22歳でサロン代表に! 『GRADUATE』池田充聴さんインタビュー

GRADUATE

原宿エリアで若者に絶大な支持を得ているサロン『GRADUATE』の代表を務める、池田充聴(いけだ あつとし)さん。

 

22歳という若さでサロンの代表になった池田さんが思う、“美容室の開業”についてインタビューしました。

 

サロンオーナーになるまでの道のり

GRADUATEにて

ー池田さんのターニングポイントとして、イギリスの『SASSOON academy』への留学があると思いますが、どういった経緯で留学したのでしょうか?

働く前から、「SASSOONには行きたい」「世界でのトップを知りたい」と思っていました。

 

日本の美容は素晴らしいと良く聞きますが、世界から見たときに実際にそうなのか? ということを自分の目で見て確認をしたいとずっと考えていました。

 

それまで都内の有名店で働いていましたが、本格的にヴィダル・サスーンの技術を学びたいという思いが日々募っていったのです。

 

そしてある日、イギリスのSASSOON academyの石井曜子先生に、「SASSOON academyで勉強させてほしい」と国際電話で相談をしたのですが、直接会って想いをわかってほしいと思い、帰ってこないつもりでロンドン行きのチケットを買いって直接会いに行きました。

 

電話で話せば済むことだったかもしれないのですが、「自分の熱意は直接会って伝えたい」という気持ちでしたね。

 

その後、石井先生にも認めていただき、サスーンアカデミーに留学することができて、サスーン・サロンシップのモデルサロン日本一号店である『GRADUATE』を任せていただくことになり、帰国後わずか2週間でOPENすることができました。

 

専門学校を卒業して3年、22歳の11月にGRADUATEの代表となりました。

 

最初は代官山でのOPENでしたが、1年弱で原宿に移転しました。原宿に移転して1年後、24歳のときに現在の場所に移転し、サロンを所有する完全なサロンオーナーになりました。

 

GRADUATEでの教育理念

インタビュー風景

ー完全なサロンオーナーとしての開業は今までと違うと思いますが、心境の変化はありましたか?

サロンを所有する際に投資をしたということもあり、“自分の失敗が事業の失敗に直結する”というプレッシャーがありましたね。スタッフも多く雇用したので、スタッフの生活を支えなければという思いもありました。

 

僕個人の売上げで、さらに、売上げが低い月を基準にして、家賃とスタッフの給料は何とかなるという収支シミュレーションをしていましたが、やはりプレッシャーでしたね。

 

ー若いスタッフが多くいらっしゃいますが、GRADUATEではどんな教育をされているのでしょうか?

入社して3か月間はサロンワークを教えています。その3か月間は、サロンの営業時間中であっても、モデルを使ったクリエイティブな作品を作る練習ができる環境にしています。

 

そして、入社して3か月後の7月からイギリスのサスーンアカデミーに半年間留学に行ってもらいます。

 

ー全員が留学するのですか!? かなり費用が掛かるのではないでしょうか?

授業料に加えて、渡航費用や生活費も含めると、半年で約300万円かかります。

 

ただ、GRADUATEを志望する学生たちは、「サスーンで学びたい」「留学したい」という意思を持った学生たちです。おそらくGRADUATEに入社しなくても留学に行く子たちです。

 

もちろん、入社後に留学に行ってもらうことは入社志望をもらったときに説明しますが、GRADUATEに入社したらそういったカリキュラムで費用が掛かることは分かっているので、今のところミスマッチは起こっていませんね。

 

普通のサロンでは、入社して、1日中シャンプーをしたり雑用をしたりして、なかなかクリエイティブなことができません。

 

そういった下積みにも重要な側面はあるとは思いますが、みんな“美容師”としての仕事にあこがれてこの世界に入ってきています。もちろん僕もそうです。

 

1日のうちに“美容師”としての仕事ができる機会は持たせてあげなければ、と考えています。

 

僕の周りでも「美容師がつまらない」と言って業界を去る人がいますが、話を聞いてみると、アシスタントの仕事しかしていない人たちばかりなんです。まだ美容師の仕事、楽しさを味わっていないんです。

 

GRADUATEに1年所属していれば、みんなスタイリストとしてデビューします。その体制を実現するためには、やはり留学という勉強する場が必須なんです。

 

留学すれば、24週間、週に5日、1日8時間、ひたすらカットとカラーの理論を勉強します。960時間の勉強時間です。

 

その半年間の留学は、サロンワークの10年に匹敵すると思っています。修行を否定はしませんが、今の時代にはこちらのほうがマッチしていると思っています。

 

GRADUATEの今後の展望

ー今後GRADUATEはどうなっていきたいと考えていますか?

