一人で低単価カットサロンをはじめる場合に注意したいこと

公開日:2024/03/04  更新日:2024/03/04
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開業者は前勤務先のメニューや施術内容を継続することがあります。したがって、単価も指名客も前勤務先サロンをベースに考えます。

 

オープン後軌道に乗せるためには、良い戦略だと思います。しかし中には、低価格のカット専門サロンを作りたいという人がいます。その場合には注意が必要です。

 

カット専門店など低価格サロンは回転率が命。したがって多くのスタッフが短時間でどんどんお客さまを施術することで売上を作っていくビジネスモデルです。

 

こうしたビジネスモデルであるにもかかわらず、一人で独立をする場合、同じことをしていては売上も利益も伸ばせない可能性が高いです。

 

したがって、一人で低価格のカットサロンを開業する場合にはいくつか工夫が必要になります。

 

家賃を抑える

一人サロンでの固定費はずばり家賃です。家賃をできるだけ抑えなければ、利益を出すのは難しいと言えます。一方で、カットサロンは材料の仕入高は低いです。さらに一人サロンであれば人件費もない分、経費を抑えれば利益を出すことは可能です。

 

実際に損益分岐点を計算してみましょう。

 

損益分岐点の計算については『経費計算からスタート! 損益分岐点を使った売上目標の立て方』を参考にしてください。

 

利益目標:30万円に設定
固定費:家賃10万円/広告費10万円/人件費0円
変動比率:20%(水道光熱費・消耗品・仕入原価など)

 

計算してみると、30万円の利益を獲得するための損益分岐点売上は62.5万円になります。単価が2,000円だとすると、必要客数は約312名になります。

 

25日営業だとすると1日約12人の施術が必要です。客数は絶対必要なので広告費は減らせません。

 

したがって固定費=家賃にかかっています。

 

指名客が期待できないカットサロンなどは、自分が働いている場所の近くにこだわる必要はありません。家賃が安くて、人通りがある場所を探しましょう。

 

人を集める工夫

カット専門店は予約システムとの相性はよくありません。予約システムの時間枠が30分、1時間で設定してしまうと、本当は2人施術できるのに一人しかとれない可能性があります。

 

客数を取らなければ目標売上を作れないので、ポータルサイトだけに依存するのは危険です。ましてカット専門店では指名制がないケースも多く、指名客自体が少ない。

 

したがって、予約なしでふらっと入ってくるお客さまをどんどん増やす必要がある。そのためには通常の美容室の集客方法だけでは不十分です。

 

・人通りがある立地に構える
・看板を目立たせる
・店前にフライヤーを置いておく
・近隣エリアにチラシをまく

 

アナログな施策も実は低価格サロンなどでは効果的です。

 

参考記事『ホットペッパーだけでいいの?美容室開業時に必要な販促ツールとは?

 

時間を意識する

当然ですが、カット単価だけでみると割安に感じて魅力的ですが、施術をどのくらいの時間でできるかについても意識することが大切です。

 

QBハウスは10分で1,350円です。30分であれば4,050円になります。普通の美容室に遜色ない価格になります。

 

カット時間はどのくらいを想定しているのかを考えましょう。そもそも本当にそのカット価格で大丈夫なのか。低価格とはいえ、自分の時間価値を安売りしていいのかも含めて価格を考えましょう。

 

例えば男性をターゲットにする場合は、カットに30分かかることはまずありませんから(シャンプー・ブローなし)、1時間のうち何人をカットできるのかを計算して売上計画を立てましょう。

 

また、来店したお客さまを待たせることも想定しましょう。カットサロンは回転率が命ですから、お客さまをどんどん施術していく必要があります。

 

一方で、一人サロンだと同時施術は不可能です。順番に施術していくわけです。待ち時間が長いと、あるいは長く感じると、失客する可能性があります。

 

漫画や雑誌をたくさん用意したり、ウォーターサーバーを置いたり、セルフコーヒーを提供したり、テレビをつけたりして「待つ時間」にも一工夫していきましょう。

 

参考記事『専門店の開業ポイントを解説!専門性を最大の武器に!

 

まとめ

カットサロンだけでなく、低価格帯のサロンを一人、あるいは小規模ではじめる場合には、以下の部分を意識して開業準備を始めましょう。

 

単価が低いということは、客数を増やさないと利益が出せる売上を作ることができません。そして客数は、サロン側でコントロールできない要素です。それを前提にした事業計画が必要です。

 

・客数が少なくても利益がでるように固定費を極力抑えること。

・客数を増やすために、予約システムに依存せず、だれでもいつでも来店できる環境を作ること。

・時間を意識すること。

 

低価格サロンでの開業に関しても相談を受け付けております。ぜひ開業無料相談にお問い合わせください。

 

●文/コンシェルジュ:安斎

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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