新規にだけに頼らない!美容室リピート戦略ポイント

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サロンビジネスは「リピート商売」と以前から言われている通り、新規の呼び込みももちろん大切ですが、一度来店いただいたお客様を定着させていくことが必要不可欠です。

 

美容室においてリピーターを獲得することは、安定した売上と経営の基盤を築く上で非常に重要です。

 

一度来店したお客様が再び訪れる理由は、技術力だけでなく、サービスや体験の質、そして信頼関係によるものです。

 

今回は効果的なリピート戦略をいくつか紹介します。

 

初回来店時の印象を最大化

初めてのお客様に好印象を与えることは、リピーター獲得の第一歩です。

 

印象を左右するもので、「変えられるもの」と「変えられないもの」の2つがあります。

 

変えられるもの:清潔感(店内)/香り/接客態度/言葉遣い/BGM

変えられないもの:立地/内装/設備

ここで意識して頂きたいのは「変えられるもの」をまずは最大限工夫していきましょう。

 

丁寧なカウンセリング

お客様の悩みや要望をしっかり聞き取り、最適な提案を行うことで信頼感を築きます。

 

カウンセリングシートを使用し、お客様の要望を適切に聞き出すことで相手の警戒心がなくなり、心理的に安心できる状態でコミュニケーションが取れるようになります。

 

記録の徹底

お客様の髪質や希望スタイル、好みを記録し、次回来店時に活用します。

 

近年、顧客管理は電子カルテを活用し、施術内容、薬剤、ビフォーアフターのヘアスタイル写真を管理し、履歴の共有をすることで安心感に繋がります。

 

また、履歴の共有をすることはカウンセリングの事故を防ぐのにも効果的です。

 

担当者:本日はどのようなヘアスタイルにしましょうか?

客:前回と同じでお願いします!

担当者:はい、承知しました!前回と一緒ですね。

仕上がり確認

客:あれ?前回ってこうでしたっけ?

担当者:○○様は前回、このような仕上がりでしたよ。

客:いやいや、違いますよ!前回、サロン帰りに友達とご飯のときに撮った写真見せますね。

客:ほら!

担当者:○○様!こちらは前々回の施術したときのヘアスタイルです。

客、担当者:・・・

このように、履歴の確認をしておけば共有できていた内容も、口頭だけではトラブルにもなりかねませんので、可視化することでお互いの安心感に繋がります。

 

適切な次回来店の提案

来店後にどのタイミングで再来店するのが最適かを明確に伝えることが重要です。

 

髪質、使用した薬剤、施術内容で「ヘアスタイルの維持できる期間」は変わってきますので、お客様が次回の来店日を決定するのではなく、担当者が来店して頂きたい日程を伝えることが重要です。

 

「カラーは1ヶ月半後がおすすめ」「次回は○月頃に毛量調整しましょう」と具体的に提案します。

 

リマインダー

来店日が近づいた際に、メール、LINE、アプリでお知らせを送ることで再来店率を向上させます。

 

お客様が予約忘れを未然に防ぐことで、適切な来店周期で担当し続けることが可能です。

 

リマインダー機能を備えたPOSシステムも活用することで、お客様とサロン側の双方がメリットとなります。

 

参考記事:美容室経営に役立つPOSシステム・顧客管理システムの分析手法

 

リピーター向け特典の提供

お得感を感じられる特典は再来店を促す効果があります。

 

少人数制のサロンやマンツーマンサロンは予約管理にも繋がるので、出来る限り次回予約は獲得することを意識していきましょう。

 

次回予約特典

〇か月以内の来店で10%OFFや施術の○○サービスなど、単純で管理しやすい特典がお勧めです。

管理しにくい特典を設けてしまうとサロン内で混乱を招く事もあるので、ここで決める特典はシンプルなものが良いでしょう。

 

スタンプカードや会員特典

来店ごとにポイントを貯めるシステムや、一定回数の来店で特典を付ける仕組みを導入します。

 

SNSとオンラインツールの活用

デジタルツールはお客様との接点を保ち、関係を深めるのに役立ちます。

 

視覚的にサロンを閲覧する回数が増えると、遠い存在から身近な存在へと変化していきます。

 

SNSでの情報発信

新しいヘアスタイルや季節限定のキャンペーンを定期的に投稿し、関心を引きます。

 

ここでの注意点はやみくもに発信し続けるのではなく、「呼び込みたいお客様」を想像しながら、内容を考える必要があります。

 

来店客:40代以上の白髪やエイジングケアを目的としたお客様

発信内容:ブリーチ毛に特化した髪質改善(キャンペーン)

この内容だと、リピートを目的とした発信には、効果は見えにくいですよね。

 

SNSの情報発信方法も改めて考えるきっかけにしてみてください。

 

オンライン予約システム

スムーズな予約体験を提供することで、リピートのハードルを下げます。

 

・ポータルサイト

・ホームページ

・自社予約サイト

・LINE

・アプリ

主な予約はこのような経路から入ると思います。

 

お客様へのアナウンスとして、次回の予約は○○からは入ってくださいね。と明確にお伝えしてあげましょう。

 

予約のハードルを下げることが、失客対策にも繋がります。

 

お客様からの意見を取り入れることでサービスを向上させ、満足度を高めます。

 

 

まとめ

リピーターを増やすためには、初回からの好印象作り、適切な来店誘導、特典の提供、デジタルツールの活用を合わせることで効果的なリピート戦略に繋がります。

 

これらを実施することで、お客様との信頼関係を深め、長期的な経営の安定化を目指していきましょう。

 

 

 

 

 

●文/コンシェルジュチーム:藤平

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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