2022年開業を目指す人へ!現実的な計画を作るために重要な第一歩!「環境認識」について

公開日:2022/01/01  更新日:2021/12/29
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新年 開業 目標

新年あけましておめでとうございます! 

 

昨年は20年から続くコロナ禍の中でも、多くの開業者希望者に無料相談を受けていただきました。

 

開業のお手伝いをして感じたのは、オーナーが「コロナ禍という環境の中でどうやって繁盛するサロンを作るか」を真剣に考えているという点です。

 

あらゆるビジネスにあてはまりますが、事業を始めるとき、まずは自分の置かれている環境を理解することが大切です。

 

そして、その環境は自分の力では変えることができないこともあります。

 

制約条件の中で、どうやって開業して、繁盛サロンにするかを考えてこそ、成功するのではないでしょうか。

 

「今の環境で、今の自分の状態で開業するにはどうすればいいか」

 

今年こそサロン開業を考えている人は、次のステップで開業準備を進めていきましょう。

 

PEST分析で世の中の動きを理解する

PEST分析とはマクロな環境要因を理解するために用いられます。

 

Politics(政治), Economics(経済), Society(社会) , Technology(技術)の略です。消費者を取り巻く環境がどうなっているかを理解するのに役に立ちます。

 

いくつか例を挙げます。

 

Politics(政治)

日本政府によれば2回のワクチン接種率は77.8%になりました。12月から医療従事者を対象に3回目の接種(ブースター接種)も始まりました。

 

首相官邸

 

新型コロナウイルス対策を進めることで、Go To支援やイベントの入場規制の撤廃など、経済活動の緩和が期待できます。

 

Economics(経済):

緊急事態宣言によって経済活動を制限されたことによって、日本人の個人金融資産は2000兆円に迫る勢いです。※

 

※「個人金融資産、1992兆円 6月末、過去最高―日銀(時事通信)

 

自粛期間に貯蓄が増えているので、経済活動の緩和が進めば反動消費が起こりそうです。

 

また美容業界に焦点を当てると、25万軒以上の美容室がひしめくレッドオーシャンです。美容師の数は約54万人。供給過多であるのは確実です。

 

人口減少に突入した今、競争はますます厳しくなります。

 

Society(社会)

コロナの影響で生活変容も進みました。リモートワークやソーシャルディスタンスの意識が高まり、密を避けることが習慣化しました。

 

美容室オーナーに聞くと、消費者の衛生意識も高まっていて「顔を近づけすぎると嫌がられる」「スタッフの話し声でクレームをもらった」など消費者の感覚が変わってきているようです。

 

あるいはSDGsの普及もあって、環境問題への関心、ダイバーシティ、働き方などにも新しい価値観が生まれているようです。

 

Technology(技術)

リモートワークを含めて、オンラインでのコミュニケーションが増えました。オンラインでの容姿、立ち振る舞いなどに気を遣う消費者も出てきているようです。

 

DX(デジタルトランスフォーメーション)が促進して自動化できる作業も増えます。

 

例えば家計管理のアプリなどは口座やカード番号に紐づければ、自動で家計簿をつけてくれます。

 

営業に関係ありそうな話としては、店舗でのキャッシュレス決済が普及したこと。財布自体を持たないで買い物する人も増えました。

 

スマホケースにクレジットカードさえ入れておけば、こと足りる時代になりました。

 

PEST分析は様々な企業が行っていますので、そうしたものをインターネットから拾って読んでみるだけでも、世の中の流れがわかります。

 

これから開業する人は、こうした世の中を前提に準備をしていかなければなりません。

 

自分の制約条件を理解する

マクロの環境から、自分の身の回りに視点を移してみましょう。

 

開業サポートをしていると、オーナーを取り巻く環境は実に多様です。同じ自己資金、同じ規模のサロンであっても、難易度が全く違います。

 

自分が置かれている状況をしっかり認識することは開業準備をスムーズに進めるためにも重です。

 

自分の環境

まずは自分と家族の状況を把握しましょう。

 

お金

一番気になるのがお金。自己資金が300万円でも、世帯の資産が300万円と800万円では全然余裕が違います。自分が自己資金として出せる金額はいくらなのか、増やすことは可能なのかを調べましょう。

 

リスク

家庭によっては開業して個人事業主になることで、大きなリスクになる人もいます。

 

例えば、配偶者が会社員で十分な所得を得られている人と、家庭に入っていて働きに出られない人ではリスクの大きさが違います。

 

「万が一の時に助けてくれる親族がいるかいないか」、こうした話は事前にしっかり家族で話し合う必要があります。

 

住環境

特に家庭を持っている開業者は、家族の生活スタイルに合わせて、開業の準備を行います。

 

