人任せはキケン? サロンの経理・記帳を助ける3つの会計処理サービス

2018/11/02

サロンを運営する上で会計業務は避けられません。

 

そもそも会計とは何でしょうか。会計とは、簡単に言うと「個人・会社の経済活動を記録して数字で報告すること」です。

 

具体的には、日々のサロンワークで生じる取引を記録して、活動内容を税務署に報告することです。これを確定申告といいますね。

 

サロン活動は、サービスの対価を得ることと経費を支払うことです。家計簿のように、入ってくるお金と出ていくお金を記録すれば済みます。これが一番簡単な会計ですね。もちろん、これでも問題ありません。

 

しかし、前回の記事で書いたように確定申告には2種類あって、青色申告を選択すると節税のメリットがあります。そして青色申告の場合、もう少し複雑な会計処理が必要になります。

 

これを自分の力だけで作成するのは難しいものです。簿記の知識も必要ですし、手間もかかります。したがって、会計処理サービスを利用する必要がでてきます。

 

今回は、青色申告を行うために必要な会計処理を行う上で、サロンがよく利用している3つのサービスについてお話しします。

 

青色申告で必要な会計処理

まずは、青色申告のメリットをおさらいしておきましょう。

 

  • 無条件で65万円を控除できる。
  • 身内の報酬を経費として計上できる。
  • 赤字を3年間繰越できる。

 

こうしたメリットを享受するためには、会計ルールにしたがって帳簿をつけていく必要があります。複式簿記というものです。

 

借方 貸方
地代家賃 120,000円 預金 120,000円

 

上図は、家賃を支払ったときの取引記録です(仕訳と呼びます)。このような形で一つひとつの取引を記録していきます。そして1か月記録したすべての取引を整理します。それを1年間行い、決算書としてまとめなければいけません。

 

これを自分で行うのはかなり骨が折れます。簿記の知識があっても、すべての取引を記録して、決算書までまとめるのは時間がかかります。

 

そのため、ほとんどのサロンオーナーはこの会計処理をさまざまな手段で効率的に行っているのです。

 

税理士

税理士は税のスペシャリストです。税理士と顧問契約を結ぶことで、決算書・確定申告の書類作成だけでなく、節税対策や経営のアドバイスを受けることができます。

 

顧問契約を結ぶと、毎月の記帳も行ってくれたり、事務所に社会労務士がいる場合には給与計算などもしてくれたり、サロンの裏方業務の力強い味方になります。

 

一方でデメリットもあります。

 

第一に、月々にかかる顧問料です。月に2~3万円は固定費としてかかってきます。個人事業主や小規模サロンにとっては重たい経費です。

 

第二に、税理士は全国に8万人以上います。そこから自分にあった税理士を見つけるのはかなり難しいことです。「顧問料を払っているのに巡回に来ない」「専門的すぎて相談しにくい」「そもそも合わない」などトラブルもあります。

 

税理士を利用する場合には、人がすべて。とにかく実際に会って決めないと、高い顧問料を払っているのにそれに見合ったサービスが受けられない可能性もあります。

 

クラウド会計サービス

次に紹介するのは会計ソフトです。弥生会計などのツールを聞いたことあるかと思いますが、会計ソフトをパソコンに入れて取引を入力していきます。

 

現在では、インターネットの環境さえあればどこでも会計ソフトを動かせるクラウドサービスが主流になりました。『会計ソフトfreee』や『MFクラウド会計』が代表的です。月々2,000円程度で利用できるので、個人事業主に向いているサービスと言えます。

 

もちろん、取引を入力するという手間はありますが、クラウド会計の特徴として銀行口座やクレジットカードと紐づけることができるため、自動的に記録をしてくれる口座引き落としやクレジットカードでの利用が多ければラクになるでしょう。

 

つまり、サロン取引に関わる出費を口座振替かカードにしてしまえば入力不要なのです。また、年末調整や決算書の作成、確定申告書の作成もできます。

 

デメリットは、初期の設定に少し簿記の知識を要することです。まったく知識がない人は導入時に挫折しがちです。同じサービスを受けている人に教えてもらったり、サポートデスクを利用したりして設定していきましょう。

 

サロンの状況を把握したり分析に使ったりできるので、経営者として会計を勉強したい場合には最適なツールです。

 

経理・記帳代行サービス

「自分が苦手なところは外部に丸投げしてしまいましょう」という考え方の人におすすめなのが、代行サービスです。領収書を整理できない、いちいち取引記録を取りたくないという人は、代行サービスを利用します。1か月のあいだに溜まった領収書を封筒にいれて郵送するだけ、というサービスもあります。

 

あとは代行会社が仕訳して計算表を作ってくれます。もちろん、税理士を抱える代行会社であればオプションで確定申告書の作成や年末調整などの代行もできます。月額料金は、税理士より安く、クラウド会計よりも割高です。

 

デメリットは、任せきりにすると数字を読む習慣が失われることです。税理士に依頼する場合は指導を受けられるし、ソフトを使用する場合は自分で打ち込むという形で、数字を読む習慣があります。

 

それに対し、代行サービスの場合は本人が意識しないと、サロンの経営状況がまったくわからないという状態になってしまいます。

 

まとめ:サービス利用は人任せが一番危険

オーナーひとりで帳簿の作成から確定申告までを行うのは現実的に難しいです。そうなると、アウトソーシングやソフトの活用が必須になってきます。メリット・デメリットを認識したうえで、自分にあったサポート体制を築きましょう。

 

ただし、どのサービスであっても任せきりにするのは危険です。会計は、サロンを経営している限り必須の業務。帳簿を読む習慣をつけ、簿記について勉強しましょう。

 

●文/コンシェルジュ室:安斎

 

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マネジメント 会計 帳簿 経理

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