GRADUATEには、技術を追及したい子が入社してきます。でも彼らには、「技術力だけでなく、常識なども身に着けた“人間力”が一番大事」だと伝えています。

 

それさえ身に着けていれば、僕がそれ以外のことについて“こうなってほしい”というのはありません。どうなりたいかは個々に任せて、それを応援できる環境を作っていきたいと考えています。

 

ちなみに店長のISSEYは、今はYouTubeに力を入れています。

店長のISSEYさん

 

※ISSEYさんのチャンネルはこちら→『オオハライッセイ

 

オンラインサロンをやりたいと言っているスタッフもいるので、そういったチャレンジはどんどん応援していけるような風土にしたいと考えています。

 

あとは早急に2店舗目を出店したいですね。GRADUATEに入りたいという子たちは何十人と応募が来ているのですが、場所も限りがあるし、なかなか受け入れることができないんです。

 

次の構想としては、GRADUATEのセカンドラインをラインナップして、若いスタッフがより多くの経験を積むことが可能な、実践の場を用意したいと考えています。

 

ーいいですね! それはいつですか?

物件次第です(笑)。BGさん早く物件探してください(笑)。

 

開業を志す人へのメッセージ

店内には個室も

 

ー池田さんが開業で苦労したことはなんですか?

そんなに苦労はしなかったんです(笑)。あえて言うなら、開業資金の資金調達に苦労しました。

 

ただ、この物件は居抜きだったので、普通にスケルトンから開業するのに比べて圧倒的に初期費用を抑えることができたのはありがたかったです。

 

ーこれから開業を志している方へのアドバイスをもらえますか?

物件だなんだと走り出す前に、きちんと相談できるパートナーを見つけることが最善だと思います。

 

ビューティガレージさんのような、不動産も工事も器具もとワンストップで揃った相談できる業者さんがいると、心強いし確実ですね。

 

それと、開業する前にきちんと「何のために開業するのか?」ということを考えてほしいです。おカネのためだとすると、フリーランスで働いている方がリスクも苦労も無く儲かると思います。

 

オーナーといっても、サロンで出た利益がすべて自分の収入になるわけではなく、次の展開に向けてプールしなければいけないということもあります。

 

お金持ちになりたいから開業する、という理由だけだとオーナーは効率が悪いと思いますね。

 

技術を追求したいから開業するという方も多いですが、オーナーは技術以外のマネジメントに相当時間が割かれることを覚悟しないといけません。

 

スタッフの生活も守っていかなければいけないので、中途半端な気持ちでの開業はやめたほうがいいです。きちんと信念を持ったうえで、開業という選択をしてほしいと思います。

 

ー池田さんはどんな信念を持って開業したのでしょうか?

僕は、「若い子たちが活躍して、きちんと評価されるサロンを作りたい」という信念で開業しました。僕一人が技術を追求して頑張っても、接することができる人は限られてしまう。

 

技術を追求するという情熱を持った若い子を育てて、「一人でも多くのお客さんを感動させたい」という想いで頑張っています。その想いがなければ、オーナーという仕事は大変すぎてやりたくないですね(笑)。

 

インタビューを終えて

とにかく、昨日よりも今日の方が「成長していたい」「新しいことに挑戦していたい」という熱い情熱を持った池田さん。

 

「ここに来れば最新の本物に触れられる」。そう感じたスタッフやお客さんが池田さんのもとに集まるのだと感じました。

 


店舗情報/プロフィール

『GRADUATE』

住所:東京都渋谷区神宮前4-26-27 神宮前細井ビルB1
URL:http://graduate-salon.co/

 

池田充聴(いけだ あつとし)

国際文化理容美容専門学校卒。『Sassoon Schoolship Stylist Cut Contest 2017・2018』で1位を獲得。大会史上初の2連覇を達成。サスーン・サロンシップのモデルサロン日本一号店であるGRADUATEのオーナー。各SNSでも多くの支持を得ている。

 

●インタビュー・文/コンシェルジュ室:鴨川

 

関連記事

新着記事

開業事例