美容室開業の攻略ガイド 成功のポイントを簡単解説
美容室を開業することは、多くの美容師にとっての夢です。しかし、その夢を現実に変えるためには、計画的かつ戦略的なアプローチが必要です。
この記事では、美容室開業を実現するために重要なポイントを実践的なアドバイスと共に解説します。
事業計画書の作成
成功への第一歩は、しっかりとしたビジネスプランの作成から始まります。市場調査を行い、ターゲット顧客、競合分析、価格設定、サービスの特徴を明確にしましょう。
また、初期投資、運営コスト、収益予測も最初の段階で計画に含めることが重要です。不動産取得費用や内装費など、実際の物件が決まらないとわからないものは、仮の数字で作っておくようにしましょう。
参考として、物件取得費用は家賃の10ヶ月分、内装費は坪単価50万円で計算していただくといいかもしれません。
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適切な立地の選定
立地は美容室の成功に大きく影響します。ターゲット顧客が自分の指名客がアクセスしやすい場所を選びましょう。
また、事業計画書に近い家賃、内装費になるように条件を絞っていきます。ただし立地が良くても、物件自体が美容室に向かないというケースもあります。
費用だけでなく「イメージしているサロンができるかどうか」という視点を持って探すことも大事です。
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『理想のサロンに出会えない! 物件選びで失敗しないための判断基準作り』
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資金調達
開業資金の確保は、美容室開業の重要な部分です。
自己資金、銀行からの融資、リース・割賦などの様々な資金調達オプションを検討しましょう。
特に多いのは銀行からの融資です。融資には自己資金が重要です。目安は開業費用の1/4から1/3を自己資金でまかなえること。自己資金が少ない場合には、親族などから支援金をお願いします。
資金計画も事業計画書に基づいて策定することが重要です。
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『融資の鍵を握る<自己資金>!開業準備の前にチェックしておきたいポイント』
必要な許可・ライセンスの取得
美容室を運営するためには、適切な許可やライセンスが必要です。
美容師免許が必要なのはもちろんのこと、美容室の営業ができるためには、保健所からの許可が不可欠です。施術スペースの広さや換気、衛生管理などチェック項目をクリアしなければなりません。
また、複数の美容師で営業する場合には、管理美容師の登録も必要です。営業許可を得る前に管理美容師の資格を取得しておきましょう。
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『忘れないで! サロン開業における保健所での手続きと提出書類まとめ』
各事業者との契約
ビジネスには必ず取引先が存在します。物件は不動産会社を介して貸主との契約があります。内装もデザイン会社と契約をします。
また、それ以外にも、美容室で使用する製品や設備の供給元を選定します。
バックオフィスやマーケティングという仕事をアウトソースする場合には、税理士などの専門家と契約を結びます。
いずれにせよ、品質、価格、納期などを考慮し、信頼できる事業者との良好な関係を築くことが重要です。
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『成功の秘訣は協働作業! 開業におけるビジネスパートナーとの付き合い方』
マーケティングとプロモーション
開業前と開業後のマーケティング戦略を計画します。
ウェブサイトの構築やポータルサイトの掲載、SNSでのプロモーション、地域コミュニティでの宣伝など、様々な手段を駆使して、美容室の存在を知らせましょう。
また、新規顧客対策だけでなく、リピート率アップの施策などもしっかり計画を立てておきましょう。
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『ターゲットが「サロンに行きたい」と思う状況は?実践ペルソナマーケティング』
スタッフの採用と育成
複数の美容師で運営していく場合には、スタッフの採用と育成も欠かせません。
特にスタッフはその美容室の顔となる存在です。採用プロセスを慎重に行い、スタッフトレーニングにも力を入れて高いサービス品質を保つことが重要です。
小規模サロンの場合には、スタッフのキャリアについても考えておくことが大事になります。「サロン内でキャリアが積めない」「いくら働いても給与が上がらない」これが離職の大きな要因になっています。
2店舗目、3店舗目と長期的なサロン計画を踏まえて、スタッフのキャリアプランも構築していきましょう。
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『スタッフにかかる費用は給与だけ?人件費について考えてみよう。』
『採用と集客は似ている?顧客にもスタイリストにも求められるサロンづくりのヒント』
数値管理と改善
サロンがオープンしたら、事業計画書と数値の比較を行いましょう。様々な経営指標を分析してうまく行っていないところがあれば、新しい打ち手を実施します。
無事に開業できたから終わりではありません。そこから美容室を繁盛させていくことがオーナーの使命になります。
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『美容室オープン後の失敗を防ぐために!事業計画書で特に意識すべき数字』
『売上が伸び悩んだときこそ冷静に!対策を考えるために必要なプロセス』
まとめ
美容室を開業することは、簡単なプロセスではありませんが、適切な計画と実行により、夢を実現させることができます。
成功のポイントをざっくりと解説してきましたが、言うは易く行うは難しです。人によって、直面する課題も様々です。
自己資金が足りない
指名客がいない
一緒に働くスタッフがいない
ビューティガレージでは、一人ひとりの課題にあわせて、美容室開業を支援しております。
開業無料相談にぜひともお申込みください。
●文/コンシェルジュ室:安斎
ビューティガレージ コンシェルジュ室
日本最大級のプロ向け美容商材のオンラインショップ&ショールームを運営する株式会社ビューティガレージで、サロンの開業・経営支援のコンサルタント業務を担当。
15年以上のサポート実績と、数多くの開業事例、データに基づいた分析で、年間600件以上の開業に携わっています。
事業計画書の作成からお店のオープンまで、サロンオーナーと二人三脚で開業準備を行う「開業プロデュース」が好評。成功サロンを多数輩出しています。