売上が少ない時期から始めよう!開業初年度から青色申告を行うメリットとは?
美容室を新たにオープンしたばかりのオーナーにとって、まだ売上が十分に安定していない段階での確定申告は不安や疑問がつきものです。
例えば8月ごろにオープンした場合、「実際4ヶ月しか活動していないし、まだ赤字だし、次の年からちゃんと確定申告しよう」と思うかもしれません。
しかし、売上が少ない開業初年度から確定申告をしっかり行うことで、経営基盤を整え、将来の安定経営につながる大きなメリットが得られます。
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目次
青色申告のメリット
青色申告を活用すると、美容室の経営資金を効率よく活用できる節税メリットが生まれます。それは開業初年度であっても変わりません。特に事業が赤字であっても、所得自体が少なくてもです。
最大65万円の控除
美容室の内装費や備品購入など、初期投資が大きい美容室では、青色申告特別控除の65万円をちゃんと利用することで、課税対象額が抑えられ、貴重な所得からの課税負担を抑えることができます。
赤字の繰り越し
たとえ開業直後は赤字になってしまっても、3年間の繰り越しが可能です。翌年以降の黒字と相殺できるため、将来的な税負担も減らせます。それにより資金を事業成長に活かせます。
参考記事:
『開業美容室オーナー必見!青色申告決算書の作成と経理の基本』
『面倒でもやるべき! 青色申告のメリット3つを超カンタン解説』
顧客・取引先からの信頼獲得
美容室の経営を軌道に乗せるためには、信頼が非常に重要です。その点でいえば、初年度から確定申告を行うことにより、取引先や顧客、金融機関からの信頼を築きやすくなります。
社会的信用の向上
初年度から青色申告の履歴があることで、取引先や金融機関から「きちんと事業を運営している」という信用を得やすくなります。
今後設備のリース契約やローンを検討する際も、過去の確定申告を提示する必要がありますので、しっかり事業が成長してきた証を見せることができるのは重要です。
将来の資金調達に有利
早めに1店舗目を軌道に乗せることができれば、当然2店舗目のために追加の融資が必要になります。その際にも、しっかり初年度から青色申告を出していることで、融資を受けやすくなり、事業の発展がスムーズになります。
参考記事:『いつがベスト?サロン2店舗目の出店タイミング』
経営状態を把握できる
確定申告をするためには、日々の売上や経費を正確に管理する必要があります。これを開業初年度から習慣づけることで、事業の健全な運営がしやすくなります。
経費管理と利益の最大化
月々の備品購入や広告費、人件費などを正確に記録することで、経費がかさみすぎていないかを把握し、無駄な出費を抑えた経営が可能になります。
長期的な経営改善
収支データが蓄積されると、美容室の繁忙期や閑散期の傾向を把握でき、効果的な集客や売上アップの戦略を計画しやすくなります。
経営に役立つ知識が身につく
青色申告に伴う帳簿の作成は、最初は大変かもしれませんが、経営者としての会計や税務の知識が身に付く良い機会でもあります。
複式簿記を取り入れることで、事業全体の資金の流れをより深く理解でき、経営判断に役立つスキルが身につきます。
参考記事:『日々のサロン運営から確定申告まで!ざっくりわかる経理業務』
まとめ
美容室の開業初年度は、売上がまだ安定しない時期ですが、確定申告を通じて青色申告のメリットを活かすことで、経営基盤をしっかりと築くことが可能です。節税や信頼力の向上、経費管理の習慣を通じて、美容室の長期的な成功に向けた土台作りを始めていきましょう。
もちろん最初から自分で経理業務を行ったり、確定申告を出すことができないという人は、会計ソフトや税理士に頼ることも重要です。税理士と一緒にやることで、様々な知識を吸収できるため、丸投げせずに、しっかり自分でも理解できるようにしておきましょう。
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●文/コンシェルジュ室:安斎
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。