美容室のホームページ作成は開業前に!オープン前に作る理由とは?
美容室のホームページ作成について、オープン前に作るべきか迷っていませんか?
オープン前にホームページを作成しておくと、新規顧客を獲得にむけた訴求が行えるため集客に役立ちます。
一方、美容系ポータルサイトを店舗のホームページとして活用している美容室も少なくありません。
ポータルサイトがあるのであれば、ホームページを作成する理由はあるのでしょうか?
この記事では、美容室がオープン前にホームページを作成する意味や効果、掲載内容について解説します。
目次
美容室のホームページ作成のメリット
昨今は美容系のポータルサイトが多数あるため(ホットペッパービューティー・楽天ビューティなど)、ポータルサイトをホームページの代わりにしている美容室も少なくありません。
そのような中でわざわざ美容室のホームページを作成するメリットは何でしょうか。
この項では4つのメリットをご紹介します。
下記の記事でもホームページのメリットを説明しています。
https://kaigyo.beautygarage.jp/archives/7061
正確な情報の掲載
美容室に限らず、ホームページや公式サイトを作成するメリットは「正確な情報が掲載できる」点です。
ポータルサイトにも正確な情報の掲載は可能ですが、ユーザーは「公式サイト」が発信する情報を信用する傾向があります。
美容室の評判はSNSの情報などに左右されることが多く、その中に誤った情報を載せられると間違ったうわさが広まってしまいます。
例えばSNS上に「まつ毛エクステもしてくれる」と誰かが投稿したとします。
しかしそれが実際には提供していないサービスだとしたら、どうなるでしょうか?
ホームページがない状態だとユーザーは電話で問い合わせるしかなく、お店も対応に時間がとられるばかりか新規客の獲得にもつながりません。
一方、ホームページがあれば正確な情報を伝えられます。
問い合わせに対応する時間も、ホームページがない場合に比べれば格段に少ないでしょう。
美容室の特色をアピール
ホームページのデザインを工夫すれば、美容室の特色をアピールできます。
店の雰囲気やコンセプトに合わせたデザインにするなら、他店との違いもわかりやすく差別化も可能です。
一方、ポータルサイトは各ページのデザインが統一されており、オリジナル感が出しづらいというデメリットがあります。
美容室の特色をアピールしたいのであれば、ホームページの作成がおすすめです。
予約ツールの利用で手間を減らす
ホームページに予約ツールを導入すれば、いつでもどこでも予約可能です。
電話のみの対応ではスタッフの時間が取られてしまうほか、ダブルブッキングなど人為的なミスも発生しやすくなるでしょう。
対応時間の削減と人為的ミスを防ぐため、予約ツールを活用するのも一つの手です。
採用にも役立つ
ポータルサイトに無料で掲載できない情報が「採用情報」です。
ホームページを見て求人に応募する人は、給与や待遇などの採用条件だけでなく、公式サイトの豊富な情報から感じられる店の雰囲気を知った上で応募したいと考えているでしょう。
そのような場合、スタッフの募集をしているのか、応募はどのようにすればよいかなどホームページに掲載してあると親切です。
また求人サイトに掲載すると掲載料が発生しますが、ホームページであればその費用を抑えられます。
オープン前の美容室にとってホームページ作成の効果とは?
