アピールは行動がすべて!融資審査で開業への熱意を伝えるためのポイント!

公開日:2021/06/11  更新日:2021/06/11
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美容業は人につく仕事という一面があります。

 

したがって、融資担当者にとって開業者のキャリアの長さは重要です。長く働いていれば、それだけの経験と指名客を持っていると想定できるからです。

 

キャリアの浅い人が開業する場合、経験という点では評価が低くなるでしょう。

 

店長経験がない、スタッフに技術指導したことがない、1店舗でしか働いていないなど、サロンを運営していく能力を見極める材料が少ないのです。

 

そういう場合には、開業への熱意を伝える必要があります。つまり、融資担当者に「キャリアはまだ浅いけど、開業して成功するかも」と思われるようにするということです。

 

この場合の熱意というのは、「開業に向けてどれだけ準備をしてきたのか」になります。

 

「私はこれだけ開業のためにがんばってきました」とその熱意をアピールできるかが大切です。しかし、熱意は言葉だけでは伝わりません。

 

熱意を具体的な形でアピールしていく必要があるのです。

 

自己資金を貯める

開業者の熱意がわかる一番の指標は自己資金です。

 

開業にはお金がかかります。開業費用の大半は銀行からの借入金だとしても、自己資金がなければ融資は降りません。

 

そのため開業の第一歩は、自己資金を貯めることです。しかしキャリアの浅い美容師の場合、自己資金を増やすことは大変です。

 

給与から毎月数万円ずつコツコツと貯金することは、相当な熱意がなければできません。

 

ある開業者は、独立のために美容師になったときから200万円を貯めて、日本政策金融公庫から800万円を借りることができました。彼のキャリアは7年目でした。

 

開業という目標のために堅実に自己資金を貯めたという事実は、「目標のためにコツコツと続けることができる」という証明でもあります。

 

まずは自己資金を貯めましょう。

 

実績を作る

最近では、キャリアが浅くてもフリーランスに転身する人がいます。将来の独立を意識して、フリーランスとして自分の指名客を増やしていこうとします。

 

実際には、雇用されていても指名客を増やすことはできます。しかし、独立という視点に立ってみると、勤務先のサロンに来ている顧客は、あくまでサロンの顧客です。

 

フリーランスという環境に身を置くことで、スタイリスト個人が自分の力で指名客を増やしていくことが求められます。

 

個人事業主として、指名客を増やしたという実績を作ることができれば、開業時の見込み客として、融資担当者からも評価されるでしょう。

 

また、自分の実績を作るための努力もアピールできます。

 

例えば、20代の開業者の中には、Instagramで自身のスタイルを発信してフォロワーを数千人に増やした方もいました。

 

フリーランス美容師はお店は持たなくても個人事業主です。キャリア年数に関わらず、自分の実力で実績を作った点は評価されます。

 

開業するためにフリーランスとして自分で営業をしながら指名客を増やすという取り組みは、熱意と実力を融資担当者に伝えることができるのです。

 

事業計画書を工夫する

日本政策金融公庫の融資審査で、提出する事業計画書はテンプレートが決まっています。しかし実際には、その事業計画書だけでは十分に説明できない部分がでてきます。

 

そこで別の資料や計画の根拠になるものを用意します。そこでひと工夫できれば、開業への熱意がますます伝わりやすくなると思います。

 

いくつか例を上げておきます。

 

社内・社外コンテストなどの表彰状

キャリアが浅くても、積極的にコンテストに出場して、技術を極めるための努力をしてきたという証明になります。

 

美容師免許以外の資格

例えば、顔そりもできるサロンを目指して、理容師免許を取得した開業者がいました。サロンの付加価値を作るための努力をアピールできます。

 

出店エリアの市場調査

出店エリアについての統計データを集めたり、実際にそのエリアを観察しに行った結果や競合サロンの状況についてまとめたりします。「サロンが成功するためにできることをやっている」という姿勢を見せることができます。

 

ビジネスフレームワーク

3C分析やSWOT分析のような、ビジネスでよく使われる手法を事業計画書に導入して、技術や接客だけでなく、経営についても学ぼうとしているという姿勢を示すことができます。

 

事業計画書は、融資担当者にアピールするための最良の手段です。自分が開業のために取り組んでいることを積極的に追加しましょう。

 

まとめ:熱意は行動にあらわれる

特に美容師としてのキャリアが浅い人が開業を目指す場合には、「開業にかける熱意」を融資担当者に示すことが非常に大切です。

 

熱意は行動でしかアピールできません。「わたしは絶対に開業したいです」と訴えるだけでは伝わりません。

 

開業のために自分がどんな行動をしたのかをアピールしなければなりません。

 

お金を貯めた、新しい技術を学んだ、指名客を増やすためにフリーランスになったなど、具体的な行動をアピールしましょう。

 

美容業界でどのくらい働いていたかは、オーナーの実力を知る上で大切です。しかし開業して成功するかどうかは、キャリアの長さは関係ありません。

 

だからこそ、キャリアだけで評価されるのはもったいない。

 

自分の熱意を融資担当者に伝え、「この人ならば開業してもうまくやっていくかもしれない」と思わせることが大切なのです。

 

キャリアが浅い人ほど、どんどん行動しましょう。

 

●文/コンシェルジュ室:安斎

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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