コロナ禍をチャンスと捉える!これから美容室を開業するアドバンテージ

公開日:2020/07/10  更新日:2020/07/10
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コロナ対策

再び感染者数が増えてきている状況ですが、開業を検討されている人は多くいます。コロナ禍での開業は、平時よりも難しい面があります。

 

コロナ特別融資の申込みが殺到しているため、創業融資にいつもより時間がかかります。

 

それゆえ、物件の契約ができず、最悪の場合別のオーナーに取られていまうリスクがあります。

 

また、たとえ開業できたとしても、再びコロナの感染が拡大したら売上が下がる可能性があります。

 

固定客を持っていたとしても、開業後の客数を予測することは難しいと言えます。

 

では、こうした状況では開業はやめたほうがいいのか、というと一概には言えません。

 

なぜなら、これから開業する人は「ウィズコロナ」を意識してサロンをつくる猶予があるからです。

 

3密を避けるサロンづくりが可能

これから開業をする人は、内装レイアウトをゼロから考えられるという点で、ウィズコロナ時代に適したサロンを作れます。

 

ウィズコロナ時代に求められる内装デザインとはどんなものでしょうか。それは3密(密閉、密集、密接)を避ける工夫がされているデザインです。

 

たとえば、半個室空間にして席に仕切り設けたり、待合ブースと会計を離したレイアウトにしたり、空気清浄機や発熱検知器などを入り口に設置したりと、様々なアイデアがあります。

 

すでに営業を始めているサロンが、対策としてサロンのレイアウトを変えることは難しいですが、開業で新たに内装デザインをする場合には、こうした工夫を取り入れることによって、コロナ対策ができます。

 

当然、内装にはお金がかかりますが、創業融資の設備資金で準備ができます。新型コロナウイルス感染症を意識したサロンをゼロからつくれるメリットはかなり大きいと思います。

 

デジタル化が導入しやすい

コロナを意識した取り組みは、サロンの運営にも変化をもたらします。感染症対策の一つとして、モノを通じた接触を避けることが挙げられます。

 

具体的には、以下のような対応です。

・会計時の現金のやりとりを減らす = キャッシュレス決済

・スタッフ同士の紙をベースにしたやり取りを減らす = POSや電子カルテ

・スタッフの固定電話による予約受付を減らす = ネット予約

・ポイントカードをなくす = サロン独自のアプリ

・雑誌をなくす=電子書籍

 

営業に関するこうした取り組みも、実際にサロンを経営している場合には、導入がスムーズに行きません。

 

ずっと現金で支払ってくれている常連のお客さまに、電子マネーを普及させるのにも時間がかかります。

 

すでに紙のカルテで管理をしていて、そのをすべて電子化にするのにもパワーがかかります。

 

その点、これからオープンを目指すサロンは、すべてゼロから構築できるシステムばかりです。

 

やろうと思えば、現金取り扱い禁止の美容室や、ネット予約のみ受付の美容室もできてしまいます。

 

運転資金を確保してスタートできる

新型コロナウイルス感染症に有効なワクチンが開発されない限り、感染症が拡がった場合には、社会・経済活動の自粛しか手がありません。

 

したがって、サロンが営業できなくなる可能性があるということです。

 

3月〜5月のコロナショックでは、多くのサロンが休業を余儀なくされたり、予約のキャンセルが増えたりしました。

 

それによって、キャッシュをあまり持っていないサロンは資金繰りに苦慮しました。

 

コロナ危機は、誰も想定していなかったため、資金繰りに関して考える余裕はありませんでした。

 

しかし今は、新型コロナウイルス感染症によって、再びサロンが営業できなくなる、お客さまが来なくなるリスクがわかっている状況です。

 

ということは資金繰りを考えて、運転資金を確保することができるということでもあります。

 

何度も伝えているように、開業時には運転資金を固定費の3〜6ヶ月分用意しておくのがベストです。そしてそれができるのも開業のアドバンテージです。

 

オープン前に営業にかかる経費を細かく計算したり、収支計画や資金繰りをシミュレーションしながら、売上がゼロでも生き延びるための資金計画を立てることができます。

 

すべては開業準備にかかっている

今回の新型コロナウイルス感染症の影響で、多くのサロンが対応に追われています。

 

しかしながら、すでに経営しているサロンが、これまでのやり方を変えていくのには相当な労力がかかります。

 

一方で、これから開業する人は、ウィズコロナ時代にどういうサロンを作るべきかをじっくり考える余裕があります。

 

内装レイアウトから、資金繰りまで「新しい生活様式」を想定して、計画を立てることができます。

 

コロナ禍という厳しい環境の中で、開業してサロンを軌道に乗せるためには、ウィズコロナ時代に適したサロンを考えて準備を行いましょう。

 

ビューティガレージでも、「ウィズコロナ時代の美容室」をテーマにして開業支援を行っております。ぜひ、開業無料相談にお申し込みください。オンラインでの相談も受け付けております。

 

 

●文/コンシェルジュ室:安斎

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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