開業の成功は事業計画書のみにあらず!あなたを支える身内の存在について

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独立者 支援

独立・開業は人生の一大事です。これまでの生活が一変するかもしれません。だからこそ、開業を考えるときには身内からの支持を得ることが重要です。

 

特に家族からの支援は開業には不可欠です。

 

開業準備でまずやるべきことは?実は事業計画書を作成することではなく「身内を味方につけること」です。

 

あなたの身内こそがあなたのよき理解者であり、あなたの開業準備をおおいに手伝ってくれるでしょう。

 

家族

多くの人が、開業するときには家族に相談します。

 

なぜなら独立をすることで、あなたの働き方や収入が変わるからです。それによって家族の生活も大きく影響を受けます。

 

自分が独立したくても家族が反対する可能性は十分ありますし、実際にそうした理由から開業を断念する人もいます。

 

家族への理解を得ることがなによりもまず重要なのです。そのためにもコミュニケーションを日頃から取っておきましょう。

 

唐突に「開業する」と言い出さず、あたまの中に浮かんでいる段階から、配偶者あるいは両親と相談しながら、支持を獲得していきましょう。

 

いざ開業を決意した時、家族は強い味方になってくれます。

 

支援金

例えば資金調達。

 

開業者は自分の自己資金だけでは、希望の融資額が借りられないことがあります。自己資金の割合が少ないからです。

 

そこで親族からの支援金が入ると、自己資金とみなされます。

 

自己資金が100万円しかなくても、父親が振り込んでくれた200万円があったから、自己資金は300万円とみなされて、その結果1000万円を借りることができた、というケースもあります。

 

日本政策金融公庫での融資の際に、親族からの支援金を用意した人の割合はかなり高いです。

 

【美容室開業のリアル】2022年度の開業者の自己資金と借入金

 

開業のリスクヘッジ

支援金はもらえないとしても、自己資金を投資したあとの生活を、家族が支えてくれる場合もあります。

 

サロンが軌道に乗るまで生活費を払ってくれる親がいたり、正社員として働き始めた配偶者がいたり。家族が路頭に迷わないよう、それぞれが家族のために動いてくれます。

 

そうした家族の支援というのは融資面談でも評価されます。

 

例えば、子どもを保育園にいれて妻が働き始めた、実家が近く子どもの面倒を見てくれる、といった家族のサポートは、融資担当者からしても安心材料になります。

 

積極的な紹介

また、家族から事業者や顧客を紹介してもらえるケースもあります。

 

父親の知り合いの金融機関や内装業者を紹介してもらえたり、配偶者が積極的に職場や近隣コミュニティに営業してお客さまを呼んでくれたりします。

 

不安な部分を積極的にサポートしてくれる親族がいるだけで、開業準備にかなり余裕が生まれるのです。

 

現サロンオーナー

身内はなにも家族だけではありません。今勤務している美容室のオーナーも味方につければ、安心して開業ができるようになります。

 

もちろん、あなたの独立はそのオーナーにとってはいいことばかりではありません。指名客が連れていかれるだけでなく、スタッフも連れていかれるかもしれない。

 

しかし一方で、そのオーナーも同じ道をたどったいわゆる開業の先輩です。したがって、先輩オーナーに味方になってもらえれば、それこそ鬼に金棒です。

 

現オーナーとの関係性が良好なことが前提ですが、快くあなたの独立を支持してくれる場合には、助けになってくれます。

 

経験者ならではのアドバイス

先輩開業者として、自分の経験に基づいて色々とアドバイスをしてくれます。

 

「融資面談ではこんなことを聞かれた」「内装業者との打ち合わせでは交渉の余地もある」など、実際に経験したことがある人からのアドバイスは有用です。

 

取引のある事業者の紹介

経営者として成功しているオーナーだからこその人脈も活用できることがあります。よくあるのは、ディーラーやホットペッパーの担当などを紹介してくれるケースです。

 

また、オープン後の経理業務や確定申告に苦労したオーナーは、すすんで税理士や社労士など専門家を紹介してくれます。

 

開業者にとっては、自分で事業者を探す手間や労力が省けますし、信頼する先輩オーナーの紹介だとしたら安心して任せることもできるでしょう。

 

【注意点】指名客・出店エリア

独立を喜んでくれるオーナーでも、あなたの指名客や出店エリアについては厳しくなることが予想されます。

 

独立での一番の懸念点は、現サロンからの引継ぎです。オーナーからすると、自分のサロンから顧客を取られることはかなり重大な問題だからです。

 

したがって独立を切り出すときには、誠実な対応が求められます。

 

オーナーが競業避止義務を理由に、「近くでの出店はやめてほしい」「顧客への営業行為はやめてほしい」と言ってきた場合にはそれに従いましょう。

 

そこを我慢しておけば、オーナーはあなたを親身になって相談役になってくれるでしょう。

 

とはいえ、サロンビジネスは人につきます。

 

独立したあとでも、別のエリアで出店したとしても、指名客に来店してもらえるように、技術・接客を磨いていくべきです。

 

【美容室開業のリアル】脱トラブル! 独立前にやるべき現オーナーとの関係作り

 

自分の指名客

さらに言えば、自分のお客さまも身内です。特に、自分が働き始めてからずっと指名してくれるお客さまとの関係はかなり深いと言えます。

 

「ともに成長し、年を取っていく」そうした時間を共有したお客さまは、かなり身近な存在なのです。そして、お客さまもそう思ってくれている可能性も高い。

 

だからこそ、独立した後でも来店してくれます。自身が来店してくれるだけでなく、紹介もしてくれます。

 

また、時にお客さまは、独立自体を支えてくれる存在にもなりえます。

 

ある開業者は、お客さまに独立の話をしたところ、金融機関で融資を担当している知り合いを紹介してもらいました。

 

あるいは、建設業を営んでいるお客さまが破格の値段で内装工事を請け負ってくれたなんてこともあります。

 

繰り返しますがサロンビジネスは人。顧客があなたの独立を支えることもあり得るのです。

 

身内からの応援があってこその開業

開業準備をするときには、まず身内の支持を得ましょう。

 

独立は、色々な人に協力、支援をしてもらってはじめて成し遂げることができます。

 

事業者の存在は開業準備には欠かせませんが、身内の支援はそれ以上に貴重です。

 

身内こそが、損得勘定抜きに、どんなときも支えてくれる存在だからです。

 

身内とは親族だけではありません。今働いているサロンのオーナーやメンバー、あるいはお客さまも、あなたをよく理解しているという点で身内なのです。

 

だからこそ日頃の人間関係をぜひ大切にしていただければと思います。

 

●文/コンシェルジュ室:安斎

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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