開業コンシェルジュに訊く! 失敗するサロン・成功するサロン〈前編〉

2018/07/17

こんにちは! 2018年4月に入社しました、ビューティガレージの内藤です。マーケティングチームの一員として、サービス・商品の広報などに携わっています。

 

今回、SALONスターターでの企画を任されたのですが、私自身、美容室が大好きで開業のあれこれに興味があるということもあり、ビューティガレージで美容室の開業・経営支援を行っている“コンシェルジュ室”にインタビューを行うことにしました!

 

答えてくれたのは、コンシェルジュ室で室長を務める鴨川。開業支援はもちろん、店舗リースやファイナンシャルサポートなども手掛けるプロフェッショナルです。

 

今回は開業について、読者目線でさまざまなことを聞き出していきたいと思います! 具体的に計画中の方はもちろん、まだお考えでないという方にもためになる情報をお届けしますので、ぜひお付き合いください!

 

みんな最初は、何から始めたらいいかわからない

 

内藤 「“美容室、サロンの独立開業を支援する”をテーマに、コンシェルジュ室が新しいメディア『SALONスターター』を立ち上げました。ビューティガレージといえば、美容器具や美容商材の販売を行う卸売のイメージが強いですが、コンシェルジュ室とはどんな部署なのでしょうか?」

 

鴨川 「ビューティガレージのお客さまは、美容室やサロンを経営するサロンオーナーがメインですが、私たちの部署は、これからサロンオーナーになる、またはなりたいという人のサポートを行っています。

 

具体的には、開業に関する無料相談や事業計画書の作成、資金調達のお手伝いなどです。お客さまと二人三脚でサロンのオープンまでの道のりを歩いていく、そんな仕事です」

 

内藤 「具体的に、開業無料相談に来る人はどんな人ですか?」

 

鴨川 「物件が決まっている人や、美容器具や商材を見に来る人、あるいはまだ何も決まっていない人、いろんな人がご来場されます」

 

内藤 「どんな相談が一番多いですか?」

 

鴨川 「『開業するのに何から始めたらよいか』という質問が圧倒的に多いですね。お客さまは相談の段階では、ほとんど何も固まっていないことが多いです。でもそれが当たり前です。

 

『本当に何もわからないのに相談に行っていいのですか』という問い合わせもあります。みなさん同じように悩んでいるのです」

 

開業相談を受けたら、いつまでに何をすべきかがわかる

 

内藤 「そういった方にはどのようにアドバイスを行うのですか?」

鴨川 「まずは開業までのロードマップをお教えします。そこで、自分が今どの段階にあって、これから何をすべきかを明らかにします。たとえば、相談の段階で、開業にかかる費用が実際どのくらいかかるかわかる人はいません。そのため、開業費用や利益のシミュレーションをお客さまと一緒に行います。

 

現在の自分の状況と、ありたい姿の差をどうやって埋めるかを考えていくのです。ある人は、もっと自己資金を貯めないといけないかもしれません。またある人は、より家賃の安い物件を探さなければなりません。

 

開業までのプロセスや仕組みがわかると、自分が解決しなければならない課題が見えてきます。だから、開業相談を受けると、いつまでに何をやるべきかがわかるようになります。それだけでも十分価値があります。何もわからない人でもどんどん相談に来てほしいと思います」

 

内藤 「みなさん、高い理想を持って相談に来られると思いますが、中には現実的に難しいなと思う人もいると思います」

 

鴨川 「大事なのは、理想のサロンを作るためには何が必要かを提示することです。数字のシミュレーションを見ていただき、調達可能な開業費用なのか、現実的な売上目標なのかなどを確認していきます。そして開業のために適切だと思う方法をご提案します」

 

成功するサロンは計画性と熱意を持っている

 

内藤 「鴨川さんはこれまで数多くの開業をプロデュースしてきたと思いますが、成功するサロンと失敗するサロンの違いはどんなところにあると思いますか?」

 

鴨川 「サロンを成功に導くのは計画性と熱意だと思います。そのためにもビューティガレージでは、事業計画書の作成が何より大切と考えています。

 

たとえば、ターゲットも決まっていないのに物件を決めても、お客さまは来てくれません。エレベーターもない駅近の建物の3階で開業して、子供連れの主婦に来てほしいといっても来てくれませんよね。そもそも主婦の方は駅を頻繁に利用しませんし、ベビーカーだって3階に運べません。

 

『誰のどんな悩みを、どう解決すべきか』をしっかり事業計画書に落としこんでいないと、すぐに価格を下げたり、近所のサロンをまねしたり、行き当たりばったりの経営をしてしまいます。これはかなり危険です」

 

内藤 「熱意というのは具体的にはどんなところでわかりますか?」

 

鴨川 「全員に当てはまるわけではありませんが、自分でサロンを経営したいと言いながら自分でお金を貯めていない人は、『本当に開業したいのか』をもう一度考えた方がよいと思います。

 

最初から誰かに頼りきってしまうと、うまく行かないときにすぐに投げ出してしまいがちです。開業がゴールではありません。どんな状況でも投げ出さず続けていく意志は絶対に必要です。自己資金はそういう熱意も反映されていると思います。

 

サロンを経営するとすべてが自分の責任です。厳しい言い方ですが、何かあったら業者のせい、スタッフのせいにする人は経営者に向いていません」

 

後編につづく

 

【鴨川努/コンシェルジュ室室長】

飲食店の店舗開発などを経て、2008年ビューティガレージ入社。千葉の支店長を経て2015年よりコンシェルジュ室室長に。美容室の開業・経営支援を行っている。店舗リースやファイナンシャルサポートなどを手掛ける(株)BGパートナーズの取締役を兼任。

 

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