い割合となりますが人が宝の商売なので仕方ありません。

 

とはいえ、サロンオーナーにとっては100万円の売上の内、40万円が人件費に消えるわけですから【価値ある必要経費】にしたいですよね。

 

今回はそんな美容サロンにとって避けては通れない人件費について真剣に考えていきます。

 

人時生産性を意識することが大事

 

人時生産性という言葉をご存じでしょうか。

 

人時生産性とは、1人が1時間働いた場合の利益を測る指標です。

 

人時とは、1人で行う場合に1時間かかる作業量のことを指します。

 

たとえば、スタイリスト、アシスタントの2人で1時間で終わらせたお客様は2人時、2人で30分で終わらせたら1人時となります。

 

この人時生産性を意識して上げていこう!ということが人件費を考える上で重要なポイントです。

 

人時生産性の計算式

 

月間売上200万円-材料費15%=粗利170万円の場合

 

良い例)スタッフ人数2人(労働22日×8時間)=総労働時間352時間

170万円÷352時間=4,830円

 

一般的な例)スタッフ人数3人(労働24日×9時間)=総労働時間648時間

170万円÷648時間=2,623円

 

良くない例)スタッフ人数5人(労働25日×10時間)=総労働時間1250時間

170万円÷1250時間=1,360円

 

少し条件が変わるだけでも人時生産性が大きく変わることが分かりますね。

 

他業種の人時生産性

 

中小企業庁のデータだと下記のようになっており3,000円をひとつに目安にすると良さそうです。

 

 

尚、業種にもよりますが優良企業の人時生産性は4,000円~5,000円と言われております。

 

人時生産性の上げ方

 

人時生産性を上げる基本的な考え方は【①利益を上げること ②労働時間を減らすこと】です。

 

利益を上げるための単価UPの施策はサロン開業時にも多く考えることですが、ここに時間の概念をプラスします。

 

クイックメニューを取り入れる

 

まずは既存の施術を時短できるかを考慮するところから始めると良いでしょう。

 

例えばグレイカラーは放置時間の短いクイックタイプの薬剤が増えてきております。

 

あとは、クイックトリートメント、クイックスパ、クイック脱毛などが考えられます。

 

サロン側は手間が少なく単価アップできるし、お客様側も安く手短にサービスが受けられるのでwin-winですね。

 

店販売上を伸ばす

 

店販(物販)は短い時間で売上を伸ばす最善の手段です。

 

セット・ブローやスタイリングする時間をセールスする時間と考えるとこんなに時間効率の良いことはありません。

 

技術よりも仕入原価がかかるのでサロンオリジナルの商品、特にノウハウがあり代替が利かない商品であれば付加価値を上げ、粗利率を高くしてもお客様は必要とするはずです。

 

またECをつかった店販であれば在庫リスクを伴わず、ストック型の収益にすることが可能です。

 

ビューティガレージでもSALON.ECが大好評となっておりますので是非ご活用ください。

 

 

スタッフの時間は極力施術の時間に

 

美容サロンでは多くの場合、雑務のみを行うアルバイトやパートは雇っていません。

 

オーナーや施術者、もしくは将来的に施術者になる見習いやアシスタントが兼務しているかたちになります。

 

業務を時間割表に起こすと洗濯や掃除等に1~2時間ほど割いていることも多いです。

 

洗濯や掃除も立派な労働時間ですが売上には繋がらない時間となりますのでそういった業務を業者に委託することも有効な手段です。

 

ビューティガレージでも新しく洗濯代行のサービスを始めました。

 

 

サービス料金を計算するとフェイスタオル1枚洗濯に70円程度となるので「高い!」と思われがちですが、実は人件費を考慮すると安かったりします。

 

 

目先の費用だけで見ずに人時生産性を考慮することがサロン経営者にとって大切だということが分かるシミュレーションになっております。

 

広告の記事ではないのでこのサービスのデメリットも申し上げておくと、

 

品質の良いタオルを低価格でレンタル、もしくは洗濯できる業者様と取引がすでにあれば洗濯代行サービスの方が割高になる可能性が高いです。

 

ただ大量枚数の契約が必要な場合が多いので小規模サロン様はバッグ一つ分から発注できる上記の洗濯代行サービスがおすすめです。

 

尚、洗濯代行サービスはクリーニング店を併設している店舗だけが法律で許されており当サービスはもちろん許認されております。

 

コインランドリー店などが格安で行っている場合もありますが違法の恐れもありますので十分にお気を付けください。

 

まとめ

今回は美容サロンの開業、経営にとって重要テーマになる人件費について深堀りしました。

 

人件費が適正かを判断するには人時生産性で考える。

 

人時生産性を上げるには短時間高単価のメニューを創出したり、直接売上に繋がらない時間を業者に委託するのが有効というお話でした。

 

開業無料相談では人件費が適正かを具体的にシミュレーションすることが可能です。

 

開業前だけの方でなく開業後の経営でお悩みのサロンオーナーも是非お気軽にお申し付けくださいませ。

 

 

●文/コンシェルジュ室:野呂

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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