美容室開業ならココ! 日本政策金融公庫で資金調達する3つのメリット
開業費用をすべて自己資金でまかなうことができる人はほとんどいません。開業費用と自己資金の差額は、資金調達しなければならないのです。
資金調達の選択肢は数多くありますが、美容室開業では“日本政策金融公庫”からの借入れが一般的です。
では、日本政策金融公庫とはいかなる機関なのでしょうか。日本政策金融公庫のホームページにはこう書かれています。
日本公庫は、100%政府出資の政策金融機関です。銀行などの一般の金融機関を補完し、国民生活の向上を目的としています。
日本政策金融公庫は、国家の政策に従って、個人・法人を問わず、低金利で長期的な融資を積極的に行っています。
政府出資の政策金融機関というお堅いイメージが先行し理解しづらい会社で、普段の生活で耳にすることはありません。
そこで今回は、「美容室で開業する場合、なぜ日本政策金融公庫からの融資がよいのか」に焦点を当てて説明します。
金利が低い
普通、お金を借りたら利子をつけて返します。利子率が大きいと返済金額は多くなります。たとえば、消費者金融であれば18%くらいの利子がつくので、100万円借りたら118万円返さなければならないということです。
日本政策金融公庫ではこの金利が低く設定されているのです。おおよそ2~3%のあいだで推移しています。さらに、女性・若者・シニアなど一定の条件を満たすと金利はさらに下がります。
そして、金利は長期間固定されます。経済の影響に左右されないため、将来の返済額が見通せるのです。美容室開業では、1,000万円近く借入を行うので、低い金利で長期的に借りられるのはとても魅力的です。
無担保・無保証人でも借入が可能
お金を貸す立場では、返してもらえない場合を想定して、借入者に土地や家のような担保を求めます。または、本人にかわって保証人に返済を求めます。
日本政策金融公庫では、たとえ本人が担保もなく、保証人がいなかったとしても、状況に応じて借入れが可能になります。
土地や建物などの資産を所有していることはまれです。保証人を探すのも難しいです。そう考えると、無担保・無保証での借入れができるのは本当にありがたいことです。
開業前に入金される
美容室は保健所から営業許可証をもらわなければ営業できません。いくつかの金融機関は営業許可が下りないとお金を貸してくれません。必然的に、内装工事や美容器具をそろえるため、お金を立て替える必要がでてきます。
日本政策金融公庫は、営業許可の有無に関わらず融資をしてくれるのです。つまり、内装工事や美容器具の調達の前に入金されるので、自己負担なく開業ができます。
金銭面だけでなく、精神的にもストレスが減り気がラクになります。
まとめ
開業に対する融資は、金融機関側も消極的です。実績がない、競争が激しいなど、開業は不確実な要素が多いからです。
そんな中、日本政策金融公庫は、国家の政策に則って積極的に開業者への融資を行っている金融機関です。開業を志したら、一度最寄りの支店に相談に行ってみましょう。
なお、金利や融資の条件は随時更新されています。最新の情報は、日本政策金融公庫のホームページでチェックしましょう。
▶日本政策金融公庫のホームページはこちら
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。