例えば共働きの場合、子どもの送り迎えなどが発生すれば、開業エリアは自分の家の近所になります。たとえそのエリアに需要や集客見込みが少ないとしてもです。

 

賃貸一人暮らしであれば、エリアを自由に決めて近くに住むという選択もできます。

 

周囲の環境

開業の制約になるのは自分の環境だけではありません。一緒に働く人、あるいは今働いている職場にも左右されます。

 

例えば、勤務先のオーナーが独立に対して否定的で、近くでの出店を許さないこともあります。雇用契約にて競業避止義務が記載されていれば、強引に出店することは難しいでしょう。

 

また、一緒に働いて欲しい人が「今よりも多い収入」を期待しているかもしれません。そのために出店エリアをスタッフに合わせる必要が出てきます。

 

こうした様々な制約条件の中で、どうやって自分のサロンを作れるかを考えなければなりません。

 

環境によって開業のハードルの高さが変わってきます。

 

ゴールを設定する

マクロな環境、自分を取り巻く環境を理解したうえで、実際に事業計画書を作っていきましょう。

 

この段階では、できるかどうかにかかわらず、自分の作りたいサロン像を描き切ることが大事です。次の段階で、理想と現実のギャップを埋められるかを検討します。

 

サロンコンセプト&ターゲット

サロンでの経験や世の中の流れを取り入れて、理想のサロンを考えていきましょう。

 

  • スタッフの働き方に柔軟なサロン
  • ジェンダーレスのデザインを提供するサロン
  • 密を避けるために、席数は少ないがゆったりしたスペースが欲しい
  • 店販商品やホームケアをECサイトを使って売りたい
  • 地域密着型にして主婦層をターゲットに、カラーを売りにしたい

 

資金計画

自己資金や借入の可能性などを考慮して開業予算を決めます。

 

  • セット面4席シャンプー台2の15坪
  • 自己資金200万円なので、最大借入1,000万円を考慮して、1,200万円に収まるように
  • フルフラットシャンプーは絶対に入れたい

 

売上目標

売上目標の本質は、自分が生活できるだけの利益を確保することです。自分の生活を振り返って最低限達成しなければならない売上を決めます。

 

  • 住宅ローンも残っているので、所得は月50万円以上必要
  • 万が一に備えて損益分岐点は100万円くらいになるように設計したい
  • 売上は200万円
  • 客数は250人 単価8,000円

 

戦略を作る

最後に、与えられた環境の中で、事業計画書で作った目標を達成するための戦略を作ります。

 

実際には物件探しや内装デザインなどを進めていく中で、現実的な数字が見えてきます。そこから考えます。

 

資金的な制約が発生する場合、別の資金調達方法を検討します。

 

開業費用で大きなウェイトを占めるのが、物件取得費用、内装費そして美容器具です。

 

例えば、想定以上に物件取得費と内装費にお金がかかるのであれば、美容器具をリースにするという打ち手が出てきます。

 

また、どうしても資金の目途が立たないならば、出店エリアや規模を妥協したり、居抜き物件を探したりするという選択肢もあるかもしれません。

 

「資金をこれ以上増やせない」という前提の中で「開業すべきか、するとしたらどうやって開業するか」と、考え方を変えなければ前に進めません。

 

売上に関しても同様です。資金面はクリアしたものの、本当にそのテナントで売上が立つのかを考えなければなりません。

 

想定以上に家賃が高かったら、利益が減ってしまいますので、再度目標売上を立て直さなければなりません。

 

  • 客数を増やす方法はあるか?
  • 指名客の8割を呼ぶ方法はあるか?
  • 単価を上げられないか?
  • 店販売上を増やせないか?

 

様々な施策を考えて、可能性の高い手を採用することになります。

 

「こうすればなんとか売上を達成でき、十分な利益を出せる」という作戦をしっかり立てることが大切です。

 

これで事業計画書が完成しました。あとはそれを融資担当者にジャッジしてもらい、融資を獲得することになります。

 

与えられた環境で開業を目指しましょう!

融資が通るということは、金融のプロから見ても「この事業計画ならば儲かる」という評価を得たということです。

 

したがって、開業準備としては、まず現実的な事業計画書を作ることが最大の目標になります。

 

そのためにも「マクロな視点から消費者のニーズを理解する」ことと、「自分が置かれている環境を認識する」ことが大切です。

 

限られたリソース(お金)や制約条件を理解して初めて、現実的な計画に落とし込むことができます。

 

開業無料相談では、開業者の事情や環境を理解したうえで、開業を達成できる方法を一緒に考えていきます。

 

ぜひ、開業無料相談にお問い合わせください。

 

●文:コンシェルジュ室:安斎

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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