開業の第一歩? 独立を目指す美容師の“シェアサロン”という働き方

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美容室 開業

働き方が多様化する美容業界。その中でも、独立方法の一つとして今注目を集めているのが“シェアサロン”です。

 

新しい労働形態として注目されていますが、独立してオリジナルの店舗を持つ場合と一体何が違うのでしょうか。

 

シェアサロンの料金形態や、注意すべき点などに関して紹介していきます。

 

いま注目される“シェアサロン”とは

シェアサロンとは、「面貸し」とも呼ばれる美容室の間借り方法で、その自由度から、フリーランスの美容師を中心に人気になっているシステムのこと。

 

具体的には、美容室内で空いている席を貸し出し、利用者が美容室側に利用料金を支払う形態です。

 

人手不足が深刻な美容室では、スタッフの数と席数に大きなギャップが生まれています。

 

10席ある美容室も、スタッフが6人であれば稼働できる席数は6席。4席が使われずに空いてしまうのです。

 

現状、美容室側が席を持て余していることが多いため、空いている席をフリーの美容師に使ってもらおうという発想から出てきました。

 

「使っていないものを有効活用しよう」という発想はシェアビジネスと言われ、美容室以外にも、空き部屋を貸す『Airbnb‎(エアビーアンドビー)』や、空いている車を貸す『Times カーシェア』などさまざまな業界で広まっています。

 

シェアサロンを利用する美容師の目的としては、「開業資金を稼ぎたい」「既に店舗を持っていて開業や改装期間中のつなぎとして利用する」「自分のペースで施術をしたい」などがあげられます。

 

シェアサロンを利用する際の料金形態

フリーランスが費用を払って施術するシェアサロンの料金形態は、細かな部分は店舗によって異なるものの、「歩合貸し」「時間貸し」「月貸し」の3つのパターンで設定されています。

 

  • 歩合貸し:売り上げに対して決まった割合を支払う
  • 時間貸し:利用時間に対して支払う
  • 月貸し:1か月の利用料を支払う

 

このようにシェアサロンの料金形態に種類があるため、利用するフリーの美容師は施術の頻度によって適切な料金形態を選べるというメリットがあります。

 

独立開業店舗とシェアサロンの違い

店舗を持って独立する場合とシェアサロンの大きな違いは“リスク”です。

 

初期費用がかからず、サロンに場所代として利用料金を支払うシェアサロンに対して、独立して店舗を持つ場合は高額な初期費用が必要になります。

 

独立店舗は、人気さえあれば大きく稼げるというメリットがありますし、店を持つのが夢という人は一国一城の主を目指すでしょう。

 

一方、シェアサロンはお店の名前で集客できないため、美容師本人のネームバリューで顧客を獲得する必要があります。

 

どちらも一長一短ですが、リスク面を重視するならシェアサロンは適切な選択といえるでしょう。

 

ただし、独立開業とシェアサロンは、必ずしも対比すべきものではありません。シェアサロンを独立開業のプロセスとしてとらえることもできます。

 

開業無料相談に来られるお客さまの中にも、働いていた美容室をやめて、まずはフリーランスとしてシェアサロンで働きながら物件探しや資金調達を行っている人が多くいらっしゃいます。

 

シェアサロンの注意点

シェアサロンを利用する場合の注意点は、料金形態が美容師に適しているかどうかです。

 

都合の良いときのみ施術を行う場合、料金形態は月貸しでの支払いは考えにくいので、歩合制か時間制のいずれかから選ぶことになります。

 

歩合制は、売り上げの4~5割(光熱費・雑費など含む)を店舗に支払いますが、これは一般的な正社員時よりも高い割合です。

 

したがって顧客の数が多ければ高収入を目指せますが、集客がうまくいかない場合はこの割合が高く感じてしまうかもしれません。

 

一方、時間制は、時間ごとの利用料金に加え、光熱費や雑費が別に請求されることもあります。

 

数%程度とはいえ、利用料金以外に費用がかかり取り分が減ることもあるため、注意が必要です。

 

条件が合えば快適な働き方ができるシェアサロン

フリーランスで働く美容師が増えていますが、その働き方は多種多様です。シェアサロンを利用して働くのが向いているかどうかは、その美容師が何を求めているかによります。

 

特に将来独立開業を目指している人は、「オープンまでのつなぎ」や「自己資金の増幅」など、開業を意識した働き方を考えてシェアサロンを活用するとよいでしょう。

 

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