【美容室開業のリアル】コロナショックは独立のきっかけになるか?開業希望者の本音

公開日:2020/08/20  更新日:2021/01/05
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美容室 開業

新型コロナウイルス感染症の影響で美容室の開業は減るだろうと思っていました。

 

しかし蓋を開けてみると、多くのお客さまに開業無料相談のご予約をいただいています。

 

これは私達にとっても驚きでした。コロナの影響で、集客が激減して経営が立ち行かなくなったサロン様からの相談もあり、美容業界全体が厳しい状況であると認識しているからです。

 

そこで私は6月〜8月にかけて実施した「開業無料相談」で、開業のきっかけについていくつかヒアリングをしてきました。

 

・新型コロナウイルス感染症は、開業者に影響を与えたのか?

・新型コロナウイルス感染症が収束しない中で、開業することに不安はないのか?

 

こうした疑問について、開業無料相談に来場された34名のお客さまの声をまとめました。

 

コロナが独立のきっかけになった人は少ない

美容室開業 コロナ

 

今回のコロナショックが独立開業を目指すきっかけになったかどうか?上のグラフを見てください。「いいえ」と答えた人が73%と圧倒的です。

 

開業相談に来られた方の多くは、コロナに関係なくもともと独立開業を目指していたのです。

 

むしろ「開業に向けてそろそろ動き出そうと思っていたら、コロナが来ちゃって…」というように「たまたま重なっただけ」という認識のようです。

 

コロナで準備を急ぐ人もいる

開業相談に来た人は、時期をずらしたり収束を待ったりすることは考えないのでしょうか?

 

このグラフを見てください。コロナがあってもなくても、このタイミングで開業準備をするつもりだったと答えたのは19人でした(76%)。

 

一方、6人の方はコロナによって開業する時期を変えています。しかも、彼らは「開業時期を早めよう」と思っていました。

 

この人達はコロナを逆にチャンスと捉えています。彼らには共通点があります。

 

それは緊急事態宣言の状況の中でも売上を落とさなかったということです。さらに6月以降は去年よりも成績がよいとのことです。

 

緊急事態宣言の期間中、多くのサロンが売上を落とす中で、自分だけが業績を伸ばしたという事実が自信につながっているのだと思います。

 

また、ウィズコロナ時代を見据えたサロンづくりをゼロからできることもアドバンテージだと思っています。

 

「うちのサロンなんて未だに現金のみです。コロナでお客さまが不安なのに…」といった相談も受けました。

 

新型コロナウイルス感染症の影響により様々な課題に直面することで、自分の中でどんどんやりたいことが明確になってきたのだと言えます。

 

お客さまや働いているサロンの影響も強い

一方で、コロナをきっかけに独立を考えるようになった人の中にも、いくつかパターンが有りました。

 

 

上のグラフが表すように、具体的なきっかけは3つにわかれます。

 

一つは、お客さまからの声です。以下は、開業無料相談の会話ででた内容です。

 

 「3密が怖いと言われた。うちのサロンかなりお客さまもスタッフも多くて、密になっているんですよね。」

 

 「年配のお客さまから『家族に心配されて、個人サロンに行くように勧められた』って言われました。」

 

 「『私は〇〇さんに施術して欲しくて来てるので、別にこのお店じゃなくてもいいの』って言ってくださるんで。(開業しようかなと思いました。)」

 

こうした声がきっかけで「だったら自分でやってもいいかな」と思うようになったと言います。

 

 2つ目は、働いているサロンの環境の変化です。こちらはいくつか事例を挙げておきます。

 

 ・ 家賃が重しになって経営が苦しくなり、秋にサロンが閉店することになった。

 

 ・ 営業時間が短くなり、指名のお客さまを入れにくくなった。

 

 ・ 危機的な状況で、オーナーやサロンの方針に違和感を感じた。

 

イチ美容師としての限界を感じた、というのは独立のきっかけになっているようです。

 

 3つ目は自分自身の心の変化です。

 

先程も触れましたが、緊急事態宣言の期間でも自分だけは売上を落とさなかったという実績が自信につながっています。

 

また「これからは小さいサロンのほうがウィズコロナ時代に対応できそうだ」という期待感から、開業を目指すようになっています。

 

割合としては少ないですが、新型コロナウイルス感染症が美容師に影響を与えているのは見て取れます。

 

まとめ:コロナよりも自分の夢が大事

 

開業無料相談のお客さまに限っては、コロナが理由で開業を意識したという人は少ないようです。多くの美容師にとって独立は大きな夢です。

 

どんな状況であろうとも自分のお店を持ちたい、という気持ちが強いのだと思いました。

 

コロナ 美容室 独立

 

最後のグラフです。もし新型コロナウイルス感染症の影響が拡大し、休業要請など社会・経済の状況が悪化したら、開業を諦めるか?という質問には、半数の人が「いいえ」と言っています。

 

一方で、これから開業する人は当然コロナを意識しないわけにはいきません。ウィズコロナ時代の美容室を作るためには戦略が必要です。

 

ビューティガレージでも様々なサービスで未来のサロンオーナーの独立を支援しています。

 

ウィズコロナ時代、これから目指すべきサロンの姿を一緒に考えていけたらと思っています。

 

これから開業を、という人はぜひ開業無料相談をご利用ください。オンラインでも受けております。はじめの一歩をここから踏み出していきましょう。

 

※参照『【美容室開業のリアル】コロナショックは独立のきっかけになるか?開業希望者の本音

 

 

●文:コンシェルジュ室:安斎

 

 

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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