【美容室開業のリアル】開業のきっかけと直面する課題:仕事編

公開日:2021/03/02  更新日:2021/03/02
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美容室 開業

【美容室開業のリアル】開業のきっかけと直面する課題:家族編』に引き続き、開業相談でヒアリングした「開業のきっかけ」についてのまとめです。

 

開業のきっかけを「家族要因」と「仕事(勤務先)要因」に分類しました。家族要因の人は13件、仕事要因の人は16件でした。

 

アンケート

 

前回は、家族環境の変化が開業のきっかけになった要因を見てきました。今回は仕事・職場がきっかけで開業準備を始める人を詳しく見ていきます。

 

開業 アンケート

 

キャリアの年数

キャリア15年目を迎えて、サロン内でのポジションがないと感じる。もしくは自分より若いスタイリストが新しい店長になる、など、自分のキャリアを勤務先で見いだせなくなる人もいるようです。

 

ある人は、同期のスタイリストが独立したという話を聞いて、「自分もそろそろ動こう」と決意したようです。

 

キャリア年数を理由に開業する場合には、勤務サロンにも気を配る必要があると思います。

 

店長やマネージャーを経験している人が独立することは、勤務サロンにとっては大きな痛手です。また、オーナーは顧客情報などの漏えいなどの不安も覚えます。

 

そのサロンでキャリアを作っている人は、円満に独立するために、現オーナーへの相談やコミュニケーションも大切になってきます。

 

人手不足

現勤務サロンでスタッフが次々と辞めていき、かなり忙しくなった人もいます。

 

その方は、働き方にも疑問を感じながら、お客さまに迷惑をかけたくないがために一生懸命働いています。

 

そんな中で「自分でサロンを作ってお客さまに来てもらったほうがよいのではないか」と考えるようになったそうです。

 

こうした状況の場合、どのタイミングで独立すべきかは非常に判断が難しいケースだと言えます。

 

責任感の強い人にとっては、自分の指名客だけではなく、サロンに来てくれているお客さまのことも考えてしまいます。

 

「繁忙期はやめられない」と言っていると、いつの間にか開業ができなくなってしまうこともあります。

 

以前サポートさせていただいたオーナーも、勤務先の事情を考えすぎて、独立のタイミングを何度も逃してしまい、1年半かかってしまいました。

 

給与・待遇

あるスタイリストさんの話です。今年度からアシスタントがいなくなったことで、一人で稼げる売上が激減しました。それによって、自分の収入にも影響が出始めました。せっかく貯めた自己資金を切り崩すようになっていったそうです。

 

このスタイリストさんは「このままではまずい」と感じて独立を決意しました。

 

もともと指名客が多いスタイリストはアシスタントの補助があって回せます。一人になると受けられるお客さまの数も減ることで、指名客を失う可能性がでます。

 

ここで考えなければならないのは、独立後に見込める収入と現在の給与の比較です。独立しても現在と同じ客数しか対応できないならば(あるいは同様の売上しか出せないならば)、勤務先に残ったほうがよいかもしれません。

 

目標の利益を一人で作れない場合には、スタッフを雇うべきかどうかの判断も迫られます。

 

期限や目標を設けていた

一番多かったパターンです。何かしら開業に向けて目標を立てて、それを達成したので本格的に動こうとなりました。

 

ある人は自己資金の目標を立てて、200万円が貯まったということで開業相談に来ました。

 

またある人は、地元での開業に備え、3年前に地元のサロンで働き始め、指名客が一定数増えたため物件を探し始めました。

 

先日、開業事例にも掲載したお客さまは、21年1月にはオープンすると決めていて、逆算して準備をはじめました。

 

このようにきっかけを自らつくる人もいます。

 

本来であれば、この形が理想です。しかし、目標を達成する前に、物件が見つかったり、あるいは周囲の環境が変わったりして、急に慌ただしく動き出す人のほうが多いです。

 

タイミングを逃さないために準備をしておく

2回にわたって開業者の「きっかけ」について書いてきました。多くの場合、環境が変わるタイミングがきっかけになっています。

 

一方で、周囲の環境によって開業準備を進める場合には、様々な課題や制約があります。したがって、理想としては、自ら小さい目標を決めてクリアしていく。その目標を達成できたら開業に向けて行動することだと思います。

 

しかし現実は周囲の環境に左右されるものです。言ってみれば、どんなタイミングで開業するチャンスが来るかわからないのです。

 

だからこそ、必要な備えは早いうちからしておくべきです。自己資金を貯める、指名客を増やす、技術を磨く、周囲に協力を求める。

 

備えあれば患いなしです。「いつか開業をしたい」と思っているなら、いつでも開業できる準備を始めましょう。

 

●文/コンシェルジュ室:安斎

 

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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