【美容室開業のリアル】実際いくら借りてる? 開業費用における自己資金と借入金

公開日:2019/02/05  更新日:2019/10/17
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美容室 

前回のレポートで、開業サポートを受けたサロンオーナーの自己資金の平均額は319万円とお伝えしました。今回は、開業費用と借入金額について見ていきましょう。

 

ビューティガレージでは、自己資金は開業費用の1/3あるのが理想としています。開業したサロンは実際どうだったのでしょう。

 

自己資本比率の考え方

開業費用=自己資金+他人資金(借入)という式が成り立ちます。ここでは、開業費用における自己資金の割合を自己資本比率と呼ぶことにします。

 

それを踏まえて、53件のサロンデータを見ていくと以下のような結果が出ました。

 

美容室開業の平均値

開業費用の平均値は1,211万円。借入は892万円。自己資金は開業費用の約1/4強だったことがわかります。理想にはわずかに手が届いていない結果でした。

 

相関関係はない

開業相談を受けていると、「自己資金がどれくらいあれば、いくらまで借入れできるのか」「自己資金があれば借入れをする必要がないのか」という相談を受けます。ここで下の散布図を見てみると、非常にばらつきがあることがわかります。

 

自己資金と借入金額

100万円以下の自己資金で800万円を借り入れるサロンもあれば、700万円の自己資金で500万円しか借り入れをしないサロンもあります。

 

つまり、「自分は300万円あるから1,000万円借りよう」とか「1,000万円も自己資金があるから借入れはやめよう」という判断はしていないのです。

 

開業費用を左右するのは概して、サロン規模やスタッフ数です。サロン規模が大きければ内装や物件取得にお金がかかります。また、スタッフ数が多いと、給与の支払いのため運転資金を多く保有する必要があります。

 

身の丈にあった借入を

究極的な話をすると、理想は自分のお金だけでサロンを作って運営していくことです。しかし、現実にそうはいきません。

 

1,200万円も資金を持っている人はそう多くありません。仮に持っていても、1,200万円すべてをサロンに使ったら現金自体が消えてしまい、自分の生活ができなくなります。

 

かといって、自分のお金がないのに借入れだけでサロンを作ると大変です。毎月多額の借金を返済しなければなりません。

 

元金の返済は利益から引かれますので、借入金額が大きいと手元に残るお金は少なくなってしまいます。

 

潰れないサロンにするには、スタートの時点から自己資本比率を上げておく必要があります。自己資本比率が最初から低いと、安定するまで時間がかかるということです。

 

開業準備の1丁目1番地は事業計画書の作成です。

 

計画では、以下の順番で資金調達を考えます。

①サロンイメージを明らかにする。
②自己資金を踏まえて身の丈にあった予算を決める。
③予算に合わせたサロン規模・スタッフ数の決定する。
④内装・美容器具などの見積もりの収集し必要な借入額を決定する。

これが失敗しない開業の王道です。

 

自己資本比率が低い場合の対応策

弊社の開業サポートでは、この順番を徹底して守っていますが、極端に自己資本比率が低いサロンも出てきてしまいます。

 

そういう場合は、収支計画がモノを言います。つまり、すぐに利益を出して借入を着実に減らせる計画が立てられるかということにつきます。

 

実際、自己資本比率が低いサロンは、「働いていたサロンの近くで出店し、固定客が見込めて、かつスタッフも固定客がついている」というアドバンテージを活かして融資に成功しています。

 

もうひとつ。日本政策金融公庫は、サロンが軌道に乗るまで元金返済の負担を軽減する施策を用意しています。つまり、元金据え置き期間を作るということです。

 

たとえば、月に7万円の返済を6か月間ストップできたら、42万円が現金として残るのです。これを活かさない手はありません。

 

まとめ:自己資本比率を意識した資金計画を

開業費用は自分の理想のサロンを作るために必要なお金です。自己資金がいくらあるかで、決まるものではありません。

 

しかしながら、自己資金が少ないのに、多く借入れをしなければならない状況になると、自己資本比率が低くなります。

 

自己資本比率が低い=借金で経営しているということですから、できるだけ早く利益を上げて借入れを減らしていきましょう。

 

自分のお金で運営できるようになると、自由にお金を使うことができます(借入金はたいてい使用目的が決まっています)。

 

自己資金が少ない人は無理に大型店舗を作らず、スモールスタートして素早く利益を増やし、店舗拡大を目指した方がよい場合もあります。利益を増やし借入れを返せれば、自由に使えるお金が増えていきます。

 

自己資本比率を意識した開業計画を立てていってほしいと思います。

 

ビューティガレージでは事業計画書の作成や資金調達の方法についてアドバイスを行っていますので、お気軽に無料相談をご活用ください。

 

よくあるご質問

Q : 自己資金はどれくらいあればよいですか?

A : 開業費用の1/4から1/3が目安です。

 

Q : どのタイミングで融資を受ければよいですか?

A : 物件契約、内装工事などを考えると、オープンの2カ月前には融資面談に臨むのが理想です。

 

Q : 開業にはいくらくらいかかりますか?

A : 開業無料相談では、開業費用のシミュレーションを行っております。お気軽にお問い合わせください。

 

●文/コンシェルジュ室:安斎

 

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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自己資本比率 自己資金 融資

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