美容室開業の資金調達!融資担当者が開業者に求める情報
美容室を開業するにあたって、資金調達は非常に重要なステップのひとつです。その際に、融資を希望する人がどのような情報を求められるのかを理解しておくことは、融資審査をスムーズに進めるための鍵となります。
ビューティガレージは日本政策金融公庫とコラボセミナーを開催しています。そこでセミナー受講者に伝えている、融資担当者が開業者に求める具体的な情報について解説します。
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融資担当者が求める「過去」「現在」「未来」の情報
融資担当者は、開業者の「過去」「現在」「未来」の情報を求めています。これらの情報を漏れなく準備することが、融資審査をクリアするための第一歩になります。
過去の情報
まず、過去の情報として、開業者は自分の美容業界での経歴や実績を提示する必要があります。既存の事業者であれば、決算書などで経営実績を示すことができますが、これから開業する人にはその実績がありません。そのため、過去にどのような美容師としてのキャリアを積んできたのかを詳しく説明することが重要です。
●美容業界での経験年数
何年美容師として働いてきたか、どのようなサロンで働いてきたかを示しましょう。
●個人の業績
月間売上や指名客数など、具体的な数字を用いて実績を示すと説得力が増します。
●マネジメント経験
店長などの管理職経験があれば、サロン運営や売上向上の実績をアピールできます。特に、不振店舗の立て直しや、スタッフの教育に関する経験も評価されるでしょう。
●特異なアピールポイント
もしマネジメント経験がない場合でも、コンテスト受賞歴や技術面での実績、複数のサロンでの勤務経験を通じた指名客獲得数など、他の強みをアピールすることが大切です。
私が開業サポートを行った開業者の中には、長年美容専門学校で教えていたというキャリアから、美容商材の原料に関する知識の豊富さをアピールして融資を獲得した人もいます。
参考記事:『 面談で何を聞かれる? 融資審査で抑えておくべき必須ポイント ~職務経歴書編~』
現在の情報
開業時点での「現在」の情報も重要です。既存事業者であれば、試算表や現在の財務状況を示せますが、開業者の場合は開業準備の進捗状況や自己資金の状況が求められます。
●自己資金の額とその経緯
どのくらいの自己資金を準備できているか、どのように貯めてきたかを示しましょう。融資担当者にとって、経営者がどれだけ資金管理能力を持っているかを判断する重要な要素です。
●信用情報
家賃や光熱費、クレジットカードの支払い状況、借入金の返済状況などを提示し、「払うべきものを払う」という約束を守れる人物であることを証明することも大切です。
これにより、開業後も安定した経営を行う能力があると認識されやすくなります。
参考記事:『 融資の鍵を握る<自己資金>!開業準備の前にチェックしておきたいポイント』
未来の情報
最後に、未来の情報として求められるのが、事業計画書です。これは融資を受ける際の重要な書類であり、どのようにサロンを経営し、利益を上げていくのかを具体的に示す必要があります。
●ビジネスプランの信頼性
美容室の経営方針、目標とする収益、マーケティング戦略などを詳細に書き込むことで、融資担当者に経営者としての真剣さやビジョンが伝わります。
●未来の不確実性に対する考え方
未来のことは誰にも分かりませんが、それでも経営者として、あらゆる可能性を考慮し、意思決定をすることが求められます。融資担当者は、あなたがどれだけ先を見据えた計画を立てているかを注目しています。
参考記事:『美容室開業の成功への第一歩:事業計画書の作成に必要な項目とそのポイント』
まとめ
美容室開業のために融資を受ける際、融資担当者が求める情報をしっかりと準備することが、審査を通過するための大きなポイントです。
自分の過去のキャリアや実績を整理し、現在の資金状況を明確に伝え、未来に向けたビジネスプランを練り上げて、信頼できる経営者であることを示しましょう。
ビューティガレージでは将来開業を検討している方に、日本政策金融公庫とのコラボセミナーを定期的に開催しております。メインは東京ですが、地方での開催も年に数回行います。
ぜひお時間あるときに、ご参加いただければと思います。
●文/コンシェルジュ室:安斎
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。