運を引きよせよう!理想の物件を確保するためにできること。

公開日:2021/05/21  更新日:2021/05/21
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不動産 契約

せっかくよい物件が見つかったのに、他の事業者に取られてしまうことはよくあります。

 

特に人気の出店エリアでは様々な業種の事業主が物件を探しています。

 

初めて独立する人は資金に余裕がないので、資金調達をしないと物件契約ができません。

 

したがって資本を持っている事業主がその場で即決されてしまうと手も足もでません。

 

以前、こんなことがありました。

 

ある日の午後、開業者と一緒に物件の現地調査を見に行く予定でした。

 

しかし、その日の午前中に別の事業者が内見をして、その場で契約をしてしまったのです。

 

そのため急に現地調査ができなくなってしまいました。

 

開業サポートをしていても、物件を確保するのは難しいと痛感します。

 

しかし、開業者側も黙って指をくわえて見ているわけには行きません。

 

よい物件が見つかったら「できるだけ早く契約できるように」行動することは非常に大切です。

 

事業計画書を作っておく

物件の内見に行く前に事業計画書をある程度仕上げておきましょう。

 

その物件で事業を始めたら「いくら位かかるのか」「どれだけの利益(売上)が見込めるのか」をざっくりと数字で出しておきます。

 

事業計画書を不動産業者と共有することで、まずは大家さん側の懸念点を解消できます。

 

つまり「ちゃんと家賃を支払えそうかどうか」に応えられるということです。

 

売上の根拠、たとえば近くのサロンで働いていて集客が見込めること、がわかれば不動産業者も自信を持って大家さんに紹介できます。

 

また保証会社からも事業計画書の提出を求められることがあります。そこでも効果を発揮するでしょう。

 

何よりも、事業計画書があればすぐに融資に動けるというメリットがあります。

 

確かに、物件を調査して内装費やレイアウトが出来上がるまでに時間はかかります。

 

しかし、細かな数字を調整するだけの人と、ゼロから融資のために事業計画書を作り始める人では、審査に行くまでのスピードが違います。

 

物件だけ探していても、資金調達に備えて事業計画書を作っていなかったら、すぐにアクションも起こせませんし、時間が経ってしまい、他の事業主に取られる可能性は高まります。

 

融資スケジュールを共有する

物件の現地調査を行って、数週間すると内装業者からレイアウトや概算の見積もりがあがってきます。

 

同時に、融資に必要な「美容器具」など、その他の見積もりも集めます。

 

事業計画書が出来上がっていれば、見積もりが揃ったらすぐに融資審査にいけます。

 

そうすると、ある程度、融資審査のスケジュールがわかってきます。

 

大事なのはそのスケジュールを不動産業者と共有することです。

 

先日も現地調査に行ってきました。

 

2週間以内に内装レイアウトと見積もりが揃う目処が立ったので、融資審査日を6月上旬に定めました。

 

これを不動産業者に共有したところ、「6月下旬契約で7月上旬入居」で話をまとめてくれています。

 

融資審査日が確定したら、その情報も逐一不動産担当者に共有することです。

 

当然、融資がいつ決定するかはわかりません。

 

しかしある程度のスケジュールを共有することで、「すぐに契約してほしい」と言われにくくなります。

 

開業者がスケジュールを提示することで、相手側がそれを考慮して動いてくれることがよくあるのです。

 

申込書を提出する

申込みは契約とは異なります。その物件で契約する意思があるという宣言です。

 

申込みを行うと、保証会社の審査を経て、契約ができる状態になります。

 

審査は申込みをした順番に行われます。

 

原則としては、最初の人が審査に通った場合には、その方が優先的に契約まで進めます。

 

また、申込みをキャンセルするときに費用が発生しないケースであれば、申込みをするリスクは殆どありません。

 

もちろん契約するには、現地調査をしっかり行ってその結果を見てからの判断することにはなると思います。

 

しかし、結果がでるまでの間に別の事業者に取られる可能性があるのならば、申込みは先にしてしまうことは一つの戦略です。

 

ただしやたらと色んな物件を仮押さえのように申込むと、不動産業者から敬遠されますので、「どうしてもここで開業したい」という物件だけにしましょう。

 

契約するためにできることはやっておこう

せっかく見つけた物件が取られて流れてしまったケースを何度も見てきました。

 

前述した、現地調査の日に自分の前の内見者に物件を取られたケース。

 

融資審査後に取られて、借入金を返金したケース。

 

あるいは新築物件で工事がストップして流れたケース。

 

つくづく物件は運だなと痛感します。

 

それでもせっかく巡り合った物件を確保するためには、ただ待つだけではなく、しっかりと準備しておくべきです。

 

特に重要だと思うのは事業計画書です。

 

よい物件が見つかってから事業計画書を作る人は、たいてい融資審査も遅れてしまいます。事前準備が足りないからです。

 

最初から融資を考えている人は、物件を取られないために先回りしておきましょう。

 

まずは事業計画書を作ること。融資審査のスケジュールを早めに抑えること。その物件で開業できると判断したらすぐに申込むこと。

 

契約にたどり着くまでに、打てる手はすべて打って、物件審査と融資審査を待ちましょう。

 

 

●文/コンシェルジュ室:安斎

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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