美容室 採用対策: 効率的な人材確保と育成のための5つの戦略
美容業界ではスタイリストの不足が顕著になってきています。
採用難は、小規模サロンが増えている一つの要因です。また、既存店であってもスタイリスト不足が顧客満足度低下やサービス品質の劣化に直結しています。
一方で、どの採用媒体を使ってもなかなか人材の確保が難しくなっています。あるオーナーは年々応募の数が減ってきていると危機感を覚えています。
そこで、今回はサロンの採用戦略を見直し、より効率的な人材確保と育成の方法について一緒に考えていきます。
参考記事:『美容室の採用はなぜ難しい?その背景と効果的な求人方法を紹介』
採用プロセス全体の最適化
採用が難しい状況のときは「どの媒体だと採用がうまく行くのか」という議論の前に、採用プロセス自体から変えていく必要があります。
採用プロセスの各ステージを見直し、求職者にとって魅力的でわかりやすい流れを構築しましょう。求人の記載内容は明確にし、何を求めているのか、何を提供できるのかを言語化できることが重要です。
また、応募から面接、採用決定までの時間を短縮することで、優秀な人材を逃さずに済みます。スムーズに採用プロセスを進めていくための手順やスケジュールもしっかり作ることも大切です。
サロンブランドの強化
コラムにすでに書いてますが、採用に関しても集客施策と同じくらいサロンのコンセプトやセールスポイントをスタイリストに訴求していくことが重要です。
オーナーの想いや価値観への共感を示したり、働きがいのある環境づくり、キャリアアップの制度を提供したりすることで、求職者にサロンの魅力をアピールします。
また、従業員の声を活用したリアルな広告や、社内イベントの様子をSNSで共有することで、リアルタイムでのブランディングにつながるかもしれません。
参考記事:『採用と集客は似ている?顧客にもスタイリストにも求められるサロンづくりのヒント』
柔軟な雇用形態の提供
シェアサロンや業務委託サロンが増えている背景として、働き方の多様性があると思います。
それゆえ多様な働き方をサポートすることで、さまざまな生活スタイルを持つスタイリストを惹きつけることができます。パートタイムやアルバイト、業務委託としての雇用を促進することで、フルタイムで働けない質の高い技術者も受け入れることが可能です。
もちろん様々な雇用形態を採用することによって組織内で不安や不満が出ないように、しっかりと制度やルールづくりも同時に行うことを忘れないようにしましょう。
充実した研修プログラム
人手不足のもう一つの側面として、接客以外の業務に時間が割けないことがあります。つまり人材育成に時間がとれなくなってしまうのです。
新人を早期に戦力化するための研修、あるいは既存のスタッフ向けのスキルアップ研修もより効率的なやり方を考えなくてはなりません。
最近ではオンラインでの学習サービスもあり、研修をアウトソースするというやり方も主流になりつつあります。積極的に導入して業務の効率化を図っていきましょう。
オンライン学習でサロンの教育が変わるHAIR CAMP school
技術指導だけでなく、流行トレンドのキャッチアップなど、スタイリストを育てるための仕組みも充実させなくてはなりません。
内部リファラルプログラムの活用
開業者によくある採用の方法として「知っているスタイリストに声をかける」があります。
同様にサロン内での、スタッフ推薦の人物を採用することを推奨していくことで、信頼できる人材を効率的に獲得することが可能になります。
推薦されたスタイリストは既存の従業員との親和性も高いため、チームへの溶け込みが早く、業務の効率も上がることが期待できます。
あらゆる側面から採用を考える
どの業界もそうですが、美容業界においては店舗数が増え続けている分、スタッフの確保がかなり難しい環境にあります。そしてそれが今後のサロンの繁盛に大きな影響を及ぼします。
したがって、採用を考えるときには単に「どの媒体に載せたら効果が高いか」ではなく、よりサロンの制度や仕組みを工夫することにも力を入れなければなりません。
ビューティガレージでは、開業時から、サロンの仕組みやルールづくりに関するご相談も承っております。ぜひ開業無料相談にお問い合わせください。
●文/コンシェルジュ室:安斎
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。