脱毛サロン「冬の時代」に勝つ!美容サロンが今こそ脱毛サービスを始めるべき理由

脱毛サロン業界は、近年大きな変化の波に直面しています。
かつては無料(またはそれに近い)キャンペーンで集客し、最終的に高額なコース契約に誘導するビジネスモデルが主流でしたが、このモデルは消費者からの信頼を失い限界を迎えています。
特に、一部の大手脱毛サロンは、膨大な広告と高額な機器、店舗出店への投資を回収するため、採算度外視の「通い放題キャンペーン」を乱発しました。
その結果、来店者が殺到したことで予約が取れにくくなり、サービス品質が低下。
キャッシュフローも悪化し、最終的に経営破綻に追い込まれる事態が相次ぎました。
マスメディアの偏向報道により、一見すると脱毛サービス全体の需要が落ち込んだように見えます。
(業界記事の方が事実に即してますが、きっとマスメディアはインパクト重視なのかと・・・)
しかし、これは2010年代に飛躍的に伸長したビジネスモデルが時代に合わなくなっただけであり、脱毛サービスへのニーズ自体は依然として高いままなのです。
この「脱毛冬の時代」は、美容サロンにとって新たなビジネスチャンスとなる可能性を秘めています。
参考記事:ミュゼプラチナムが破産 債権者約20万人、負債総額約260億円、脱毛サロンで過去最大規模
目次
次世代の脱毛サービスモデルは「都度払い」が鍵
これからの脱毛サービスに求められるのは、より柔軟で、利用者の心理的なハードルを下げるビジネスモデルです。
そこでサロンスターターが提案するのが都度払いモデルです。
1回ごと、あるいは部位ごとの都度払いモデルにするの最大のメリットは、お客様が「ローンを組むのがこわい」「途中で通えなくなったらどうしよう」といった不安を抱えることなく、自分のペースでサービスを利用できる点にあります。
痩身エステサロンのようなコース契約や回数券は脱毛事業にはフィットしていないことが露呈しました。
脱毛は繰り返し行うことで発毛が減少するという効果があるにしろ、一度の施術でも結果を感じられる美容サービスです。
サロン側、顧客側の双方において美容室やアイサロン、ネイルサロンでは主流の都度払いのほうがフィットするでしょう。
参考記事:今さら聞けない!エステサロンが知っておくべき特商法について
都度払い脱毛の1日売上シミュレーション
では、実際に都度払いモデルでどの程度の売上が見込めるのか、具体的なシミュレーションをしてみましょう。
【シミュレーションの前提条件】
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施術時間: 準備・カウンセリング時間を含め、各部位の施術時間を以下のように設定。
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ワキ:約15分
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VIO:約30分
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ひじ下/ひざ下:約20分
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価格設定:
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ワキ脱毛:3,000円
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VIO:7,000円
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ひじ下/ひざ下:5,000円
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営業可能時間: 施術ベッドの稼働時間を1日6時間(360分)と仮定。
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稼働率: 予約の入り方を考慮し、実際の稼働率は80%(288分)と仮定。
上記のように、たとえ一つの施術メニューだけでも、都度払いでも十分な売上を確保できる可能性が見えてきます。
さらに、複数のメニューを組み合わせることで、客単価を上げながら効率よく収益を上げることが可能です。
例えば、「ひじ下/ひざ下+VIO」にすると施術時間が5分短縮できるからセット特典を付けるなど、予約状況に応じて柔軟に対応することで稼働率や収益率を最大化できます。
美容サロンが脱毛サービスを始めるポテンシャル
上記で脱毛専門サロンの都度払い脱毛を提案しましたが、より効果が顕著なのは美容サロンに脱毛の付加価値をオプションするパターンです。
美容サロンが脱毛サービスを取り入れることには、専門サロンにはない大きなポテンシャルがあります。
主な相乗効果
- 既存顧客へのクロスセル: 既に信頼関係が築けているお客様に、新しい美容サービスとして脱毛を提案できます。集客コストを抑えつつ、顧客単価と来店頻度を向上させることが可能です。
- トータルビューティーの実現: 髪の毛やネイル、エステなどだけでなく、肌やムダ毛の悩みにも応えることで、「トータルビューティーサロン」としての価値を高められます。お客様にとって、サロンがワンストップで美容の悩みを解決してくれる頼れる存在になります。特に育毛をコンセプトにしているサロンは「無駄な毛は良く生えるのに・・」という悩みを抱えているお客様も多いのではないでしょうか。
- 内装・設備を有効活用: 脱毛機器は比較的小さなスペースに設置できるものが多く、サロンの空きスペースや個室を有効活用できます。大掛かりな店舗改装が不要な場合がほとんどです。
まとめ:開業成功は「器具に頼り過ぎない」ことが大切
脱毛サービスを取り入れる際、高価な機器を導入すれば成功する、という安易な考えは危険です。
重要なのは、機器の性能だけでなく、「どのようにサービスを提供するか」というビジネスモデルの構築です。
脱毛専門店の失敗は、高価な機器や華美な内装などの設備費用に過剰投資し、その費用を回収するために高額なコース契約に固執した点にあります。
開業成功の鍵は、顧客ニーズに合わせた無理のない価格設定と丁寧で安心できるサービスを提供することです。
脱毛業界の冬の時代は、正しい戦略を持つ美容サロンにとって、まさに「チャンスの時代」です。
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●文/コンシェルジュチーム:野呂
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ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。