そこで大丈夫? 物件契約前にすべき商圏分析と出店エリアの見極め方

2018/06/06

商圏分析は、国勢調査(人口統計や家計調査等)などの統計データを元に出店を検討しているエリアの特性をつかむために利用するものです。客観的データからエリアの特性を把握し、より確実な出店エリア選定等を行います。

 

商圏分析は「面(商圏)」「線(導線)」「点(物件)」の3つの視点から出店検討中エリアを分析していきます。

 

検討しているエリアの特徴は? 面(商圏)でみる商圏分析

出店を検討しているエリアは事業計画書で設定した条件に合うエリアなのか、まず面(商圏)から見ていきます。

 

出店エリアにターゲットがいなかったり、ターゲットが集まってこないエリアで開業したりするのには非常にリスクがあります。

 

まずは検討しているエリアにターゲットがどの程度いるのか、そもそもエリアはターゲットが好む街なのかを判断していきます。

 

また、郊外や地方ではもう少し広くなる場合がありますが、一般的にお客様が来店可能な範囲は次の範囲と言われています。

◆徒歩圏内……500m
◆自転車圏内……1,000m
◆自動車圏内……3,000m

 

出店エリアを中心に円を描いて商圏分析をする方が多いですが、その中には『商圏バリア』というものも存在します。

 

商圏バリアとは、山や川、線路など来店の妨げになるものを指し、商圏バリアより先にいるターゲットを獲得するのは難しいことが予想されます。

 

こういった商圏バリアの有無を確認するためにも、一度ご自身で出店エリアの現地調査を行うことをおすすめします。

 

【面(商圏)をみるポイント】

◆エリアの特徴
そのエリアはどんな街なのか。どんな顧客がいるのか。

◆需要について
そのエリアに住み、働いている人はどんな世帯・どんな職種なのか。

◆競合について
そのエリアには同じターゲットを狙っているサロンがどれくらいあるのか。

※参考になるデータ
人口総数、第2・3次産業従事者数、小売年間販売数、競合店舗数

 

駅近が好条件というわけではない? 線(導線)でみる商圏分析

導線とは、物件がターゲットにとって通いやすい場所かどうか判断するために調べます。

 

たとえば、駅近の物件であったとしても、周辺にターゲットが集まるような施設がなかったり、人通りが少なかったりする道ではその物件は好条件とはいえません。

 

一方、駅から離れた物件でもターゲットが多く住む住宅街の手前にあり、人通りも多ければ、その物件は集客が望める物件と考えられます。

 

これらは地図情報から読み取ることもできますが、それはあくまで予測的数値になります。より正確な分析をするには、物件契約前に、店舗前には人通りがあるのか、ターゲットが好みそうな施設があるのかなど、自身の目で確かめることも必要です。

 

【線(導線)をみるポイント】

◆近くにターゲットが集まる施設や住宅街はあるか。
◆店舗前にはどれくらいのターゲットが通るか。
◆店舗前の交通量はどれくらいか。

※参考になるデータ
集客要因施設、店前交通量、近隣導線交通量

 

路面店は入りやすい? 点(物件)でみる商圏分析

商圏と導線をみてそのエリアが条件に合っていたら、最後に物件そのものの条件や状態を確認していきます。物件の築年数・階数等、検討物件が商業ビル等であれば他テナントも調べます。

 

仕事帰りの女性をターゲットとしているのに同じ建物内に夜の飲食店が多く入っていたり、主婦をターゲットとしているのにベビーカーでは上がれない階数など、このような物件では非常に集客が難しくなります。

 

【点(物件)をみるポイント】

◆集客阻害要因はないか
同じ建物や近隣にターゲットが好まない施設はないか。

◆アクセスはしやすいか
路面か、空中階か、地下階か。

◆間口のガラス張り比率
サロン内の様子が店外からどれくらい見えるか。

※参考になるデータ
物件階数、装飾可能間口等

 

まとめ

「なんとなくこのエリアならサロン経営が成功しそう……」。そんな勘だけでなく、データを集めそのエリアの特性をつかむことが成功への近道です。

 

また、データに頼り過ぎるのではなく、自身の目で出店エリアや物件近辺などを調べて確かめることも大切です。

 

このエリアなら成功できる! そう確証をつかんでから物件契約へ進みましょう!

関連記事

新着記事

開業事例