結局どう違うの?ざっくりファイナンス取引辞典
このSALONスターターでも度々、リースやローンについての記事を書いておりますが、
なかなかその違いを把握するのは難しいものです。
今回は様々なファイナンス取引用語をサロン事業に合わせて説明し、違いが誰でもざっくりと分かるようにします!
レンタル
まずはレンタルです。
これは聞きなれた言葉ですね。
そうです、「商品を借りる取引」です。
短期しか利用せず、購入するよりも安く済むときなどに利用します。
基本的に商品を在庫している会社に一括で直接支払って借ります。
サロンの場合、セミナーや撮影などで短期しか使用しない器材などに向いてます。
リース
次にリースです。
こちらも「商品を借りる取引」です。
レンタルとは違い長期にわたり契約をします。
商品を代わりに購入してくれたリース会社にリース料金を支払い、商品を借ります。
100万円の商品を5年契約2%の料率でリースするなら月々2万円(100万円の2%)×5年(60回)=計120万円の支払いになります。
リース金額は全額経費として計上できます。
契約期間満了後は返却か再リースになりますので、高額で流行性が強く、数年で陳腐化しやすい商品に向いてます。
例えばパソコン、デジタルパーマ機器やナノスチーム機器などです。
(所有権移転型のファイナンスリースは?と思った方、こちらはざっくりの記事なので気にしないで下さい 笑)
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割賦
続いて割賦(かっぷ)です。
「分割払い、延べ払い」と同じ意味です。
商品を代わりに購入してくれた会社に分割でお金を返します。
リースと同じように初期費用が抑えられ、支払いが全て終わったら自分のものになります。
自分のものになるので固定資産税はサロン負担になります。
経年劣化の限界まで長期に使い続けることを決めているときはリースより割賦のほうが向いてます。
例えばエアコンやシャンプー台、バーバー椅子などです。
クレジット
クレジットというとカードをイメージする方も多いと思いますが、クレジット(信用)販売という意味です。
正確にいうとクレジットに関する法律の中に先ほどの割賦販売法も含まれます。
自身の信用(いくら使えるかの限度額)の中で「商品を後払いで購入できる取引」です。
分割払いの他、リボルビング(定額払い)もクレジットに含まれます。
ただサロンで使う商品などに関しては、一括の後払いなど「短期で完済したい場合」にクレジットで支払うことが多いです。
ローン
マイホームや車を購入する時に利用する方が多いローンです。
ローンは広く使われる言葉なので、クレジットや割賦と同じ意味で使われることもありますが、ここではサロンで使うビジネスローンについて説明します。
ビジネスローンは名前の通り事業用のローンなので、サロン開業時の準備資金などで利用します。
銀行などの金融会社から「目的に必要なお金を借りる取引」です。
ビジネスローンは総量規制(年収の3分の1が限度)の対象になりません。
金利は後述の融資より高いことが多いですが、申し込みから入金までのスピードが速いのが特徴です。
融資
最後に融資です。
これも開業者にとってはなじみの深い言葉ですね。
こちらも「目的に必要なお金を借りる取引」です。
先述のビジネスローンよりも金利が安いことが多いですが、審査は厳しく、入金まで少し時間がかかります。
■融資の種類
・日本政策金融公庫(国金、公庫)からの公的融資
・銀行などの金融機関から直接受けるプロパー融資(民間融資)
・自治体・金融機関・保証組合が連携して提供する制度融資
まとめ
今回は言葉の違いについて本当にざっくりと説明しました。
それぞれ詳しく知りたい方は下記の記事も参考ください。
★違いを知って賢くオープン! 美容室開業時のリースとクレジットを簡単比較★
★お金が足りない!? 手元にキャッシュを残すためのリース&クレジット活用★
★希望融資額が多い場合にはあり得る!民間金融機関からの借入れ「保証付き融資」についての解説★
●文:コンシェルジュ室:野呂
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。