10坪でセット面が5つ!? 渋谷『%PERCENT』今井オーナーが語る開業への想い

今回のSALONスターターは、最近開業した美容室オーナーへのインタビューです。

 

東京・渋谷で美容室『%PERCENT』(パーセント)を経営する今井洋人(いまいひろと)オーナーにお話をうかがいました。

 

開業のきっかけやこだわり、困ったことなど、さまざまな角度から自身の開業について語っていただきました。

 

偏差値70の進学校から美容専門学校へ

最初から美容師になりたいと考えていたので、大学進学は考えていなかったですね。

(実は偏差値70の進学校に通っていたという今井さん。専門学校に進んだのは一人くらいだったとのこと)

 

親からは「高校卒業したらお金は払わないよ」って言われていたので、とにかく学費の安い美容学校を探して入学しました。専門学校在学中は授業とバイトの日々でけっこう大変でしたね。

 

実は美容師だった母に影響されてこの道を選んだのですが、「美容師になりたい」って相談したら、当時は「やめとけ」って猛反対されました。で、今になって「やっぱり手に職よね」って(笑)。

 

開業のきっかけとOPENまでの道のり

独立を考え始めたきっかけは、サロンの求める仕事と自分の仕事が合わなくなってきたことです。

 

サロンで自分がやりたいこと、やらなければいけないことはある程度やれてしまったと感じていました。だんだん、薬剤をいじったりシャンプーを作ったりすることに熱中してきて……。

 

そうすると当然、サロンの考えとは違うことをやっていることになる。お店を否定するわけにはいきませんから、「だったら自分でお店を出して自分のやりたいことをやろう」と。

 

2018年の2月に思い立ってから2か月後の4月にOPENと、かなりのスピードでした。とにかく物件は探しまくりました。やっと見つけたこの場所も最初は美容室NGだったんですが、何度か交渉して最終的にOKをもらいました。

 

自分の顧客層は30代女性なのですが、実は渋谷には、この年代の人が入れる美容室がそんなに多くないんです。このエリアは比較的オフィス街に近く閑静で落ち着いていますから、ぴったりだったと思います。

 

内装のこだわり

10坪で5席というセット面の多さのわりには、窮屈さは感じないと言われます。

 

まず壁に鏡を張って、台のところを狭くしました。ただこの幅だと雑誌は乗せられない。

そこで雑誌はやめて、iPadのデジタル書籍、それと飲み物がぎりぎりおけるくらいの幅にしました。

 

レイアウトに少しのズレもないようにミリ単位でこだわり、内装業者と詰めていきました。それから、セットイスではなくインテリアのイスでスペースを確保しました。

 

左右あわせ鏡のレイアウトですが、iPadをお渡しするとお客さまは皆さん下を向くので、あまり気にならないようです。

 

トレードマークの“つなぎ”

20代前半から“つなぎ”スタイルです。最初は対外的に自分を覚えてもらうために着ていました。“あのつなぎの人”みたいな感じで。

 

今はもう馴染んでしまい、何も考えずに着ています。逆に変えられない……。家には16本くらいあるのですが、作業もしやすいのでこのスタイルが気に入っています。

 

顧客層と集客のコツ

前のサロンから来ていただいているお客さまも多いです。もちろん前サロンにはOKをもらっています。

 

8割は女性ですね。メンズは基本、自分と飲みに行きたい人しか来ません(笑)。あとは、よく旦那さんを連れて来ていただけます。

 

ホットペッパービューティーも利用しています。渋谷エリアと原宿エリアが分離して、渋谷の掲載件数が少なくなったので検索はされやすくなったと思います。

 

ただ、流れができるまで時間がかかるでしょうね。正直、サロンのホームページや自分のブログからも来店につながっているのでやらなくてもよかったのですが、ホームページもブログもあまりコストが掛からなかったので広告費が余り、じゃあやろうかなって。

 

とは言っても、ホットペッパービューティーって継続してやることに意味があると思います。中途半端に利用することが一番効果が出ないと思うので、先々を考え、長く使っていくつもりです。

 

開業を目指している美容師さんへひと言

自分に合わないと思うサロンは辞めてもいいと思います。大事なのは、価値観や方向性が似ている人と一緒に働くこと。

 

一人で開業・経営していくのは大変です。そんなとき、同じ価値観を持つ仲間がいることはとても力強いことだと思います。

 

インタビューを終えて

サロン開業への想いについて、笑顔でインタビューに答えてくれた今井オーナー。

 

独立の理由や目的は人それぞれあると思いますが、お話を聞いていく中で、重要なのは強い意志と行動力だと感じました。

 

いちスタッフとして働く立場とは違い、“サロンを経営していく”ということにはまた違った取り組み方が求められます。

 

普段あまり目をとめることのない部分についても、参考になることが多かったのではないでしょうか。

 

●インタビュー・文/コンシェルジュ室:安斎

 

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