【セミナーレポート】美容室開業 サロンオーナー登壇

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今回、開業セミナーはすでに店舗経営をされているサロンオーナーにご登壇いただき開業や集客に関わる内容を惜しみなくお話をして頂きました。

 

セミナー内容を振り返りながら、開業を検討されている方の参考になれば幸いです。

 

セミナー

美容室開業“最短で勝てる”集客メソッド公開 物件・集客、絶対に抑えるべき初期戦略

 

登壇者のご紹介

株式会社ネクストビューティホールディングス

代表取締役 中泉 朋浩 氏

20歳で美容師としてキャリアをスタートし、25歳で自身の美容室を開業。

現在はメンズ専門サロン「Hui」を含む、8店舗を展開しています。

会社情報:Next Beauty HD

 

 

今回のセミナーの最大の目的は「独立後、失敗しないスタートダッシュ」です。

 

独立開業で開業者が共通して考える事は一緒です。

 

現在担当しているお客様が本当に自分の店に付いてきてくれるのか?

 

賃料や広告費を支払い収益は出るのか?

 

スタッフを雇用したいけど、求人採用でききるか?

 

など数えきれない不安があります。

 

セミナーでは、このような悩みを少しでも解決できるように、開業準備の段階で準備をしておきましょう。

 

セミナー項目

1.美容室の開業の流れを知りたい

2.資金計画や物件選びに不安がある

3.SNS発信が苦手でも集客に成功したい

4.初動でつまずかず、安定黒字化を目指したい

それでは、セミナー項目の内容に沿って解説していきます。

 

美容室の開業の流れを知りたい

開業の流れでは、エリア(物件)選び、内装、使用する美容器具、集荷方法など考えていくことはたくさんあります。

 

では、実際に開業しようと思い立ったら、進めていくことは「事業計画書の作成」になります。

事業計画書の内容
・サロンコンセプト
・エリア特性
・サロンターゲット
・集客戦略
・採用対策
・資金計画/収支計画

このような内容を決めていく必要があります。

 

通常の開業では、上記のような内容を綿密考えていけば、サロンの方向性が決まり迷わず開業を進めていくことが出来ます。

 

今回、中泉様とのセミナーで驚いた点が、「スタッフ一人ひとりの計画書」を作成するというお話でした。

 

スタッフの売上目標や目標収入に対し、逆算して新規客の獲得や既存客のリピートをしていかなければいけないか、売上の構造が理解できます。

 

根性論ではなく、具体的な数字が見えることで働くスタッフが将来の展望をイメージできることが出来ると思いました。

 

資金計画や物件選びに不安がある

まず初めに、資金計画については昨年(2024年度)の開業サポートさせていただいた方の以下の通りです。

総開業費用:1376万円

借入金:970万円

自己資金:406万円(※親族からの支援金含む)

このような結果となりました。

 

総開業費用はデータを取り始めてから、年々増加し、物価高や人件費高の影響が大きな要因となります。

 

参考記事:【美容室開業のリアル】2024年度の開業者の自己資金と借入金

 

中泉様は人生初の出店では、内装費だけでも2500万(坪数:20~25坪)の費用が掛かったとお話がありました。

 

1店舗目は気合いが入りすぎてしまい、あれこれとオーダーをした結果、内装費が膨れ上がってしまいましたが、2店舗目以降はその反省を活かし、設備にかかるお金も圧縮して店舗展開をしているとお話がありました。

 

物件選びのお話では興味深いお話がありました。

 

まず考えるのは「働くスタッフが通いやすい物件」

スタッフが通いやすい=お客様も通いやすい物件なので、選ぶ基準として大事にしているとお話がありました。

 

私自身も過去を振り返り、開業相談者で自分が通いやすい物件を探しているといった方は意外と多く、改めて大切にしなければいけないのは「お客様やスタッフ目線」で物件を選ぶ必要があると考えさせられました。

 

SNS発信が苦手でも集客に成功したい

「集客を頑張る=SNSを頑張らなければいけない」と考える方は多いのではないでしょうか?

 

しかし、中泉様が冒頭にお話をしたのが、SNSの強制は離職に繋がるとお話がありました。

 

SNS投稿が好き、苦ではないという方もいると思いますが、集客をスタッフ個人に丸投げのサロンも多いのが事実です。

 

そうではなく、サロン全体で集客ができる仕組みを考えるのが大切で、大手ポータルサイトをサロンでは活用していますが、以下の点を気にしながら運用しているとお話がありました。

 

1. 画像の順番を繰り返しテストする

これはTOP画像を一定数配置し、別の画像も一定数配置し、ABテストを繰り返し、サロン検索をしているユーザーがどの画像だと興味もってサロンをクリックするか検証しているとの事でした。

 

美容師目線とお客様目線では一つの画像でも、見る視点が違うので検証する価値はあると思いました。

 

2. マイページ登録者数を確認

マイページ登録者数は、サロンをお気に入り登録しているユーザー数です。

 

すでにサロンに来店したことがあるお客様も、気になるから今後来店を考えている潜在顧客を把握できるバロメーターにもなるので、こちらもサロン運営では要チェックとなります。

 

初動でつまずかず、安定黒字化を目指したい

集客面では、広告費と集客できる人数を把握するために、ポータルサイトのエリア担当者と出店前に必ず打ち合わせを行うとお話がありました。

 

サロンをオープンする直前に問い合わせをするのではなく、早い段階からエリア特性や料金プラン、掲載費用を把握しておくと、売上見込みが立てやすくなります。

 

経費面ではできる限りペーパーレス等の無駄な費用を無くすことを意識しているとお話がありました。

 

例でお伝えすると、カルテを印刷するだけで、用紙代やインク代がかかるなど、お客様が来店することで掛かる費用を最大限無くすことが健全経営に繋がるのかもしれません。

 

まとめ

独立後、失敗しないスタートダッシュをするために、中泉様から開業で気を付けていることや集客のポイントをお話して頂きました。

 

理想とするサロンづくりが実現できるように、確実にステップを踏んでいきましょう。

 

 

 

 

 

●文/コンシェルジュチーム:藤平

 

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

この記事のタグ

サロン 独立 美容室 開業 集客

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