何を書いてよいかわからない人のために!事業計画書に入れるべき項目とポイント【前編】

公開日:2021/04/13  更新日:2021/04/13
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事業計画書を書く

開業準備で最初にとりかかるべきは「事業計画書の作成」と伝えています。しかしながら、多くの人は早速つまずきます。

 

理由はいくつかありますが、一番は「事業計画書にどんなことを書けばよいか」がわかっていないことです。事業計画書を作ったことがないので、わからないのは当然だと思います。

 

開業無料相談では、事業計画書について丁寧に説明しています。しかし、話を聞くのと実際に書いてみるのは全く違います。多くの人はほとんど書けません。

 

そこで今回は、事業計画書に書くべき項目とそのポイントについてお伝えします。

 

テンプレートを使いながら「中身」を考える

事業計画書は決まった形はありませんが、テンプレートを使ってそれに入力していくことが効率的です。

 

日本政策金融公庫から借入を行う際には、「創業計画書」というテンプレートがあります。ビューティガレージでも事業計画書のテンプレートを無料でダウンロードできるようになっています。(LINEの友だち登録が必要です)

 

しかし、テンプレートにしたがって書けば事業計画書ができるかといえば、そうではありません。書くべき項目があって、その意図を理解して書かなければ、役に立つ事業計画書にはなりません。

 

事業計画書は他者にも伝えるものです。読み手にメッセージを伝えられなければ意味がないからです。

 

事業計画書に入れるべき項目は以下の6つです。これから、なぜこの項目が必要で、どんなことを書けばよいかを説明していきます。

 

1)職務経歴書

2)開業のきっかけ

3)サロンのコンセプトやターゲット

4)資金計画

5)収支計画

6)サロン戦略

 

職務経歴書

美容学校を卒業してから現在までのキャリアを入力します。どこで働いてきたのか、スタイリストになったのはいつか、店長経験があるのか、など細かく書いていきます。職務経歴書では2つの視点を意識しましょう。

 

美容師としてのキャリアをアピールする。

融資審査では「自分が独立にふさわしい」ことを示さなければなりません。融資担当者は、経営者としてやっていける人か、売上を作れる人か、などを判断します。

 

したがって、職務経歴書には、自分の実績やマネジメント経験の有無などを書くことが大切です。あるいは「講師をしている」や、「ポータルサイトのメニューを考えている」などといった、アピールできる具体的な仕事内容は積極的に書きましょう。

 

キャリアの棚卸をおこなう。

もう一つ、職務経歴書では自分のキャリアを振り返ることで、「自分の強み」や「指名客から支持される理由」を再発見することも狙いです。

 

これは、サロンコンセプトやターゲットを決める時にも活かすことができます。自分の実績を振り返りながら、よく動くメニューや指名客の客層などを考察して、サロンの方向性を決める人もいます。

 

開業のきっかけ

開業のきっかけには2つのことを書きます。開業したい理由と開業のタイミングです。

 

なぜ独立をしたいのか?

開業自体が目的の人はいません。したがって開業をして達成したいことは何か、お客さまとどういう関係を築きたいのか、自分はどんな人生を歩みたいのか、を言語化する必要があります。これまでの経験から、なぜ独立したいと思ったかを書いてみましょう。

 

なぜこのタイミングで開業しようと思ったか?

融資の視点からは「タイミング」についても書いておく必要があります。特に昨今コロナ禍で、店舗経営が難しいと言われている中、なぜあえてこのタイミングになったのかを説明すべきです。

 

「理想の物件が見つかった」「結婚した」「店舗異動があった」など様々なきっかけがあると思います。

 

サロンコンセプトとターゲット

自分がどんなサロンを作るのかを言語化する作業です。競合がひしめく美容業界で、生き残るためには差別化が欠かせません。融資担当者も当然「このサロンは市場で勝てそうか」を見てきます。

 

誰にどんな価値を提供するか?

「色んな人に来てもらえるサロン」というのは、考えなくても誰にでも言えます。まずは自分のサロンがターゲットにすべき客層を明確にして、そのターゲットにどのようなサービスを提供するのかを考える必要があります。

 

どんなセールスポイントで勝負するのか?

出店するエリアで、ここだけは他のサロンに負けないセールスポイントを言語化していきます。カット、カラー、商材…自分のサロンはこのウリで勝負できるというサービスや技術を、融資担当者にアピールできるようにまとめましょう。

 

自分の考えをまとめて発信する

事業計画書を作る意味を理解できない人は「とりあえず開業できればお客さまは来る」と思っています。

 

これ自体を否定するつもりはありませんが、サロン開業には多くのパートナーとの協働が待っています。事業計画書なしでは、他者を説得することはできません。

 

「誰でもウェルカムのサロンです」ではお客さまには刺さりません。

 

「自分のサロンが何を達成したいのか」を伝えなければ、スタッフと目標を共有できません。

 

明確なセールスポイントがないサロンは、市場では勝てないと融資担当者に判断されます。

 

事業計画書は基本的に調べて作るものではありません。自分の頭で考えたことを、言語と数字で表現します。したがって何も考えていないと書けません。

 

開業サポートでも、私たちがお手伝いできるのは、オーナーの考えをまとめたり、表現したりするところです。考えがない人は、サポートができません。

 

少なくとも開業しようと思った時点で「自分はなぜ開業したいのか」「どんなサロンを作りたいのか」を考えるようにしておくべきです。

 

●文/コンシェルジュ室:安斎

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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