オープン前の集客戦略において、ホームページの作成も大きな役割を持っています。
しかし、店がオープンする前からホームページを作成しておく意味や効果がわからない人も多いはずです。
視点を変えて、お客様の目線に立った上で効果を考えてみましょう。
開業前・オープン後に集客効果がある
建物の解体や建築をしていると、付近を通る人は「何ができるのだろう」と興味が湧きます。
ある程度建物の原型ができたところでマップアプリなどにホームページ情報を掲載すれば、オープン前から美容室が建つことがわかり、期待感も高まるでしょう。
以上のことからわかるのは、ホームページの作成は「マップアプリを利用する人にも効果がある」ということです。
Googleマップを利用する人も多いため、GoogleマイビジネスのWebサイトに設定すれば検索が容易になります。
さらに、ホームページはオープン後の集客にも役立ちます。
なぜならマップアプリで店を探すとき、位置情報を利用して検索する人が多いからです。
検索結果に複数の店がリストアップされると、ユーザーは候補から1件選びます。
しかし、このときにホームページ情報や営業時間が掲載されていないと「よくわからない店」と判別し、候補から除外してしまうかもしれません。
また、希望するヘアスタイルが可能かわからない場合も候補から除外されてしまうでしょう。
マップアプリからホームページへアクセスできるようにしていれば、少なくともすぐに候補から除外される対象にはなりません。
美容室への信頼性が高まる
ホームページには、情報の信頼性を高める効果があります。
ホームページがないと「ホームページ作成に割く資金がない」「そこまで集客に力を入れていないのかもしれない」とマイナスな印象を持たれる可能性があります。
どれだけリピーターがよい口コミやうわさを広げたとしても、ホームページがなければ新規客の獲得は難航するかもしれません。
情報化社会において、多くの人々は正しい情報を判断する能力や手段をある程度身に付けています。
ユーザーがホームページを事前にチェックするのは当たり前のようにあることです。
店舗への信頼性を高めるためにも、ホームページは最低限開設するようおすすめします。
美容室のホームページ作成の方法
この項ではホームページの作成方法をご紹介します。
簡単に説明すると、ホームページを作成するには4通りのやり方があります。
作成の難易度やコストに関しては、以下の表を参考にしてください。
作成方法 | スキル | クオリティ | 満足度 | 価格 |
HTMLで完全自作 | ★★★★★ | ????? | ????? | ★ |
知り合いに頼む | ★★ | ????? | ????? | ????? |
サービス・ツールの使用 | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★ |
HP制作会社 | ★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
★=美容師に必要なレベルや得られる対価、価格などの評価
?=作成者によって変わるので一概に評価できない項目
HTMLで完全自作
1つ目は「HTMLでホームページを完全自作する」方法です。
この方法は知識があれば作れますが、スキルによってクオリティが変動します。
オリジナリティあふれるデザインにしたいのであればCSSを使いこなす必要があるでしょう。
ホームページ作成に必要な知識を一から学んでいる状態では、満足できる仕上がりにはならないかもしれません。
求めるクオリティにより、自作するかどうかを決めてください。
なおホームページ公開にはサーバー代とドメイン代が必要ですが、組み合わせによっては月1,200円程度で済むため費用は比較的安く抑えられます。
知り合いに頼む
2つ目は「知り合いにホームページの作成を依頼する」方法です。
この場合難しい作業を自分で行わずにすみますが、仕上がり判断に多少のWeb知識が必要であるため、表では「スキル★2つ」にしました。
この方法には注意点があります。
依頼する相手にもよりますが、正式な仕事として依頼するのではなく友人付き合いで依頼する場合、プロ品質の仕上がりにならない恐れがあります。
相手がハイスキルの持ち主かつ親切な場合は別として、片手間で手伝ってくれるレベルであれば、満足度の高いホームページにはならないかもしれません。
また当然スキルの程度により、仕上がりの質は異なります。
求める質や知り合いのスキルなどを考えた上で、依頼するか判断しましょう。
サービス・ツールの使用
3つ目は「ホームページを簡単に作るサービスやツールの使用」です。
この方法だと、コストがさほどかかりません。
かかる経費はサービス・ツールの利用料金や、サーバー代・ドメイン代くらいです。
ホームページを簡単に作るツールとしてよく使用されているのは「WordPress」です。
