儲かるサロンをつくるために、店販を取り組む
開業したら今以上に利益が欲しい。
売上を上げていくのにメニューやサービスを考えていくはずですが、経営者として必要なのが自分の売上だけではなく、サロンの売上を考えていかなければいけません。
必然的に自分の技術売上以外の部分も意識する必要があります。
その一つとして、店販があります。
サロン数が増え競合サロンが多い中で、顧客の多様化に対応するためには、幅広い技術やサービスの提供が必要です。
しかし、サービス提供をする上で必要なスタッフ不足も大きな問題となっています。
採用が難しく、入社しても育つ前に退社してしまうのが現状としてあります。
売上を上げる中で制約や解決策をお伝えしていきます。
目次
時間の制約
技術で単価アップすると、客数を制限させてしまう
客単価を上げるために追加の施術メニュー提案をしていく方も多いと思いますが、そこで問題となるのが施術と時間の関係性が大きく関わってきます。
カットやカラー塗布、パーマを巻くなど「施術提供=施術時間」というのがサービスを提供していく上でおこります。
売上アップを狙っていく中で、単価を上げようとすると追加メニューにより施術時間が増え客数を制限させてしまいます。
予約をコントロールされることで、技術の単価アップを促しにくい
近年ではポータルサイトでの予約が大半を占め、お客様主導で予約を入れられるため利便性は上がりましたが、予約のコントロールがしにくくなっているのも事実です。
お客様へ追加メニューを提案しようとしても、次のお客様の来店時間の兼ね合いで、予約を頂いたとおりのメニューしか施術が出来ず、追加メニュー提案を促しにくい状況となります。
人の制約
人員が少ない中で、技術売上を作るのは難しい
技術売上を上げようすると、セット面数に対して顧客を回転させなければいけません。
決められた営業時間の中で同時施術が可能なメニューもあれば、必ず自分が関わらないといけないメニューもあり技術売上の上限も決まってしまいます。
スタッフの技術習得には時間がかかってしまう
美容師が一人前なるには時間と費用がかかるため、若者の美容師志望者が減少しています。
また、労働環境も見直されつつあり、継続的な教育と技術向上をする時間の確保がなく、生産性を上げるのに時間がかかる現状です。
店販が施術時間を増やさずに解決
商品販売は経営者、スタッフともにメリットが大きいです。
メニュー追加は時間が増えますが、商品販売は施術時間内に提案が可能となります。
その商品が気に入って頂けたら、お客様が来るたびに施術時間は増えずに毎回売上を伸ばすことができます。
営業時間内に売り上げを伸ばすには、時間をかけずに売上構築ができる店販がサロン経営には必要です。
スタッフの体力的な負担を強いず、効率よく売上アップ
技術は必ず誰かに教わりますが、商品販売は誰にも教わらない方も多いのではないでしょうか。
商品販売をしていく上での案内マニュアルを作成しておくことにより、営業内で迷わない商品提案ができると思います。
案内マニュアルやPOPで販売を後押し
また、施術時間内に漏れなく案内をかける方法としてPOPは有効的になります。
スタッフの迷わない商品提案準備をすることにより、キャリアの浅いスタッフでも自信をもって伝えわれる環境づくりが大切になります。
まとめ
さまざまな制約があるなかで、売上を伸ばしていくには店販をうまく売っていくことが経営していく中で大切になります。
技術+αが店販のようなおまけの考えではなく、技術と店販の両軸で考えながら営業時間内に生産性を上げ、儲かるサロンをつくりあげていきましょう。
店販に関する経営相談も無料で承ってますので是非お気軽にお申し込みください。
※その他経営相談に関するご相談を選択ください。
●文/コンシェルジュ室:藤平
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。