一人で仕事を抱え込まないために!組織図を使って事業について考えてみよう!

公開日:2021/06/09  更新日:2021/06/09
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組織

どんな事業にも様々な仕事があります。それは美容室であっても同じです。

 

お店でお客さまにサービスを提供していればよいわけではありません。

 

接客以外にも、お金の管理やスタッフの管理、販売促進や材料の仕入れなど、様々な仕事があります。

 

もし一人で事業を運営する場合には、すべての仕事を全部自分でやることになります。

 

一方で、一人だけのサロンなので仕事量も少なくて済みます。

 

例えば、スタッフを雇っていないので、スタッフ管理はしなくて済みます。

 

顧客管理についても同様で、自分の指名客ならばすでに自分の頭の中に入っているなら、それでも問題ありません。

 

一人で小さく事業を行う場合には、なんとか一人で事業をまわせます。

 

しかし、サロンの規模がある程度大きくなると、業務量は増えて一人で抱えきれなくなります。

 

事業を回すためにはサロンの仕事を整理したり、誰かに任せたりすることも大切です。

 

組織図を作ってみよう 

事業を経営するうえで、どんな仕事があるのかを可視化してみましょう。

 

組織図も一つの方法です。

 

どの事業でも組織図が存在します。大抵はピラミッド型で、経営者がトップにあり、その下にいくつもの小組織ができます。

 

まず大きなカテゴリーに分けて小組織を作り、その中でどんな業務があるかを書き出してみます。

 

 

後から必要な仕事が見つかったり、発生したりすることもあります。その時は、組織を一つ追加します。

 

例えば、店舗が一つ増えたら、A店、B店でわける。

 

インスタグラムなどSNSに特化したプロモーションに力を入れる場合には、マーケティング部のような組織をつくってみる。

 

大きな仕事の枠が組織になり、今度は、その仕事を達成するための人材を配置していきます。

 

すべて自分でやらない

小さな組織には、その組織をまとめる人、その組織の業務を行う人が必要です。

 

スタッフが少ない場合には、オーナーがすべての組織をまとめることもあります。

 

できるだけスタッフや外部の人を巻き込んで、組織運営を手伝ってもらいましょう。

 

店舗管理などは、経験豊富なスタッフを店長にして、サロン内の仕事をまとめてもらいます。

 

店舗運営は当然スタイリスト全員に手伝ってもらわないと進められません。

 

店舗のオペレーションに関してはスタッフAさんがまとめ、オーナーはその下で接客業務をこなすこともあります。

 

また、お金や労務のことは、専門家がいたほうがよいのならば、経理のスタッフを雇ったり、税理士と顧問契約をしたりして、手伝ってもらいます。

 

 

スタッフに組織を任せることは、彼らのやりがいにもつながります。

 

また、外部の専門家をアウトソースすることは、オーナーが他の業務に集中することができる意味で効率的です。

 

組織運営は、すべて一人でやるよりも、役割を決めて、スタッフや外部に任せるほうがオーナーの負担を減らせます。

 

最終責任者はオーナー

組織を作って、人を割り当てても、オーナーは各組織の働きをチェックする義務があります。

 

例えば、店舗運営を任せたとしても、なにかクレームや事故があったあときに、金銭的な責任を、店長に負わせることはできません。

 

組織の責任者を任命するときには、その責任の範囲や裁量を明確にしておきます。

 

なにか問題が生じたときには、原因を解明して解決するのにオーナーも入っていく必要があります。

 

場合によっては、組織の責任者を外したり、新しい人を入れたりして解決する場合もあります。

 

このように、小さな組織ごとに責任者を決めて、それぞれの業務をすすめることは大切ですが、あくまでサロンのトップはオーナー。

 

オーナーは、最終的な責任を負わなければなりません。

 

事業は一人ではまわせない

2人以上で行う事業はすでに組織です。組織には個人の役割が求められます。

 

事業を行う上で、その役割を担える人がいない場合には、外部から連れてくる必要もあります。例えば税理士や社労士です。

 

サロンオーナーの仕事は、自分のお客さまの施術に入ることだけではありません。事業を回すという責任があります。

 

接客ばかりに集中してしまうと、他の業務が疎かになったり、24時間働き詰めになったりする可能性があります。

 

オーナーは事業全体を見る必要があります。

 

それゆえ、事業を回すという視点から、組織を作り、人を巻き込んで、仕事を手伝ってもらいましょう。

 

 

●文/コンシェルジュ室:安斎

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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