サロン名の決め方ヒント/名付け由来と失敗しないルール
サロン開業をするときの最初の悩みであり楽しみでもあるサロン名付け。
もしかしたら今後、自分の名前よりも多く使うかもしれない大事な名前なので失敗したくないですよね。
「他のサロンはどうやって名付けたの?」「後悔しないように気を付けることは?」
そんな疑問を持っている方のために、今回は事例や名付けの基本ルールを解説していきます。
目次
サロン名の由来
自分や家族、ペットの名前から
まず考えるのが自分や愛する家族、ペットからの由来。
そのまま引用する場合もあれば少しもじったりアナグラムする場合もあります。
下記、Mu-tol(ムートル)はオーナーの武藤亨(むとうとおる)さんから取ったサロン名です。
自分の名前であればサロン名自体が広告になりますし、
家族やペットから取れば後悔することなくずっと愛せる名前になりますね。
下記のpoma(ポマ)はオーナーの愛犬から名付けています。
コンセプトやイメージから
次に考えられるのがサロンのコンセプトやイメージから引用するケースです。
「太陽のようにお客様を明るい気持ちにしたい」という考えから太陽に関する名前を付けたり、
ハワイアンなコンセプトやイメージのサロンにハワイ語の挨拶言葉を付けたり、
高級志向のサロンにフランス語でのポジティブな言葉(絆、幸福、希望、楽園など)や花の名前を付けたりすることがこちらにあたります。
造語やダブルミーニング
元からある言葉からつくったりかけ合わせてダブルミーニングにするのも有効的です。
下記、tete.(テテ)さまは我が子が手を繋ぎたい時に言うフレーズが由来で”我が子のように愛おしく大切なサロン”と想いを込めて名付けました。
また有名な企業で言うと「EARTH」は地球というそのままの意味の他、
“E”がクシ、”H”がハサミを表し、コームとハサミの間に”ART”が挟まれている、
つまりコームとハサミでアートを作るとういうメッセージが込められています。
すごく素敵なダブルミーニングですよね。
他に、「あ、髪切らなきゃ」から連想されるように名付けたAKAMEE(アカミー)というサロンもあります。
失敗しないサロン名のルール
サロン名を付けるときは他にも気を付ける部分がいくつかあります。
このあたりは調べれば他のサイトでも出てきますが、サロンスターターならではのサロン目線で簡潔に説明します。
被らないこと
まずは他のサロンと同じ、またソックリな名前にならないことです。
お客様が誤解しやすい、先に出店しているサロンとトラブルになる恐れがあるということはもちろんのこと、
WEBサイト上での検索に弱くなってしまう(負けてしまう)ことが大きな理由です。
さきほど由来の方であげた造語やダブルミーニングなどでオリジナル性があれば「地域名_サロン名」での検索で見つけやすくなります。
なので競合サロンだけでなく近隣のカフェやレストランなどとも店名が同じ、またソックリにならないようにすると良いでしょう。
個人的には地域が離れてればそこまで気にしなくて大丈夫かと思います。
※ただし有名企業などが使っている名前は商標登録している可能性があるのでくれぐれも気を付けましょう
言いやすい
どんなにオリジナル性があっても言いにくかったら覚えにくいです(当たり前ですが)
「あそこの、ほらシュ・・なんとかって長い名前の店」とならないように短く言いやすい名前になるようにしましょう。
なんのサロンか分かるようにする
サロン名の前に「Hair&Spa」「Nail & Eye」などと付けるとサービス内容が分かりやすくなり通りがかかりでも入店がしやすくなります。
特にメインサービス以外に推していきたいサービスがある場合はサロン名に入れてしまうのも一つの手ですね。
まとめ
ここまで読んでもまだイメージが沸かない場合、他業種のブランド名や商品名の由来も参考になると思います。
例)
ジーユー(GU):もっと『自由』に着ようから
はなまるうどん:創業者が幼少時に「はなまる」を貰えなかったので、「お客様からはなまるを頂きたい!」という思いから
Loft(ロフト):屋根裏部屋(ロフト)で「何かが見つかる感性の店」から
開業すると友人やお客様に「なんでそのサロン名にしたの?」と聞かれることもしばしばあると思います。
どの場面でも自信を持って答えられるように後悔しないネーミングを心がけましょう。
●文/コンシェルジュ室:野呂
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。