融資担当者にアピールしよう!事業計画書の作成で意識すべき3つの要素

公開日:2021/09/22  更新日:2021/09/22
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ビジネスプラン

特に融資を意識した事業計画書においては「こういうサロンを作りたいからお金を貸してください」というアピールではうまくいきません。

 

なぜなら、お金を貸す側はサロン事業が成功することで利息を支払ってもらい、利益を得ることを期待しているからです。

 

以前コラムにも書きましたが、事業計画書はあくまで「この計画に協力すれば得をする」ということを読み手に伝えなければなりません。

 

事業計画書では融資担当者を意識して「やりたいこと」「できること」「努力すること」をバランスよく織り込むことが大切です。

 

やりたいこと

やりたいことを書く項目としては「創業の動機」と「サロンコンセプト」の部分です。

 

だからといって「こんなサロンを作りたいと思ったので開業を決意しました」と書いたところで、共感を得ることは難しいと思います。

 

したがって「やりたいこと」にはもっと深い理由や背景を記述しなければ、ありきたりと思われてしまいます。

 

例えば、スタイリストとしての自分の経験を書くことは効果的です。開業のサポートをさせていただいていると、多くの開業者が独立したいと思うようになった背景には何か個人的な要因があります。

 

スタイリストになりたての時の社長の言葉、お客さまからの叱責、組織内でのトラブルなど、自分自身の経験が開業の動機になっているのです。

 

「需要がありそうだから」や「トレンドだから」といった文言は一般的すぎて、動機としては浅く感じられます。

 

やりたいことを書く場合には、その思いに至ったきっかけまで意識しましょう。

 

できること

おそらく融資担当者が事業計画書で一番気にするのは開業者の「できること」です。

 

つまり、オーナーとしての経営能力、美容師としての技術力、そして実績です。

 

計画を遂行する上で必要不可欠な要素を持っているかをできるだけ多く書くことをお勧めします。

 

したがって「職務経歴書」や「サロンのセールスポイント」の項目では、自分のできることを漏れなく書くべきです。

 

職務経歴書では、どの時期にどこで働いていたかだけを書くのではなく、そのサロンでの個人実績や役職など詳細を入れましょう。

 

例えば「百貨店のスタイルを担当していた」「海外で働いたことがある」「コンテストに数回入賞した」「講師として全国でセミナーを開催した」といった活動などもアピールになります。

 

セールスポイントについても、訴求したいメニューについて「訴求できる力があること」を証明することが大切です。

 

「指名客には必ずトリートメントをつけて、客単価が15,000円以上になる」といえば、このサロンならトリートメントメニューをつけて単価を上げられると判断されます。

 

「できること」については自分の棚卸が不可欠です。美容室とは関係のない経験からも、アピールできることはないかを探してみましょう。

 

努力すること

事業計画書はあくまで将来の予測です。その計画通りに売上、利益を立てるように手を打たなければなりません。

 

「おそらくこのくらいの売上になると思います」だけでは、あとはすべて運任せのように聞こえます。

 

そうではなく、計画書で立てた目標を達成するために、どのような努力をしなければならないかを書くことも大切です。

 

融資とはまさに、この努力を行うための協力を得ようとしているのです。

 

例えば、何かの理由で勤務先からの指名客を見込めない場合には、販促物に力を入れる必要があります。

 

ポータルサイトだけではなく、出店エリアにチラシを撒いたり、オープン前に駅でリーフレットを配ったりして不足しそうな客数を埋め合わせる工夫を計画に落とし込みます。

 

あるいは、スタッフの指名客が少ないという課題に対して「技術講習を開く」「スタッフ向けの低価格のクーポンを作る」など施策を行います。

 

身銭を切って努力することで、融資担当者へ本気度を伝えることができ、応援したくなる気持ちを起こさせるのです。

 

まとめ:3つを意識して文章を作ってみよう。

事業計画書は読み手を意識して作成します。そのため自分がやりたいことだけを詰め込んでしまうと、独りよがりになります。

 

そのため「やりたいこと」「できること」「努力すること」をバランスよく盛り込む必要があります。

 

事業計画書をとても簡潔に書くとしたら以下のような文章になるでしょう。

 

自分の経験からこんな想いでサロンを作りたい。私には、技術力・マネジメント力があるのでサロンを繁盛させることができる。一方で、集客に課題があるので、こういった努力をして売上、利益目標を達成するつもりだ。

 

「やりたいこと」と「できること」のギャップを埋めるために「努力する」というイメージです。

 

事業計画書に取り掛かる前に、ぜひ一度簡潔な文章でまとめてみてください。

 

●文/コンシェルジュ室:安斎

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

関連記事

開業事例