WordPressを使用すれば、HTMLやCSSの知識が少ない人でも簡単にホームページの作成ができます。
また、美容室・サロンに特化したホームページを作るなら「スマートワンホームページ」がおすすめです。
スマートワンホームページがおすすめできる理由はこちらにまとめています。
https://kaigyo.beautygarage.jp/archives/6961
ホームページ制作会社へ依頼
4つ目は「ホームページ制作会社へ依頼する」方法です。
美容室やサロンのホームページを多数制作した実績があれば、当初イメージしていたホームページよりも良質なものが作れると期待できます。
経験を積んだプロに依頼するため高いクオリティと満足度が得られますが、その分高額になることも忘れないでください。
ホームページ作成のポイント
ここからは、ホームページ作成時のポイントをご紹介します。
ポイントは以下の6つです。
・店舗情報を掲載
・メニュー表を掲載
・スタッフ紹介
・店舗・スタイル写真
・スタッフブログの設置
・Web予約フォームの設置
一つずつ具体的に見ていきましょう。
店舗情報を掲載
店舗の名前や住所・営業時間・定休日などの基本情報とコンセプトを掲載します。
オープン前にホームページを作成するのであれば、住所にも注意しましょう。
住所が決定するまで土地の場所が「A町111字B」と伝えられることもありますが、これではマップアプリで検索しても出てきません。
正式な住所は決定後に入力するとよいでしょう。
また、分かりにくい場所であれば「○○駅から徒歩○分」「△△店の隣」など、アクセス方法も説明しておくと親切です。
メニュー表を掲載
カット・カラー・トリートメントなど、メニュー表を掲載します。
料金もあわせて掲載しておきましょう。
スタッフ紹介
スタッフ1人1人の紹介をします。
美容師歴は何年か、得意なサービスは何かを掲載するとよいでしょう。
スタッフ紹介をするとどのような人がいるのかがわかるため、安心感が生まれます。
悩みを相談しやすい同性のスタッフを希望するお客様もいるため、スタッフの得意とするメニューや人柄を伝えることはかなり重要です。
また、店長・ディレクター・スタイリスト・アシスタントなどの役職も忘れずに載せておきましょう。
そうすることで、スタイリストに髪を切ってもらえると思っていたらアシスタントだった、という失敗を防げます。
店舗・スタイル写真
店舗の外観と内観、スタイル写真を掲載します。
外観は来店時に分かりやすいように、内観は店の雰囲気を伝えるためです。
住所だけでは分からない人もいるため、外観がはっきりとわかる写真を掲載しましょう。
スタイル写真の掲載は、どのような系統のカット・カラーが得意なのかがわかるほか、美容師のスキルもアピールできます。
スタッフブログの設置
スタッフブログを設置し、定期的に更新しましょう。
スタッフの人柄を伝えるためのツールとして活用するのもよいですが、年末年始の営業時間や臨時休業を知らせたいときにもページを活用できます。
営業時間を書き換えるほど長期間にわたって営業時間と休日が変更しないのであれば、お客様に伝えたいイレギュラーな事項はスタッフブログに掲載しましょう。
また、頻繁に更新していると「活気がある」「多くの人が通っている美容室で人気がある」というよい印象を与える効果もあります。
Web予約フォームの設置
24時間予約可能なWeb予約フォームを設置します。
Web予約フォームがあれば、ユーザーはバスや電車内・営業時間外など電話ができない状況でも、気軽に予約できます。
店側も予約電話対応の時間が削減できるほか、予約の日にちと時間が自動的に入力されるため、聞き間違いやメモ間違いによる人為的なミスが防げるでしょう。
集客戦略や開業に関する相談は「SALONスターター」まで
ホームページを自分で作成できるツールなどをご紹介しましたが、プロによるアドバイスが必要であれば「SALONスターター」までご相談ください。
「SALONスターター」ではホームページ作成のご相談とアドバイスのほか、集客戦略や開業に関する相談も受け付けております。
経験豊富な開業コンシェルジュが支援します。お気軽にご相談ください。
まとめ
この記事では、美容室のホームページを作成するメリットや作成方法・掲載内容について解説しました。
ホームページ作成のメリットや、オープン前に作成しておくことで得られる効果は以下のとおりです。
・正確な情報を掲載できる
・美容室の特色をアピールできる
・予約ツールで手間を減らせる
・スタッフの採用に役立てられる
・開業前と後に集客効果が期待できる
・美容室への信頼性が高まる
ホームページを作成して定期的に更新するなら、安定した売り上げと新規顧客の獲得にもつながります。
作成した段階で終了せず、美容室の運営とともにホームページも運営していくことを忘れないようにしましょう。
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。