【美容室開業のリアル】2021年の開業者の自己資金と借入金

公開日:2022/06/03  更新日:2022/06/03
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美容室 開業

SALONスターターでは毎年開業サポートを行っているサロンオーナーの自己資金と借入金を集計して発表しています。

 

今回も開業サポートを受けていただいているオーナーの融資状況を集計いたしました。

 

2020年に引き続き昨年も新型コロナウィルスの感染拡大は日本社会や経済に影響を及ぼしました。

 

しかしそんな中でも東京オリンピックも開催されたり、ワクチン接種が加速したりして徐々にコロナ禍でも生活が回り始めています。

 

そのような状況で21年の開業の傾向はどうなっているかを見ていきたいと思います。借入金データと開業サロンの規模を見ていくと、大きな変化が見られました。

 

2021年の平均開業費用は1224万円

 

今回は2021年5月から22年4月までにオープンしたサロン様のさまのうち30件のデータを集めました。下記が、集計の結果です。

美容室 開業

 

開業費用の平均は1224万円。自己資金は312.5万円、借入金は911.5万円になりました。開業費用にかかる自己資金の割合(自己資本比率)は25.5%でした。

 

SALONスターターでは毎年集計しているので、過去の状況と比較してみましょう。

2019年の開業者の自己資金と借入金

2020年の開業者の自己資金と借入金

 

2019年(19年5月~20年4月) 2020年(20年5月~21年3月) 2021年(21年5月~22年4月)
 開業費用 1255万円 1137万円 1224万円
  自己資金 325万円 297万円 312.5万円
  借入金  927万円 840万円 911.5万円

 

2020年と比較すると開業費用が87万円増えています。2019年の水準に戻ってきています。借入金も900万円台に、自己資金も300万円台になりました。

 

小規模サロン傾向の終わり?

開業したいサロンの規模についても、集計を取っています。19年と20年の比較をしてみると、20年の開業者は10坪以下のハコを探している傾向にありました。

 

 

 

【美容室開業のリアル】コロナの影響で開業スタイルは変わったのか?データでみるオーナーの戦略

 

では21年の開業者はどうでしょうか。

 

サロン 規模

 

10坪未満のハコを希望する人も相変わらず多いですが、15坪以上20坪未満のハコを探している人が増えています。実際に22年4月までにオープンできたサロンも10坪以上20坪未満のハコがほとんどでした。

 

開業費用が20年よりも増えたのは、サロン規模が関係しているようです。開業相談を受けての感想ですが、一人サロンの需要もありつつ、複数でサロン運営したいという相談も増えています。

 

「誰かと一緒に」開業する

21年に私がサポートさせていただいたサロンでは、共同経営するオーナーが数名いました。人を採用するのではなく、一緒にサロンを運営していくというスタイルです。

 

夫婦での開業するケース、法人化したケースもありますし、個人事業主のままで複数がサロン運営に関わっていくケースもありました。

 

採用難の時代に一緒に働く人は貴重です。だからこそ仲間に声をかけて「一緒にサロンを作ろう」という動きは増えているような気がします。

 

共同経営でサロン開業を目指す人は、メリットとデメリットを理解したうえで開業準備を進めていきましょう。

 

メリット

・それぞれの強みを活かし、苦手な部分を補いあえる。

・サロンの規模を大きくすることもできる。(店舗展開などもやりやすい)

 

デメリット

・責任の所在があいまいになりがち。

・意思決定が遅くなる可能性がある。

 

共同経営について注意すべき点はこちらの記事をチェック!

実例を紹介しながら解説!共同経営で開業するときに注意すべきポイント!

 

開業スタイルも多様化していく

20年は小規模サロンを目指す開業者が多かったこともあり、開業費用が下がりました。しかし、21年の開業費用をみていると、コロナ禍前の19年に近い金額まで戻ってきました。

 

「コロナ禍を気にしなくなった」という見方もできます。また、今年に入って原材料や輸送コストが高くなったため開業費用も上がったとも言えます。

 

様々な要素が今回の結果に反映されたのですが、開業者の変化も大きいと感じました。開業サポートを受けていると、開業スタイルの多様さが目立ちました。

 

・夫婦で開業したい

・仲間と共同経営したい

・大きく作って面貸しサロンにしたい

・自宅を改装してサロンを作りたい

・アイリストやネイリストも雇って複合サロンにしたい

 

社会変容にしたがって働き方も変わってきます。今は大きな過渡期なのかもしれません。開業の形は一つではありません。

 

こんな開業もできるの?というご質問ありましたら、一緒に考えていきたいと思っております。ぜひ開業相談にお問い合わせください。

 

●文/コンシェルジュ室:安斎

 

 

 

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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