美容室開業において見込み客を増やす施策
美容室開業において、オープン前に見込み客がいることは大きなアドバンテージです。お店ができてからお客さんを探すよりも、既にお客さんがいる状態でお店を開業する方が成功しやすいのは明白です。
見込み客が確保できていない状態での開業は、不安要素が多く、リスクが高いです。では、見込み客はどのように作るのでしょうか。
参考記事:『オープン前だからできる!見込み客の確度を高める、安定基盤を作るための営業のススメ』
前勤務先からの指名客
まず、現在の勤務先のオーナーから、指名客に対して営業してよいという許可をもらうことが重要です。あなたに付いた顧客とはいえ、現サロンの顧客であることも事実ですので、事前の了承を得ることがマナーです。
もし許可が得られたなら、最も有効な集客方法となるでしょう。指名客に対しては、LINEを交換する、新店舗での次回予約を取り付けるなどして、積極的に営業を行うことが効果的です。
親族・知り合い
自分の指名客が見込めない場合、親族や知り合いへのアプローチが有効です。妻の所属する保育園のコミュニティや、高校時代の知り合いの紹介など、オープン時に来てもらえそうな顧客を確保するための営業に力を入れましょう。
知り合いの協力を得て、20~30人の見込み客を確保したオーナーもいます。知り合いから徐々に広げていくことで、オープン時の予約数がホットペッパーの客数を上回ったという例もあります。
参考記事:『見込み客がいない場合でも融資を通すために知っておきたい、集客計画のポイント』
プレオープン企画
本番前にプレオープンを実施することで、近隣住民にアプローチします。例えば、無料の前髪カットやヘアケアサービスを提供し、実際のサービスを体験してもらうことで興味を引きます。
物件契約後、オープンまでに1ヶ月以上空くこともあるので、早めに営業を行い、あらかじめ新規客を集めることが重要です。
コラボレーション
近隣の店舗やカフェとコラボレーションし、相互に顧客を紹介し合う施策も効果的です。例えば、コラボレーションカフェで美容室のフライヤーを配布する、逆に美容室でカフェのクーポンを配布するなどの方法があります。
こうした地域との連携は、お互いの顧客層にリーチするための有効な手段です。
まとめ:オープン前が勝負
事業計画の中で最も不確定な要素は売上です。お客さまが来るか来ないかはオープンしてみなければ分かりません。
しかし、自分の指名客や家族、知り合いなど、あなたを知っている顧客は比較的高い確率で来店してくれます。
それゆえ、見込み客のリストが重要となります。1ヶ月の売上を作ってくれるお客さまが何人いるのかを把握できている場合と、全く見えない場合では、明らかに前者の方がサロン経営が安定します。
もし、まだ自分の見込み客が十分でないと感じているのであれば、事前に積極的に営業を行いましょう。見込み客をしっかりと確保することで、安心して開業に踏み切ることができます。
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●文/コンシェルジュ室:安斎
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。