スムーズな開業のポイントは前半戦!協力者を巻き込んで準備を始めよう!

公開日:2021/07/28  更新日:2021/07/28
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

時々、開業の準備ができていないのに先に退社してしまう人が相談に来られます。

 

「今月末で退社するのですが、どのくらいで開業できますか。物件はもう見つかっていて、あとはお金だけだと思うんです。すぐに融資を受けたいのですが。」

 

コラムでも度々書いていますが、融資審査は約1ヶ月かかります。内装工事も1ヶ月かかると考えると、物件を申し込んでもすぐにはオープンできません。

 

「オリジナルサロンを作る場合、物件の申し込みをしてから、オープンまで3ヶ月は見てください」と伝えています。

 

その方は、まだ融資のための計画書も作っておらず、その物件で美容室ができるかどうかも確認していない状況でした。

 

事業計画書の作成からオープンまで、開業のプロセスを一つ一つ手順を踏むことはもちろんですが、スムーズに開業するためには、物件を申し込みするまでが勝負です。

 

開業準備はある意味スタートをしっかり切ることが大切になります。

 

※参考

最短でオープンを目指せ!美容室開業を着実に進めるための6つのステップ

 

開業準備は1年前~半年前から始める

退社することが決まっていれば、退社と同時に開業できるように準備しておくべきでした。

 

開業のプロセスでは、「物件の申し込み」の前後が開業準備のハイライトです。この物件で開業するかどうかを決める。物件を申し込み、計画書をもって融資を受ける。

 

ここがクリアできれば、資金が獲得でき、物件契約、内装契約と比較的スムーズに進みます。

 

「物件申し込みからオープンまでが3ヶ月かかる」とするならば、少なくともそれよりも前から事業計画書を作ったり、協力会社を選定したり、物件探しを行ったりする必要があります。

 

よい物件が見つかったら開業という人もいますが、探していて偶然見つかったとしても、そこからオープンには3ヶ月かかるわけですので、「物件を探す前にしておくべきこと」を終わらせておきましょう。

 

1人で進めない

あるお客さまは、1人で物件をネットで探して、1人で内覧に行きました。賃料も契約金も安いので申し込みました。そこからどうやって融資を申し込んでいいかわからず相談に来ました。

 

その後、内装会社に現地調査に行ってもらい、サロンを作るにはボイラーを入れなければならないこと、開業費用も予算以上になってしまい借入金だけでは足りなくなることがわかりました。

 

開業を経験した人でなければ、どんな手順ですすめるかわからないのが当然です。

 

開業準備をする際には「ネットでの情報収集」だけではなく、専門家からも直接情報をもらいましょう。

 

不動産会社に物件契約までの流れを聞く、融資を考えているのであれば金融機関に相談するなど、専門会社に手伝ってもらうことが欠かせません。

 

早かれ遅かれ開業準備は様々な会社と進めていくことになります。黙々と1人で進めるよりも、最初から一緒に開業してくれる協力会社を探して、開業のプロジェクトに引き入れましょう

 

事業計画書をまず作ってしまう

開業準備の第一は事業計画書の作成です。最近もコラムでも書きましたが、初めから完璧な計画を目指す必要はありません。

 

「自分がどういうサロンを作るのか、開業に使う予算はいくらか、いくら儲けるのか」

 

これを決めてしまいます。これは実は1人でもできる作業です。

 

そしてその計画書を協力者に見せることで、新しい情報が入ってきます。

 

「このエリアだと家賃が高くなりますよ」

 

「内装費は坪単価40万円は見たほうがよいですよ」

 

「自己資金が少ないので、借入れはこのくらいが限度ですよ」

 

こうしたリアルな情報がどんどん入ってきます。

 

さらに、

 

「少し高くなりますが、駅からのアクセスがいいテナントがありますよ」

 

「予算内に抑えるには、内装のこの部分を削ることはできますよ」

 

「借入で足りない部分は分割やローンという方法がありますよ」

 

協力者から、開業のためのアドバイスや提案をもらうこともできます。

 

開業準備をスムーズに進めるためには、自分の開業プランを早い段階で、協力してくれる人たちに伝えることがポイントなのです。

 

まとめ:物件選定までが勝負どころ

・オープンから逆算して、遅くとも半年前には準備を始めましょう。

 

・最初から、一緒にサロンづくりをしてくれる専門業者を巻き込みましょう。

 

・粗削りでよいので、事業計画書を作り、開業の構想を協力してくれる事業者に伝えましょう。

 

お気づきかと思いますが、これらは「物件の申し込み」前のプロセスです。

 

つまり重要なのは前半です。資金調達さえうまくいけば、後はビジネスパートナーが率先して動いてくれます。

 

開業準備は前半戦が鍵になるのです。重視すべきはスタート時期。物件を決める前のプロセスこそ大事にしましょう。

 

●文/コンシェルジュ室:安斎

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

関連記事

開業事例