繁盛のための美容室経営!店舗展開の必要性

公開日:2024/01/24  更新日:2024/01/24
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美容室 開業

美容業界は競合ひしめくレッドオーシャン市場です。

 

その中で、自分のサロンが生き残り、発展していくためには、単一店舗の運営にとどまらず店舗展開を見据えることが重要です。

 

一人サロンや小規模サロンの開業を希望している人には、「ぜひ将来は店舗を大きくすることを考えてください」とアドバイスをします。

 

もちろん「大きくなんかしたくない」「一人のほうが気楽」という意見もあります。もちろん、それはそれでいいとは思います。

 

しかし、美容業界において1つの店舗だけを経営していくことは、かなりリスクが高いことは知っておいてほしいと思っています。。

 

今回は、店舗展開がなぜ必要なのかを詳しく解説します。

 

成長の限界

サロンビジネスでは、一つの店舗だけで事業を成長させるには限界があります。実際、美容室の売上や利益は物理的な空間の大きさに制約を受けます。

 

つまり席数やシャンプー台の数によってキャパシティがある程度決まってきます。規模が小さいと、既存客で予約が埋まってしまい新規客が取れなくなります。

 

そこから利益を増やすためには、単価を上げていくことしかできません。

 

特に都市部では、不動産の高騰により、最初から大きなスペースで開業することが難しくなっています。

 

したがって、それ以上の成長を求めるためには、店舗展開によって事業規模を拡大し、より多くの顧客を獲得する必要があるのです。

 

リスク管理:小規模サロンの限界

一人サロンの経営はリスクが高いと記事で書いたことがあります。

 

オーナーが休業した場合、事業がストップしてしまい、収入が途絶える可能性があるからです。また、病気や怪我などの不測の事態に対する保障も限られています。

 

こうしたリスクを分散するためには、まずスタッフの雇用が必要になります。

 

ただし、小規模サロンでは一人のスタッフの売上が、サロン全体の売上に大きく影響します。

 

そのスタッフが働けなくなる、あるいはやめてしまえば売上が下がるのは目に見えていますし、それによって利益も減る可能性があります。

 

サロン全体の売上を複数のスタッフに分散できる方がリスクは下がります。売上を作るスタッフを増やすためにも店舗は多いほうがいい。

 

そして、それは店舗単位でも同じことが言えます。一つの店舗が赤字だったとしても、別の店舗で大きな利益を出せることで、事業を継続することができるのです。

 

リスク分散という意味でも、複数店舗を持つことが重要になります。

 

参考記事

最近希望者が多い「一人サロン開業」のデメリットについて考えてみました!

特に一人サロンの方は重要!個人事業主として開業することのリスクについて

 

 

スタッフの成長:対価

単一店舗しかないサロンは、成長に限界があるため、売上の伸び悩みにより、スタッフへの給与アップが難しい状況に陥りがちです。

 

毎年売上が伸びなければ、当然支払える給与も増えないからです。

 

これが原因で優秀なスタッフが他の職場に転職してしまうこともあります。

 

店舗展開によって経済的な余裕が生まれると、スタッフに対するより良い待遇やキャリアアップの機会を提供できるようになります。

 

参考記事

スタッフにかかる費用は給与だけ?人件費について考えてみよう。

 

スタッフの成長:キャリアパス

小規模サロンでは、特にオーナーが顧客の大部分を担当します。ただでさえキャパシティが小さいサロンでは、新規顧客の獲得は少ない。

 

新規客が少ないと、スタイリストは単にオーナーのヘルプに徹することになり、自分の顧客を増やすことができません。

 

こうしたことが原因で、スタッフの不満は溜まっていきます。

 

この問題を解決するには、店舗を増やすしかありません。

 

店舗展開によって、スタイリストが流動的になり、店長だけでなくその下で働くスタイリストにも新規顧客を担当させられる機会が増えます。

 

また、店長が新店の店長になることで、下のスタイリストが昇進する機会も得られます。

 

店舗展開こそが、彼らのキャリアを形成する助けになるのです。

 

キャリアパスが見える状態を作ることで、スタッフの流出を防ぐことができるのです。

 

参考記事

成功のポイントは3者の関係!サロン経営に不可欠なサービスマーケティングについて!

 

まとめ:店舗展開を考えた開業を

以上の点から、サロン業界においては開業する際に店舗展開を前提として考える必要があります。

 

店舗展開によって、事業の成長、リスクの分散、スタッフの満足度向上、そして顧客サービスの質の向上を図ることができるからです。

 

サロン経営者は、このような複合的な視点から事業計画を立て、持続可能な成長を目指すべきです。

 

もちろん最初はスモールスタートでも、中長期的には店舗展開を視野に入れて、開業していってほしいと思います。

 

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●文/コンシェルジュチーム:安斎

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ビューティガレージ コンシェルジュ室

日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。

15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。

事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。

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