対象の方必見!公庫の「女性、若者/シニア起業家支援資金」について
資金調達の相談を受けている際に「公庫では女性オーナーは金利優遇されますよ」とお伝えするとビックリされることが多く、公庫について調べている方にも意外と認知されていないと感じます。
今回は女性、若者、年長者に対する国の特別支援対応についてご案内します。
対象者は必見の内容となりますので是非ご一読下さい。
公庫の新創業融資について
まず女性、若者/シニア起業家支援資金は新規開業資金の特別措置して受けることになります。
その中でも新創業融資は開業前、または開業後間もない方が他の融資制度と併用することで無担保・無保証人で利用することが可能です。
通常、理美容室は生活衛生事業に分類されるので金利が優遇される生活衛生新企業育成資金と併用することが多いのですが、
女性、若者/シニア起業家支援資金の優遇の方が高いため、対象者は新規開業資金と併用することになります。
新創業融資は「新たに営もうとする事業について、適正な事業計画を策定しており、当該計画を遂行する能力が十分あると認められる方」が公式条件です。
まずは【経営者の資質】ともいえる下記を満たし融資に臨みましょう。
融資を受ける前の重要なポイント
一、事業計画書の内容を自信を持って自分の言葉で説明できるか
一、金融取引における信用情報に傷がないか
一、開業のために準備してきた自己資金の額が十分で貯め方に問題がないか
女性、若者/シニア起業家支援資金とは
それでは本題であるこちらの制度について説明します。
対象者
女性開業者
35歳未満の男性開業者(未満なので35歳は残念ながらNG)
55歳以上の男性開業者(以上なので54歳はもう1年待つと良いかもしれません)
優遇されること
金利優遇
一般的な融資に比べ、最大0.6%程度の金利優遇があります。
具体的な金利は融資の内容や利用目的、返済能力などによって異なるため、個別の審査結果によって決定されます。
◆令和5年3月1日現在、年利%◆
基準利率:2.15~3.15
特別利率A(女性、若者、シニア):1.75~2.75
融資限度額拡大
通常の融資に比べ、融資限度額が拡大することがあります。
公庫では初期投資費用総額の25%~30%ほどの自己資金を用意していると「準備がしっかりできている」と思われますが、20%程度でも減額なく希望額で可決される見込みがあるということです。
具体的な内容は事業計画、返済能力などによって異なりますのでご留意ください。
またシニアは年齢が高くなると返済期間が短縮され、融資限度額が低くなることがあります。
これは返済が容易になるように設計された制度と言えます。
まとめ
今回は対象者にぜひ知ってほしい融資制度について説明しました。
女性がサロン開業を始める際は家事育児や労働問題(賃金が上がらない、昇給しにくい等で自己資金の貯金が難しい)などで男性に比べて不利な場合があります。
若者は優秀な人材であっても経験や実績が不足していることが多く、年長者は健康面の不安や時流に乗ることにハードルがあるためこのような救済措置がとられました。
より多様なサロンビジネスを創出するため、公庫とともにビューティガレージも対象者の方を全力で応援しております!
ぜひ一度開業無料相談をお申込み下さいませ。
●文/コンシェルジュ室:野呂
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。