【2024年版】美容サロン向け助成金・補助金2選
美容サロンの運営において、人材育成や設備投資におけるコストが大きな課題となっています。
こうした背景から、政府や地方自治体は美容サロンの経営を支援するために、さまざまな補助金や助成金を提供しています。
これまでSALONスターターでも度々執筆してきましたが、2024年は内容が少し変わってきましたので今知りたい補助金・助成金を改めてご紹介させていただきます。
参考記事:ざっくり解説! 美容室経営のための補助金&助成金『入門』
目次
キャリアアップ助成金
キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者の処遇改善やキャリアアップを促進するために設けられた助成金です。
近年は美容サロンにおいてもパートタイムやアルバイトとして働くスタッフが増えて来ましたので、この助成金を活用することで、正社員への転換やスキルアップのための教育訓練を実施しやすくなります。
助成対象となる取り組み
– 非正規雇用労働者の正社員化
– 賃金規定の改善
– 人材育成を目的とした研修の実施
助成額と支給要件
正社員転換においては、一人当たりの支給額は最大72万円。賃金規定の改善や研修の実施に対する助成も、各種要件を満たすことで支給されます。
美容サロンがこの助成金を活用することで、スタッフのモチベーション向上や離職率の低減が期待されます。
スタッフの教育に関してはビューティガレージのセミナーサイト『BGアカデミー』もぜひご活用ください。
事業承継補助金
事業承継補助金は、事業者が世代交代や事業引継ぎを円滑に行うために提供される補助金です。
美容サロンも例外ではなく、オーナーが事業を子供やスタッフに引き継ぐ際や、新たな事業計画を立ち上げる際にこの補助金を活用することができます。
参考記事:誰も教えてくれないサロン継承の実態
参考記事:スタッフが引き継げる!サロンM&Aの今
補助対象となる取り組み
– 後継者への事業承継
– 事業転換や新規事業の立ち上げ
– 事業承継に伴う設備投資
補助額と支給要件
補助率は、対象経費の3分の2で、最大で600万円が支給されます。
支給にあたっては、後継者の経営能力の向上や事業計画の適切な策定が求められます。
事業承継補助金を活用することで、美容サロンは新たなスタートを切る際の財政的な負担を軽減でき、経営の安定化を図ることができます。
まとめ
美容サロンが「キャリアアップ助成金」や「事業承継補助金」を活用することで、人材の育成や事業の継続に向けた取り組みが一層強化されます。
これらの補助金・助成金制度を上手に活用して、競争の多い美容業界の中で持続可能な経営を目指していきましょう。
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●文/コンシェルジュチーム:野呂
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。