美容室開業で成功するために欠かせない『本当に役立つ事業計画書』の作り方

公開日:2024/11/14  更新日:2024/11/14
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美容室 事業計画

美容サロンを成功に導くためには、事業計画書が単なる開業書類ではなく、具体的なビジョンと達成可能な行動計画を伴う「経営の羅針盤」として機能する必要があります。

 

いつもは融資を意識した事業計画書の書き方に焦点を当てていますが、今回はもう少し本質的な事業計画書の作成について、実践的なポイントを交えながらご紹介します。

 

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 開業の先を見据えた目標設定

事業計画書における最初のステップは、具体的で達成可能な目標を設定することです。

 

開業自体がゴールではなく、経営を軌道に乗せるための売上や利益目標が掲げられていることが重要です。また、目標には必ず期限を設けることで、実行力と結果への意識が高まります。

 

特に、開業時の事業計画書は少なくとも1年後の利益目標・売上目標は設定しましょう。余裕があれば3年の中期プランを立てましょう。開業後の成長ビジョンが明確になります。

 

事業目標は必ず数字で設定します。年間営業利益●●万円。年商●●万円を決めましょう。

 

特に、個人事業主は年間営業利益が自分の所得につながります。明確な目標を掲げることで独立のモチベーションアップにつながります。

 

参考記事:『同じ小規模サロンでも、目的が違うと計画の立て方は変わります!

 

目標達成のための具体的な行動計画

計画書に目標を記載したら、次にその目標を実現するための具体的な行動や施策を挙げていきます。目標は単なる予測ではなく、達成を約束するものであるため、そのための施策が具体的である必要があります。

 

そのためには大きな目標を小さく分解することが第一ステップです。例えば、「毎月の売上が○○円以上」や「新規客のリピート率●●%以上」など、具体的な数字を目指しましょう。

 

目標を小さくしたら、次にその成果目標を達成するために何をやるのかを考えます。具体的な行動目標に落とし込まなければ、絵に描いた餅になってしまいます。

 

注意したいのは、自分が行動することで数字を変えられる目標にすることです。例えば「売上を上げるために広告を掲載する」といったものでは不十分です。自分が何も行動をしていないからです。

 

そうではなく、「ホットペッパーに毎日ブログを投稿してサロンの魅力をアピールする」「口コミ件数を毎月10件増やすよう案内する」など、自ら取り組むことが可能な行動目標を設定します。

 

また、リピーター率を高めるために「新規来店の全お客様に次回予約の案内を徹底する」など、サロンの価値を顧客に継続的に感じてもらう施策も有効です。

 

こうした取り組みを通じて、計画書が行動の指針となり、目標達成に近づくことができます。

 

参考記事:『繁盛店になるために!抑えておきたいサロンの販売戦略の基本

 

計画書の進捗確認と見直しを習慣化する

事業計画書は作成して終わりではなく、進捗に合わせて柔軟に見直しを行うことが大切です。

 

オープン後も継続して参照し、進捗や実績を確認することで、事業の状況を客観的に見つめ直すことができます。

 

例えば、「計画通りのターゲット層が来店しているか」「新規顧客の集客が順調か」「平均単価は計画通りに推移しているか」といった点を定期的に振り返り、必要に応じて計画を更新します。

 

もし当初の計画からずれている部分があれば、なぜそのズレが生じたのかを分析し、修正点を明確にすることが大切です。

 

計画書は、あくまで経営の成長をサポートするツールであることを忘れず、1年後の目標達成を視野に入れながら定期的に確認しましょう。

 

参考記事:『サロンオープン後が勝負!事業計画書を使った振り返りと指標

 

まとめ:事業計画書を繁盛サロンづくりの基盤にする

事業計画書は単なる融資のための書類ではなく、サロンを繁盛させるための基盤です。「融資が不要だから計画書も不要」という考え方は誤りです。

 

事業計画書を通じて目標を明確にし、日々の行動をコントロールすることで、成功への道筋が見えてきます。

 

充実した計画書があることで、経営における「軌道修正」がスムーズに行えるため、繁盛サロンを目指すために計画書を積極的に活用しましょう。

 

●文/コンシェルジュ室:安斎

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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